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文系・IT未経験からAWS認定12冠へ。WHI星七花氏に学ぶ、「広く浅い」焦りを強みに変えるエンジニアの成長戦略

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この記事でわかること

  • 「広く浅い知識しかなく強みがない」という焦りを打破するマインドセット

  • インプットした技術を「実務での成果」や「社内での評価」に繋げるアクション

  • 基礎的な技術要素の組み合わせを理解し、トレンド技術と適切に距離を保ちながら実務で使いこなす視点

フロントエンドからバックエンド、インフラまで、求められる技術領域が広がり続ける現代の開発現場。「色々な技術に触れているけれど、自分にはこれといった専門性がないのではないか」と、現状に焦りを感じるエンジニアは少なくありません。

株式会社Works Human Intelligence(以下、WHI)に新卒入社し、文系出身・IT未経験からわずか2年で「2025 Japan AWS Jr. Champions」と「2025 Japan All AWS Certifications Engineers」のダブル選出を果たした星 七花氏も、かつては自身の強みが見えず、「広く浅い」現状に不安を抱いていた一人でした。

今回は、星氏が「AWS」という強固な軸を見つけ出し、自らのキャリアを「広く深く」切り拓いていった軌跡に迫ります。自身の専門領域を見つけるマインドから、周囲を巻き込む力、そしてトレンド技術との向き合い方まで、最速で成長するための実践的なヒントをお届けします。

▶AWSとは?メリットや何がすごいのか、初心者にもわかりやすく解説

星 七花

株式会社Works Human Intelligence

Product Div. AI & Advanced Technology Dept.

2023年4月に新卒で入社後、新製品であるWebアプリケーションをスクラムで開発。2024年10月からはモバイルアプリの新製品開発部門へ異動し、フロントエンド・バックエンド・インフラ問わず開発中。2025 Japan AWS Jr.Champions、2025 Japan All AWS Certifications Engineers、2026 AWS Community Buildersに選出。

【X(旧Twitter)】:https://x.com/hoshi7_n

株式会社Works Human Intelligence(WHI)

「はたらく」を楽しくする、というミッションのもと、統合人事システム「COMPANY」の開発・提供・サポートをはじめ、HR関連サービスの企画・開発を行う企業。社内の開発部署には約40もの学習コミュニティが存在するなど、エンジニアの成長を強力に後押しする文化を持つ。

【HP】:https://www.works-hi.co.jp/corporate

「広く浅く」からひとつの領域で突き抜ける。AWS有識者への挑戦

岸 裕介
岸 裕介

星さんは現在、入社4年目で新製品のモバイルアプリケーション開発に携わり、バックエンドからフロントエンド、インフラまで非常に幅広い領域を担当されていますね。「Japan AWS Jr. Champions」に選出されるなど素晴らしい実績を残されていますが、もともと学生時代からエンジニアリングの勉強をされていたのでしょうか?

星さん
星さん

いえ、全く経験はありませんでした。実は文系出身でITの知識は完全にゼロの状態でWHIに入社したんです。入社してエンジニア適性があるとわかり、開発の部署に配属されたので、最初は基本情報技術者の勉強から始めました。

岸 裕介
岸 裕介

IT未経験からのスタートだったのですね。新卒1年目の頃は相当な苦労があったのではないでしょうか。

星さん
星さん

そうですね。とにかく必死に向き合っていました。新卒1年目の8月にWebアプリケーションの開発部門に配属され、フロントエンドもバックエンドも、とにかく多岐にわたる領域の開発に携わりました。

チームではスクラムを取り入れていたので、モブプログラミング形式で先輩方と一緒にコードを書いていました。先輩方に手取り足取り助けられながら、なんとか毎日食らいついているような状態でした。

岸 裕介
岸 裕介

未経験の状態で複数の領域を同時に触るというのは、インプットの量だけでも圧倒されてしまいそうですね。当時はどのような心境で業務に向き合っていたのですか?

