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ディレクターとは?業界別の職務内容やプロデューサーとの違い、魅力について解説

掲載日:2024年05月20日

ディレクターとは?業界別の職務内容やプロデューサーとの違い、魅力について解説
谷所 健一郎

監修者谷所 健一郎

キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)/有限会社キャリアドメイン 代表取締役

記事まとめ(要約)
  • ディレクターとは「現場の責任者」を意味し、役職を指す場合もある
  • Webや出版、放送といった業界をはじめ、デザインやアパレルなどさまざまな分野でディレクターが活躍している
  • ディレクターの仕事内容・年収は業界・職種によって異なる
  • どの業界のディレクターにも、コミュニケーションスキルやマネジメントスキル、業界での実務経験などが共通して求められる

「ディレクター」と聞いて、「テレビ番組を作る仕事」をイメージされる人も多いのではないでしょうか。しかしディレクターは、テレビだけではなくさまざまな業界で活躍しています。
今回は、8つの業界ごとにディレクターの職務内容をご紹介します。また、プロデューサーとの違いや、ディレクターに必要なスキル、ディレクター職の魅力についても解説します。

目次

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    ディレクターとは

    ディレクターとは

    ディレクター(Director)とは、監督、指導者、管理者など、現場の責任者を意味する言葉です。業界によって職務内容は変わりますが、Webメディアやテレビ番組などの制作現場においては、現場スタッフに指示を出したり、スケジュール管理を行ったりすることが、ディレクターの主な役割です。

    役職としてのディレクターとは

    ディレクターは職業ではなく、役職を指す場合もあります。その場合は、取締役や部長、責任者といった役職に該当するケースが一般的です。

    アシスタントディレクターとは

    「アシスタントディレクター」とは、ディレクターの指示に沿って、補佐的業務を担う職種です。アシスタントディレクターが多く活躍しているのはテレビ業界で、番組内容の企画発案、番組制作資料やロケ先のリサーチ、演出の補佐などを行うことが一般的です。

    ディレクターとプロデューサーの違い

    「プロデューサー」は、全体の責任者として、企画の立案から、予算管理・人員管理などを統括します。一方、ディレクターは、現場の責任者としてスタッフに指示を出したり、進行管理を行ったりします。プロデューサーがディレクターの上司であることが多いものの、兼任している場合もあります。

    ディレクターの収入の目安

    ディレクターの収入の目安

    ここでは、マイナビ転職に掲載されている求人情報をもとに、ディレクター職のモデル年収(平均)をご紹介します。

    ゲームディレクター 642万円
    Webディレクター 543万円
    システムディレクター・テクニカルディレクター 540万円
    制作系ディレクター 530万円
    アートディレクター 520万円
    イベントディレクター 503万円
    クリエイティブディレクター 490万円

    参照:2024年版 職種別 モデル年収平均ランキング

    ディレクターと名の付く職種は多岐にわたり、同じディレクターでも職種によって年収に差があることが分かります。

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    【業界別】ディレクターの職務内容

    【業界別】ディレクターの職務内容

    ここでは、8つの業界別にディレクターの職務内容や、ディレクターになる方法について解説します。

    1.Web業界

    • Webディレクターの職務内容の一例を紹介します。
    • クライアントの要望をヒアリングする
    • ヒアリング結果をもとにWebサイトを企画する
    • Webサイト制作メンバーを選出する
    • 制作状況を管理する など

    Webサイトの作成には多くのメンバーが関わり、外部の制作会社と共同で動くこともあります。社内外のさまざまな関係者とコミュニケーションを取りながら、メンバー間の取りまとめや、クライアントとの橋渡しも担います。

    Web業界でディレクターになる方法

    業界未経験からWebディレクターを目指す場合、「未経験者可能」となっているWebディレクターの求人に応募する方法が一般的です。Webディレクターで生かせるマーケティング経験、営業経験、Web制作に関連するスキルなどがあれば、アピールしましょう。また、国家試験である「ITパスポート試験」や、社団法人全日本能率連盟の登録資格である「Webディレクション検定」などは、Web業務に関する知識をアピールする手段の一つとなります。

    Webデザイナーなどの経験を積んでからWebディレクターを目指す場合、保有しているスキルに加えて、マネジメントスキルやマーケティングの知識、トレンドを把握するスキルが求められます。「Webリテラシー試験」や「Webディレクション検定」などの資格取得を通じて、スキルを身に付けるのも良いでしょう。

