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今日の現場レポート

【ORBIT現地レポート Vol.1】 筑後川の河口付近には、橋の「新」「旧」が織成す風景が見られます。 国鉄の鉄橋として1935年(87年前)に架橋された筑後川昇開橋(国指定文化財)。 有明海沿岸道路の新たなランドマークとして2020年に誕生した筑後川大橋。 どちらの橋も500mを超す長大橋です。 時代の変化により鉄道から車社会となった近年では、 多くの鉄道橋が撤去されたり、部分的に歩行者用として利用されています。 そんな中、筑後川昇開橋は、全国的にも珍しい船舶の往来を考慮した昇降式橋梁で、 国の文化財に登録され、夕暮れ時には多くの写真撮影者やカップルが訪れるスポットになっていました。 橋梁の景観分野においては、大正、昭和初期に架橋された筑後川昇開橋は、 部材が多く、ゴツゴツしいイメージから「男性的」と言われ、 一方、近年架橋された筑後川大橋は、溶接技術の向上や工場製作が多く、 線形美に優れ、滑らかなイメージから「女性的」と言われています。 どちらの橋梁もそれぞれの魅力を持ち、地域のランドマーク、風景として、 違った用途で地域に根付いていくと言うことを感じた現地でした。 写真上段の筑後川大橋は、今回、オービットで点検を行う対象橋梁です。 100年後も多くの人に利用されていることを想像しながら、 今後の維持管理の為にしっかりと点検を実施したいと思います。

橋梁と魚🐟の骨格の類似性について

こんにちは! 株式会社オービット営業部のHです。 先日、所用で大川市を通る機会があり、有明海沿岸道路「筑後川橋」を下から眺めてみました。 何だか、桁とブラケットの配置が魚🐟の骨格のように見えてきます。 設計段階にて、河川を軽やかに跨ぐ軽快感が出るように桁幅を狭く、 ブラケットは曲線にして柔らかい印象となるよう工夫したとのことです。 なお、画像では2本のアーチリブが見えますが、桁上(画像では見えません)では1本に統合しており、非常に珍しい橋梁形式です。 他社さんの設計ですが、意欲的な作品を見るのは楽しいものです。 個人的には、構造的に合理的なことが景観上の美しさにも直結することが、橋梁の魅力と思っています。 こちらもどうぞ👇 オービットHP

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