星さん
星さん

色々な技術に触れる環境自体はありがたいと感じていました。一方で「特定の分野への興味」も「理想のエンジニア像」もまだ定まっていなくて、ただ広く浅く触れている自分自身に強い焦りを感じていました。

周りの同期や先輩エンジニアたちが、それぞれ自分の専門領域を持って輝いて見える中で、「自分には突き抜けた武器が何もないのではないか」と、自分のキャリアに漠然とした不安がありました。

岸 裕介
岸 裕介

その「広く浅い知識しかなくて自分の強みがない」と感じる焦りは、多くの若手エンジニアが通る等身大の悩みだと思います。星さんはその不安をどのように消化していかれたのでしょうか。

星さん
星さん

そのキャリアの焦りについては、当時読んだある本に書かれていた「最後の晩餐」の例え話に救われました。子どもに「最後に何が食べたい?」と聞くと、大抵はカレーやハンバーグという答えが返ってきますよね。でも、大人に同じ質問をすると「カラスミが食べたい」とか「お酒が飲みたい」とか、少し渋い選択肢が出てくる。

これは、子どもはまだ世の中にある美味しいものをたくさん知らないから、自分が今知っている狭い範囲の中から選んでいるだけなんだ、という内容でした。

岸 裕介
岸 裕介

なるほど!まだ経験していないだけで、これから知見が広がっていけば自分の本当にやりたいことが見つかる、ということですね。

星さん
星さん

そうなんです。これを自分のキャリアに当てはめたとき、「私はまだ色々な技術を経験して、選択肢を探している途中のフェーズなんだ」と、今の状態を前向きに割り切ることができました。そうやって少し心が軽くなった時期に、新卒1年目の1月に開催された部門長のLT(ライトニングトーク)を聴く機会があったんです。

そこで部門長が話していた「まずはなにかひとつの領域で突き抜けよう」というメッセージが、自分の中に強く刺さりました。

岸 裕介
岸 裕介

何でも屋のまま満遍なくスキルを伸ばそうとするのではなく、まずはどこか一つの領域をシャープに尖らせよう、と。そこから数ある技術の中で「AWS」を自分の軸に選んだきっかけは何だったのですか?

星さん
星さん

きっかけは大きく2つありました。1つ目は、社内に約40ある学習コミュニティの中で、たまたま参加した「SAA勉強会」です。

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提供:株式会社Works Human Intelligence
星さん
星さん

そこで少し勉強してみたら、「今まで呪文みたいに思えたAWSのサービスが、少しずつ仕組みとして理解できるようになって面白いかも!」と、純粋な興味が湧いてきたんです。

岸 裕介
岸 裕介

技術に対する「面白い」という知的好奇心が、最初のフックになったのですね。2つ目のきっかけは何だったのですか?

星さん
星さん

新卒1年目の10月に、チームで一番AWSに詳しかった先輩エンジニアが育休に入ったことです。その際に「SAAの勉強も始めているし、自分が次の有識者になるチャンスだ!」と考えました。「自分が詳しくなるのでやらせてください」と手を挙げ、システムのアーキテクチャ図の再作成など、AWS関連のタスクを進んで取りに行きました。

岸 裕介
岸 裕介

チームのピンチを自分のチャンスへと転換させたわけですね。その自発的な一歩が、その後のキャリアを大きく変えることになったのですね。

星さん
星さん

そうですね。その後、DVAとSOAの資格も立て続けに取得しました。実務でもインフラ周りのタスクに深く関わるようになり、ようやく「AWSを自分のエンジニアキャリアの強固な軸にしよう」という覚悟が決まりました。

プロダクト価値から逆算する。未知の技術領域におけるエンジニアのキャッチアップ術

岸 裕介
岸 裕介

文系出身・IT未経験の状態から、凄まじいスピード感で新しい技術を吸収されていますよね。入社初期のキャッチアップは、具体的にどのような仕組みで進めていたのでしょうか。

星さん
星さん

弊社では、開発部署に配属されてから最初の約2ヶ月間に「オンボーディング期間」という手厚い研修期間が用意されています。その期間中、私は「インプットとアウトプットのサイクルを極端に早くする」というルールを自分に課していました。

一日中勉強に時間を使っていいという恵まれた環境だったので、朝に新しくインプットした技術を、夕方帰る時には必ず復習して実際に手を動かしてアウトプットしてみる。この「1日単位の高速サイクル」を毎日愚直に回し続けました。

岸 裕介
岸 裕介

学んだことをその日のうちに自分の手でアウトプットする。未経験だからこそ、知識を頭の中だけで終わらせずに体で覚えるアプローチを徹底されたのですね。マインド面はいかがですか?