    2. 出版(編集・制作)業界

    出版業界におけるディレクターは、書籍や雑誌といった出版物の制作をまとめる役割で、編集者が兼任する場合もあります。また、近年では出版物だけでなくWebメディアの編集・制作も増えています。

    以下は職務内容の一例です。

    • 制作物の内容確認
    • 出版までのスケジュール管理
    • 進捗管理 など

    記事執筆者(出版社社員や外部委託者)や校閲者といったスタッフに加え、印刷会社とも連携を図ります。

    出版(編集・制作系)業界でディレクターになる方法

    出版業界でディレクターを目指す場合、基本的には編集者やライターなどの実務経験が求められるため、未経験であれば、それらの職種からスタートして経験を積むことが一般的です。ほかの職種での進行管理の経験がある場合は転職に有利に働く場合もあります。

    出版業界のディレクターは、指示や進行管理といったディレクション業務だけでなく、原稿の編集や修正、社内外の調整など仕事が多岐にわたります。編集者やライターとして経験を積みながら、チームのリーダーとしての役割を経験していくことが大切です。

    また、近年では出版物だけではなく、Webメディアの編集・制作を任せられる機会も増えています。Webメディア運営の知識や経験も役に立つでしょう。

    3.放送業界

    放送業界におけるディレクターは、番組制作のほぼすべてに関わります。主な職務内容は以下のとおりです。

    • 放送作家(構成作家)やプロデューサーと番組の企画や演出を考える
    • 台本をチェックする
    • 制作スタッフを決める
    • スタッフに指示を出しつつ制作を進める
    • 撮影した映像の編集を行う など

    制作スタッフやプロデューサー、出演者および所属事務所との調整も担います。

    放送業界でディレクターになる方法

    未経験者が放送業界でディレクターを目指す場合、番組制作会社やテレビ局への転職が選択肢の一つになります。最初の数年はアシスタントディレクターとして経験を積み、番組制作のスキルを身に付け、ディレクターの業務内容を理解していきます。

    経験者の場合、アシスタントディレクターとして経験を積み、プロデューサーに認められることで、ディレクターへの道が開けます。

    4.デザイン業界

    デザイン業界のディレクターは、アートディレクターとも呼ばれます。商品のパッケージや広告、Webサイト、写真といったビジュアルデザインをつくる現場において責任者の役割を果たします。主な職務内容は以下のとおりです。

    • クライアントにヒアリングする
    • デザインのラフ案を作成する
    • 制作メンバーを選出する
    • 進捗状況を管理する
    • 修正指示を出す
    • 最終的なデザインを決定する など

    デザイン業界でディレクターになる方法

    未経験からアートディレクターになることは難しく、一般的にはデザイナー経験が必要とされています。

    すでにデザイナーとしての実務経験を重ねている場合は、身に付けたデザインに関する知識やスキルに加えて、他者への指導力やコミュニケーション能力を高めることが求められます。また、「Illustrator®クリエイター能力認定試験」「Photoshop®クリエイター能力認定試験」などの資格を取得することで、キャリアアップや転職時にアピールできる可能性もあります。

    5.広告業界

    広告業界におけるディレクターは、広告ディレクターや、クリエイティブディレクターとも呼ばれる、広告制作現場の総括責任者です。主な職務内容は以下のとおりです。

    • 広告主と打ち合わせて、要望をヒアリングする
    • ヒアリングをもとに制作メンバーと広告プランを決める
    • 広告制作の指揮を執る
    • 制作物の内容を広告主に確認してもらい、必要に応じて修正する など

    広告業界でディレクターになる方法

    未経験から広告ディレクターになることは難しく、まずは現場で広告制作の経験を積む必要があります。広告制作会社で、コピーライターやデザイナー、CMプランナーといった職種で実務経験を積み、広告制作全体の流れを身に付けることで、広告ディレクターにステップアップできる可能性があるでしょう。

    6.ゲーム業界

    ゲームディレクターは、ゲーム開発の現場を指揮する職種です。主な職務内容は以下のとおりです。

    • ゲームプランナーとともにゲームの企画立案を行う
    • 開発チームのメンバーを決める
    • 開発の進捗状況を管理する
    • 不具合への対応を行う
    • ゲームリリース後の数値を分析する など

    ゲーム業界でディレクターになる方法

    未経験からゲームディレクターを目指すには、マーケティングやプログラミングのスキルを自己PRのポイントとして、未経験可能の求人に応募する方法があります。専門学校でゲーム制作について学び、スキルを身に付けることも選択肢の一つです。

