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20代男子、仕事ができる人になる！部屋のスマート改造術

掲載日：2017.2.27

仕事ができれば部屋は汚くていい!?　仕事で成果を上げる人の多くは、プライベートを大切にして公私のバランスをとっている事も多いようです。そのキーポイントは居心地のいい部屋づくり。いますぐできる模様替えのコツを紹介します。

ネット系の会社員　27歳　男性　Yさん
都内在住　賃貸住宅1K
趣味：サッカー・野球観戦、ラジオを聴くこと、グルメ本・コミック・俳優のインタビュー記事掲載の雑誌購読

部屋づくりで目指すことは？

模様替え前の部屋の様子

部屋に入って真っ先に目に留まるのが、大きくて赤い掛け時計。それは両親がアメリカで買ってきたもので、赤と緑が好きな色だとＹさんは言います。気持ちが落ち着くのはこげ茶色なので、ソファはお気に入り。

家具の好みについて尋ねてみると、そのソファもテレビ台も椅子も、知り合いからもらったものがほとんどで、自分で選んだのはセンターテーブルなのだそうです。ガラス張りの天板下にきちんと並べた雑誌からは、お気に入りを大切にしたいというこだわりが感じられます。

お気に入りの雑誌をセンターテーブルにディスプレイ

Ýさんが目指しているのは、カフェ風の洗練インテリア。すでに家具が揃っているので買い替える予定はなく、大きな予算を掛けなくてもできる方法にしたいということ。そして集めているコミックがあるので、それを上手に見せられる片付け方を知りたいのだそうです。

そこで、今回の模様替えで投入するアイテムは4点に絞り込んで、イメージ通りに仕上げる方法をご紹介します。

ポイント1：部屋の中で一番目立つところを変える

カーテンの色をベージュから焦げ茶色へ

どの部屋にも共通することですが、インテリアの中でもカーテンというのは面積が大きく目につきやすい要素です。その存在が部屋のイメージを決めているといっていいほど影響力があるので、まずはカーテンを変えることから始めます。

今掛かっているベージュのカーテンは、ひとり暮らしを始めた時以来ずっと使っている8年もの。新たに買おうと思いつつそのままになっていたようなので、Yさん好みの焦げ茶色のカーテンにチェンジしました。

布ものは色だけではなく素材感のチェックも大事。光沢のある滑らかなものはゴージャスに、ツヤのないザックリとした織地のものはカジュアルな仕上げに向いています。

カーテンを付け替えただけで、落ち着きのあるカフェ風へと一挙に印象を変えることができました。

ポイント2：アクセントになるアイテムを投入する

部屋のアクセントにはラグとクッションを活用

模様替えをするときには予算設定が欠かせません。あれもこれもやってみたいことがあるとしても、余計なものを増やしたり余分な出費をしたりするのは避けたいものです。まずはカーテンを変えるだけでも十分に効果が出るのですが、さらにアクセントになるアイテムが加わると、目指すインテリアの雰囲気が高まります。

カーテンに次いでイメージを左右するのが床です。とは言え床を張り替えることはできないので、部分敷きのラグを用います。ひとり暮らしでは床に座ることもあるので、センターテーブルとの相性の良い色と素材のものを選ぶのがポイント。本来なら焦げ茶色を選ぶところなのですが、カーテンやソファ、テーブルと同化してしまう恐れがあるので、あえて無機質なグレイのものを選んでメリハリをつけています。さらに目の粗い素材感のあるクッションを緑色にしました。茶とグレイの取り合わせに、好みの色を加えることでバランスをとっています。

ポイント3：家具ではない道具を使ってディスプレイする

ディスプレイとしても収納としても役立つトランク

部屋を片付けるときには収納家具を買って、そこにモノをしまうというのが一般的です。家具が加わることで片付けやすくなるのですが、そのぶんだけ部屋が狭くなるので一長一短があります。

Yさんの場合、モノがあり過ぎて部屋に溢れているといった状況ではないので、収納を増やす必要はありません。それよりも、お気に入りのモノを眺めて暮らせる環境を整えるという方法が適しています。

そこで、家具ではなくディスプレイに使える道具として、トランクを活用することにしました。手持ちのもので使わなくなったものを、収納用として再利用しても構いません。今回は旅行用のキャリーケース型のトランクに、コミックのシリーズを並べて、スペインサッカーチームの赤いボールを加えました。

そもそもトランクは造りが頑丈なので、中にモノを詰めてから2段3段重ねにしても大丈夫です。コレクションアイテムをはじめ季節外の衣類やスポーツ用品などを入れて、収納した状態のまま部屋のオブジェとして飾っておいてもOK。家具と違って気軽に置き場所が替えられる上に、引っ越した先でも継続して使える便利な道具です。

まとめ：模様替えのコツは自分好みを軸に組み立てること

模様替え後の部屋

模様替えをしたいと思っていても、「洋服をコーディネートするように気軽に取り組むことができなかった」とYさんは言います。購入したあとでイメージが違っていたら取り返しがつかないかもと思っているせいで、実行に移しにくいのだそうです。

模様替えをするときには、いっぺんに手掛ける必要はありません。今回のようにカーテンからラグやクッションへと、様子を見ながら少しずつ取り替えていくと上手くいきます。自分の好きな色、素材、形を軸にインテリアを組み立てれば、自分らしい空間になっていくのです。

「これまでは家に帰っても、どこかで仕事を引きずっていたような気がする。落ち着ける部屋になってオンとオフが自然と切り替わる」と言うÝさん。お気に入りの部屋でヤル気をチャージして、仕事への満足度を上げていきましょう。

執筆：インテリアコーディネーター　すはらひろこ