星さん
星さん

当時は、経験者の同期もたくさん入社していたので、どうしても彼らと自分を比較して凹んでしまうことが多かったんです。そこで、「他人と比べるのではなく、過去の自分と比較してできるようになったことを一つずつ数えて前に進む」というマインドを大切にしていました。具体的には、毎日「できたこと」「学んだこと」を記録して、1日単位や1週間単位で見返すようにしていました。そうすることで、「あの頃はこれもできていなかったけど、今はできるようになっているな」という成長を客観的に感じられるようになりました。

岸 裕介
岸 裕介

他人との比較ではなく、過去の自分との比較で成長を実感する。これは若手が健全に成長し続けるために非常に重要なスタンスだと思います。その後、新卒2年目の途中で現在のモバイルアプリ開発部門へ異動されていますが、Webアプリからモバイルアプリへの転向において、苦労された点はありましたか?

星さん
星さん

バックエンドのロジックに関してはそこまで大きなギャップはなかったのですが、フロントエンドのフレームワークや媒体の特性がそれまでと全く異なっていたので、最初はかなり苦戦しました。ただ、モバイルアプリはWebアプリに比べてプライベートでも個人開発の環境を作りやすいという特性があります。

そこで、「自分がプライベートで使いたいアプリがあるから、せっかくなら業務のキャッチアップを兼ねて自分で一本アプリを作ってみよう」と、手を動かしながら楽しんでモバイルアプリを学ぶアプローチを取りました。

岸 裕介
岸 裕介

業務外での個人開発をそのまま実務のキャッチアップに直結させたわけですね。新しい技術や未知のコードベースを前にしたとき、学習の優先順位はどのように決めているのでしょうか。

星さん
星さん

単に「この技術が流行っているから学ぶ」というアプローチに加え、常に自社の「製品のフェーズや価値」から逆算して、技術以外の面も考えるようにしています。製品のビジョンがどこにあって、ゴールは何で、今の開発フェーズにおいて何が求められているのかを考える。その上で、「今のプロダクトにとって、どこを開発したら製品の価値が最も高くなるか」を自分なりに考え、それに必要な技術を先回りして優先的に学ぶというスタンスを徹底しています。

岸 裕介
岸 裕介

技術を手段として捉え、ビジネスやプロダクトが提供する価値から逆算しているのですね。

星さん
星さん

私たちが今開発している「COMPANY Me」(※1)は、従業員の方々が自身のキャリアやライフイベントの悩みを相談できるスマートフォン向けアプリなんです。弊社にとって初めてのtoC(消費者向け)志向のプロダクトで、未知の部分も多くありました。

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提供:株式会社Works Human Intelligence

※1「COMPANY Me」:従業員がAIとの対話を通じて自身のキャリアやライフイベントの悩みを相談し、キャリア設計を行える個人向けスマートフォンアプリ。利用者同意のもと企業向けのタレントマネジメントシステムと連携し、個人の自律的なキャリア形成を支援する。

星さん
星さん

だからこそ、机の上でコードを書くだけではなく、実際にプロダクトを導入してくださる企業の担当者様のヒアリングの席に私も同席させていただくなど、利用者から直接お話を伺う機会を大切にしています。お客様のリアルな要望や「こういう体験があった方がいいな」という熱量を直接肌で感じることで、次に学ぶべき技術の優先順位が自然とクリアになっていくんです。

Jr. Champions落選からの挑戦。熱量で周囲を巻き込むエンジニアのコミュニケーション

岸 裕介
岸 裕介

新卒1年目の冬には「Japan AWS Jr. Champions」の選考に挑戦したものの、最初の挑戦は落選という結果に終わってしまったと伺いました。

星さん
星さん

新卒1年目の2月に募集を知って、当時すでにCLF、SAA、DVA、SOAの4つの資格を保有していたので、「応募要件の資格はクリアしているし、社内選考会に応募してみるか〜」と軽い気持ちで応募しました。しかし、結果は落選。例年、社内でも7〜8人が立候補する中で選ばれるのは2人だけですが、結果を聞いた時は本当に悔しくて仕方がなかったです。

岸 裕介
岸 裕介

それだけ本気で悔しがる熱量があったからこそ、その後の成長へと繋がったのだと感じます。落選後、ご自身の活動をどのように分析されたのでしょうか。

星さん
星さん

冷静になって自分のこれまでの活動を振り返りました。Jr. Championsの評価基準である「Challenge(挑戦)」「Output(発信)」「Influence(影響力)」という3点に対して、自分の実績がどれも圧倒的に浅かったことに気づきました。

当時はWebアプリの開発がメイン業務だったので、実務でのAWS経験はほとんどありませんでした。アウトプットも少し記事を書いた程度で、周囲を巻き込む活動もできていませんでした。