    デザイナー、プログラマーなどの実務経験がある場合、ゲームディレクターを募集している他社へ転職する方法があります。ゲーム業界の競争が激しくなっており、スキルが高いディレクターの存在が貴重であることから、ゲームディレクターは需要が高い職種といわれています。自分が持っている経験やスキルを示すために、ポートフォリオ(自分の実績をまとめた資料)を作ることも、転職時にプラスとなるでしょう。

    7.アパレル業界

    アパレル業界のディレクターはブランドディレクターとも呼ばれ、ファッションブランド全体を統括する立場として、ブランドの戦略を練ります。主な職務内容は以下のとおりです。

    • ブランドのターゲット層を決める
    • ターゲット層のニーズに合ったブランドを企画する
    • アパレルのデザインや開発を行う
    • ブランドの広告を作成する など

    アパレル業界でディレクターになる方法

    未経験からアパレル業界でブランドディレクターを目指すためには、まずはアパレルショップ販売員として経験を積むことが重要です。アパレルショップ販売員を経て、商品開発や営業、マーケティング部門でキャリアを積み、ブランドディレクターになる道が一般的です。

    8.美容業界

    美容業界でのディレクターとは、カットやパーマ、スタイリング、カラーなどにおいて極めて高い技術を持っている美容師のポジションです。企業や店舗によっては「サロンディレクター」や「アートディレクター」と呼ぶこともあり、ヘアサロンのコンセプト、店舗管理、人材教育を担うこともあります。

    美容業界でディレクターになる方法

    未経験からディレクターを目指す道のりは遠く、一般的には美容師国家資格を取得した後、「アシスタント」「スタイリスト」「トップスタイリスト」の順にキャリアを積んでいき、ディレクターになります。

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    ディレクターに必要な5つのスキル

    ディレクターに必要な5つのスキル

    ディレクターにとってのスキルは多岐にわたりますが、どの業界においても共通して必要な5つのスキルを紹介します。

    1.コミュニケーションスキル

    ディレクターは、職種を超えて多くの人と関わります。プロジェクトや制作を円滑に進めるためにも、相手の話を聴き、正しく理解することや、自分の意見や必要な情報を相手に伝えられるスキルが必要です。

    2.マネジメントスキル

    マネジメントスキルは「管理能力」とも言い換えられます。スケジュール管理や予算管理に加えて、人材育成もマネジメントスキルの一つです。

    3. 情況把握力

    情況把握力は、経済産業省が提唱している「社会人基礎力」の一つであり、周囲の状況と自分の関係性を理解する力を指します。

    ディレクターは、管理者の側面が強い職種です。そのためプロジェクトやブランド、サロンなど、自分が関わる部門全体を見渡し、状況を客観的に正しく把握する力が求められるでしょう。

    4.課題解決能力

    ディレクターの仕事では、スケジュールの変更や何らかのトラブルへの対応に迫られる場面が多々あります。ディレクターには、そのような場面においても、冷静にかつ素早く対応できる課題解決能力が必要です。また、トラブルを事前に想定し、リスクを回避することも必要な能力と言えるでしょう。

    5.業界での実務経験

    関係者に適切な指示を出すためには、ディレクター自身が、その分野での実務経験を積んでいる必要があります。ただし、業界での実務経験がない場合も、他職種においてリーダー・マネジャー職を経験している場合に、マネジメント能力などを評価されて転職するといったケースもゼロではありません。

    ディレクター職の魅力

    ディレクター職の魅力

    ディレクター職の大きな魅力は、Webサイトやテレビ番組、デザインといった作品に、企画段階から携われることでしょう。自分が関わった作品が世に出ることも、魅力ややりがいにつながります。また、業種によってはディレクターが人材育成も行うので、他者の成長を間近で見守れるのも魅力の一つです。

    まとめ:ディレクターについて理解し職業の選択肢を増やそう

    まとめ:ディレクターについて理解し職業の選択肢を増やそう

    ディレクターについて、職務内容や必要なスキル、魅力についてお伝えしました。ディレクター職は、さまざまなプロジェクトの現場を管理する責任者の役割があります。そのため求められるスキルも多く、大変な面もあるものの、やりがいや魅力も多い職種です。

    さまざまな業界におけるディレクターについて理解し、職業の選択肢の一つとしてみてはいかがでしょうか。

    監修者
    谷所 健一郎

    谷所 健一郎(ヤドケン)

    キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
    有限会社キャリアドメイン 代表取締役

    有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。

    マイナビ転職 編集部

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