職場での好感度がグッと上がるおやつの選び方は？

掲載日：2015.5.14

仕事の合間の休憩中や旅行帰りのお土産など、職場でのコミュニケーションツールともなるおやつ。もらえるのはうれしいですが、賞味期限の早いものだったり、手が汚れたりするものだと困ることも……。もらって喜ばれるおやつを用意したいものですが、どんな点に気を付けて選んだら良いのでしょう？

「切り分ける必要のない個装タイプを選びましょう。食べる時に強烈なにおいやバリバリと大きい音を発せず、ボロボロとこぼれないものが望ましいです。また、納豆を使ったお菓子など、好き嫌いが明らかに分かれるものは控えたほうがいいですね」

こう話すのは、マナー講師の美月あきこさん。特に、パイ生地などのこぼれ落ちるおやつは、パソコンのキーボードや大切な書類の上に落ちてしまい大惨事になることも。

「また、おやつを配る際は紙皿も用意できればベストですが、ティッシュで台紙代わりにするのでも大丈夫。おしぼりやウエットティッシュまで用意できれば、なお良しです」（美月さん　以下同）

基本を押さえたところで、気になるのがおやつのチョイス。男性と女性では、好みが分かれそうです。

「女性の場合は、健康や美容を意識してフルーツやナッツが入っているスティックバーのようなお菓子が喜ばれますね。男性ですと、あんこを使用したものなど、おなかにたまるボリューム感のあるものが人気ですね」

ほかにも、人数に対して明らかに少ない数だったり、きっちり人数分そろえたりするより、ちょっと残る程度がオススメだそう。そうすれば、もらう側が遠慮して食べづらいということがありません。ちなみに、おやつの値段に目安はあるのでしょうか？

「社内で配るものなので、金額は関係ありません。駄菓子でもいいと思いますよ。というのも、おやつを配る目的は物を渡すというよりも、社員同士のコミュニケーションを図ることにあります。旅行や出張のお土産を渡す時は、配る時にそのエピソードを話すのも良いですね。例えば、『週末に家族で旅行に行ってきました』『出張先でクライアントからイチオシを教えてもらいました』などです。そうすると、もらったほうもより好感が持てると思います」

コミュニケーションの観点でいえば、一人ひとりに直接渡すのがベスト。人数が多い職場であれば、一カ所にまとめて置いておき、付せんなどに「行った場所」「名前」などを書いておくと、会話のきっかけにもなるので効果的だそうです。
選び方や配り方で、相手への気遣い力が問われるともいえるおやつ。うまく活用して、円滑な人間関係を築く一助にしてみては？

（名久井梨香＋ノオト）