岸 裕介
岸 裕介

知識のインプットはあったものの、周囲や組織に対しての価値までは至っていなかった、と。

星さん
星さん

そうなんです。そのため、まずは技術力だけで突き抜けるのは難しいけれど、自分は何に一番ワクワクするだろうと考えました。そこで、新卒1年目の頃にグループ内で小さなSAA勉強会を開いた際、参加してくれたメンバーのAWSに対する抵抗感が少しずつなくなっていくのを見るのがすごく嬉しかったことを思い出しました。

自分自身の技術向上だけではなく、技術の楽しさを周囲に届けて組織を巻き込んでいく時に、私は一番やりがいを感じることに気づきました。

岸 裕介
岸 裕介

その「 Influence(周囲への影響力)」の楽しさへの気づきが、次なるブレイクスルーのきっかけになったのですね。

星さん
星さん

そういった想いもあって、「来年は絶対に選ばれたい!AWSインフルエンサーを目指そう!」と心に決めました。それからは、まず社内で「星さん=AWSが好きな人」という認知・イメージを意図的に作っていくためのアクションを始めました。

岸 裕介
岸 裕介

具体的には、どのような行動を起こされたのですか?

星さん
星さん

AWSのイベントに積極的に足を運び、社内のSlackでAWSに詳しそうな先輩エンジニアを見つけては、彼らのtimes(分報チャンネル)に入って「面白そうな取り組みだから関わりたい」と自らどんどんコミュニケーションをとりにいきました。それと同時に、周囲の同僚や上長に対して「私はJr. Championsに選ばれたいです。だからAWSの仕事が欲しいです!」と公言し続けました。

岸 裕介
岸 裕介

まだ実務実績が少ない段階で、自分の「やりたい意志」を組織の中でオープンにアピールするのは、少し恥ずかしさや心理的ハードルもあったのではないでしょうか。

星さん
星さん

最初はものすごく恥ずかしかったです。「自分がこんな大口を叩いていいのかな」って不安でした。でも、1回落選したことで、社内で「星さんってJr, Championsの選考に応募した人だよね」と認知してもらえていたので、だったらもう開き直って「とりあえずAWSが好きだということだけは、どこに行っても言い続けよう!」と思えるようになったんです。

岸 裕介
岸 裕介

その覚悟を持った発信が、周囲のエンジニアや上長たちの動きを動かしていったのですね。

星さん
星さん

はい。自分の「好き」を表明し続けた結果、「そんなにやりたいなら、このタスクをやってみる?」と、実務でも自然とAWS関連の仕事が自分に降ってくるような最高の好循環が生まれました。

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提供:株式会社Works Human Intelligence

「とりあえず触る」を実務の評価に。インプットを定着させるアウトプット術

岸 裕介
岸 裕介

ご自身のアピールによって手繰り寄せた実務のチャンスにおいて、具体的にどのような「Challenge」を実践されたのでしょうか。資格取得などのインプットを実務の成果に結びつけるための工夫を教えてください。

星さん
星さん

意識していたのは、「自分が新しく取得した資格のレベルや特性に近い業務・タスクを、タイミングを逃さずに取り組む」ということです。例えば、幅広いサービスを体系的に網羅する「SAA」を取得した直後には、実装の細かいコードは書けなくとも全体の構造を理解できている状態だったので、「プロダクト全体のシステムアーキテクチャ図を最新版にアップデートする」という業務を担当させてもらいました。

岸 裕介
岸 裕介

学んだ知識のレベル感と、実務で任されるタスクの難易度を意図的に合致させていったのですね。

星さん
星さん

そうなんです。そして、アソシエイト系の基礎的な資格を一通り取り終えて「そろそろ自分でインフラの実装コードが書けそうだ」という手応えを掴んだ段階で、実務での「AWSリソースの手動変更通知機能の実装」タスクに着手しました。

AWS CloudFormationとの差分をAWS Configで検出し、Chatbot経由でSlackに通知を飛ばすインフラを自分の手で構築できたのは、座学の知識が実務の成果として形になった大きな成功体験でした。

岸 裕介
岸 裕介

単に「資格のための勉強」として終わらせず、実務の現場に適用していく。さらに「Influence」の観点では、未経験のコンサルタント向けに主催された4ヶ月間のSAA勉強会が非常に大きな実績となっていますね。メンバーのモチベーションを引き上げるために、星さん自身が工夫されたことは何ですか?

星さん
星さん

勉強会が進む中で、業務の忙しさなども重なってメンバーの試験延期が続いてしまい、チーム全体の士気が少し下がってしまった時期がありました。その時、教える側の自分が口先だけで「頑張りましょう」と言うのではなく、「自分自身が、難関の専門資格(Specialty)を先に取得して牽引力を発揮する」というアクションを取りました。「私も資格を取れたので、一緒に頑張りましょう」と声をかけたんです。

岸 裕介
岸 裕介

言葉による鼓舞だけでなく、自分自身が圧倒的な行動と結果を示すことで、メンバーの火をつけ直したのですね。星さんがリーダーシップを発揮する上での強いプロ意識を感じます。

星さん
星さん

私自身、2年間の期間の中で何度か不合格を経験しながら、平日の時間をやりくりして勉強時間を確保するなど、決して最短ルートではありませんでしたが、一歩ずつ着実に積み重ねてきました。だからこそ、自分が泥臭く挑戦し続ける姿勢を見せることが大切だと思っています。そうした活動を積み重ねる中で、新卒2年目の3月には「社内若手社員初のAWS認定資格全12冠」を達成することができました。

岸 裕介
岸 裕介

全12冠という驚異的なインプットを支え続けた、一番の原動力は何だったのでしょうか?

星さん
星さん

弊社の若手初の全冠を目指したいという気持ちが原動力につながっていました。また、それに加えて、AWS認定に合格するたびに貰えるデジタルバッジが、自分のプロフィール画面にどんどん集まっていくのが、ゲームのコレクション要素みたいで純粋に楽しかったんです(笑)。「全12個のバッジがいっぱいあって、ずらりと並んだらカッコいい」という憧れが、毎日の学習を続けるための大きなモチベーションになっていました。

▶AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイトとは?

トレンド技術の裏側にある「全体像」を理解し、実務で使いこなす技術力を養う

岸 裕介
岸 裕介

近年、生成AIや新しいクラウドサービスなどのバズワードやトレンド技術が次々と登場し、キャッチアップを続けることに疲弊してしまう若手エンジニアも少なくありません。星さんは、こうした最新技術のトレンドとどのように付き合っていますか?

星さん
星さん

新しいトレンドを「誰よりも早くキャッチアップしなければ」といち早くアンテナを高く張っていると、プレッシャーでどうしても心がすり減って疲れてしまうことがあります。実際に私も、海外のテックカンファレンス(AWS re:Invent)に参加した時、「いち早く有益な情報を発信して組織に還元しなければ」と焦ってしまったことがありました。

それからは、「世の中には自分よりアンテナの高い人がたくさんいるのだから、トレンドの波には『二番手以降』の心持ちでいておき、自分の興味のある分野のみ1番早くキャッチアップすれば良い」と、良い意味で力を抜いた付き合い方をするようになりました。

岸 裕介
岸 裕介

なるほど。非常に健全で持続可能なスタンスだと思います。ちなみに、社内のAI活用体制はどうなっていますか?

星さん
星さん

弊社では「AIを製品でも社内でも積極的に活用していきましょう」という方針があり、専門の研究チームがガバナンスや社内外の動向を検討して活用促進しています。開発の各部署でもAIエージェントを広く活用できる環境が整っています。

また、毎週約80名規模の「AI活用共有会(知見共有会)」が開催されており、そこで知見を横断的に共有することで、うまく業務に落とし込んで全体のリテラシーを底上げしています。

岸 裕介
岸 裕介

組織全体でAIを使いこなす土壌ができているのですね。どれだけ便利なトレンド技術が登場したとしても、それを本当に実務で安全に、高い品質で使いこなすためには、エンジニアとしての普遍的な基礎力が問われますね。

星さん
星さん

まさにその通りだと思います。例えば、私たちが手掛ける「COMPANY Me」の開発においても、ただ新しい機能を作って終わりというわけにはいきません。利用者の個別データを安全に保護するための仕組みや暗号化データを適切に格納するための堅牢なデータベース設計やAPI設計を考慮する必要があります。

どんなに最新のトレンド技術であっても、実務のプロダクトとして成立させるためには、こうした基礎的な技術要素の積み重ねを包括的に見られるかどうかが重要になります。

岸 裕介
岸 裕介

表面的な機能の面白さに飛びつくのではなく、インフラからバックエンドまでデータがどう流れて、どこでセキュリティが担保されているのかという「システムの全体像を俯瞰する力」が求められるのですね。

星さん
星さん

新卒3年目の4月からは、初めてフロントエンドからインフラまで一気通貫した比較的大きめの新機能開発の設計・実装を担当しました。当然、未経験の技術領域や、自分一人では判断がつかない課題に直面することもあります。

そういう時は、自分一人で抱え込んで悩むのではなく、部署やグループの枠を越えて、社内にたくさんいる有識者の先輩方に自分から進んで聞きに行くようにしています。

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提供:株式会社Works Human Intelligence

AWSインフルエンサー2.0へ。急成長を遂げた星氏が描くエンジニアのキャリア設計

岸 裕介
岸 裕介

これまでの急成長を経て、今後のキャリアについてどのようなビジョンを描いていますか?

星さん
星さん

Jr. Championsに選ばれたことは、私にとってゴールではなく、あくまで通過点だと思っています。WHIの社内には、技術の深さを追求し続ける「Japan AWS Top Engineers」や、さらにその上の「Japan AWS Ambassadors」として活躍する、本当に優秀なエンジニアの先輩方がたくさんいます。

彼らの背中を追いかけながら、「私はまだひよっこだけど、AWSという強固なキャリアの軸ができたことで、自分の現在地と目指すべき理想のエンジニア像がはっきりと見えてきた」と感じています。

岸 裕介
岸 裕介

先輩方の背中を追いかけながら、さらに上を目指していくのですね。星さんが以前、エンジニア向けのイベントに登壇したときに掲げられていた「AWSインフルエンサー2.0」という言葉が非常に印象的でした。これには、どのような想いが込められているのでしょうか。

星さん
星さん

これまでは、自分自身が成長することや、社内にAWSの楽しさを広めることに必死でした。でも、様々な活動を通じて世界が一歩広がった今、今後はただAWSの楽しさを一方的に伝えるだけでなく、AWSという強力な共通言語を使って「人と人を繋ぐことができるインフルエンサー」になりたいと強く願っています。

岸 裕介
岸 裕介

技術を媒介にして、社内だけでなく社外のエンジニアコミュニティをも有機的に結びつけていく役割ですね。

星さん
星さん

実際に他社と合同でAWSの実践課題にチームで挑む学習イベントをゼロから企画して立ち上げた際、社外のエンジニアの方々とお話しする機会がありました。同じような悩みを持っている方々ということもあり、すごく新鮮な刺激をたくさんもらえました。

社内には、ものすごく深い知見を持ちながら、それをまだ社外へ届ける機会に出会っていないエンジニアがたくさんいます。そうした弊社の素晴らしい人材を外に向けて開いていくきっかけを作り、社内外のエンジニア同士が楽しく技術で繋がれる場所を、これからもたくさん作っていきたいです。また、今年はAWS Community Builderにも選出していただいたので、いずれは海外の方とも繋げるような場を作りたいと考えています。

岸 裕介
岸 裕介

最後に、自身の成長速度に焦りを感じている若手エンジニアの読者に向けて、一歩を踏み出すためのメッセージをお願いいたします。

星さん
星さん

いま、明確なやりたいことが見つからなくて「自分には突き抜けた強みがない」とキャリアに焦りを感じている方に、「大丈夫!」と伝えたいです。最初から壮大なビジョンや専門性を決める必要はありません。まずは色々な技術に触れる中で、自分が少しでも「面白いな」「これ好きかも」と思える瞬間がどんなときなのか振り返ってみてください。

そして、その「好き」というピュアな気持ちや日々の学びを、恥ずかしがらずにコミュニティや周囲に向けてどんどん発信していってほしいです。軸を持って自ら動いていれば、必ずやりたいことは見つかると思います。

▶AWS運用の基本とノウハウ。トップエンジニアが語る現場の知恵と実践的アプローチ

ライター

岸 裕介
大学卒業後、構成作家・フリーランスライターとして、幅広いメディア媒体に携わる。現在は採用関連のインタビュー記事や新卒採用パンフレットの制作に注力しながら、SaaS企業のマーケティングにも携わっている。いま一番関心があるのは、キャンプ場でワーケーションできるのかどうか。
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編集

田尻 亨太
株式会社できるくん 記事制作ディレクター 17年にわたり複数の会社で一貫して編集・ライターとしてのキャリアを重ねる。2020年に採用やマーケティングを支援するコンテンツ制作会社VALUE WORKSを設立。記事制作を通じてあらゆる顧客の採用や集客を支援。2025年6月に株式会社ユーティルに事業譲渡し、現在はグループ会社の株式会社できるくんで、記事制作できるくん取材できるくんを立ち上げ中。
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