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Boomi、複数のAIエージェントを一括管理する「Boomi Agentstudio」日本語版の提供開始

thumb_boomiBoomi株式会社が開催した「Boomi World Tour 東京 2025」プレスカンファレンスで講演するBoomi,LP.社長兼CFOのヴァレリー・レイニー氏(左)。右は同CTOのマット・マクラーティ氏(写真撮影:アンドエンジニア編集部)

 

1.多くの企業で「データの断片化」と「アプリケーションの無秩序な拡大」が課題に

AI機能を活用しAPI管理やシステム・データ連携、AIエージェント管理などを行うプラットフォームを提供するBoomi,LP.の日本法人であるBoomi 株式会社は9月19日、都内で自社カンファレンス「Boomi World Tour 東京 2025」を開催。来日したBoomi,LP.社長兼CFOのヴァレリー・レイニー(Valerie Rainey)氏と、CTOのマット・マクラーティ(Matt McLarty)氏、Boomi株式会社代表取締役社長 CEOの河野 英太郎氏がBoomiのビジョン、ロードマップ、販売戦略などを語った。

レイニー氏はまず、Boomiの使命が「すべての人と、あらゆるものを、どこからでもつなぐ」ことにあるとし、製品としてクラウドベースのiPaaS(Integreation as a Service)を提供し、連携と自動化で市場から高い評価を得ていることを説明した。

「Boomiの特徴は、規模と信頼にあります。世界中で2万5000以上の顧客にサービスを提供し、80万人のユーザーと25万の活発なコミュニティ、800のパートナーに支えられています。15以上のセキュリティ認証を取得し、60億件以上のインテグレーション(連携)を処理しています。可用性は99.99%です。処理スピードも早く、お客様からは競合の2〜3倍と評価されています」(レイニー氏)

また、マクラーティ氏は企業が抱える課題について「データの断片化」と「アプリケーションの無秩序な拡大」の2つがあると指摘し、こう説明した。

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多くの企業では、システムやデータの断片化によって、AIを活かせていない状況にあるという(画像提供:Boomi)

「データが膨大になったことで、必要なデータを見つけて整理し、ビジネスプロセスに活用することが非常に困難になっています。こうしたデータの断片化は企業にとっての最大の敵であり、AIで成果を出す際の最大の障害になっています。また、アプリケーションが企業全体で利用されるようになり、無秩序に拡大し続けています。これによりビジネスの断片化も引き起こしています」(マクラーティ氏)

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マクラーティ氏は、アプリケーションの無秩序な拡大に警鐘を鳴らした(写真撮影:アンドエンジニア編集部)

特にAIについてはこれらの課題が顕著に見られるという。そのうえでマクラーティ氏は、Boomiが提供できる価値として、顧客がデータとアプリケーションを連携し、コアビジネスプロセスを自動化して効率的にビジネスを推進し、成果を実現できるようにすることにあると主張した。

2.AIエージェントを管理する「Boomi Agentstudio」で2つの課題を解決、日本語版も提供開始

「そこで提供するのがBoomi Enterprise Platformです。このプラットフォームでは、データ連携と自動化を推進し、クラウドサービスやレガシーアプリケーション、データサービスをつなぎます。また、データをフィルタリングし、品質がよく安全なデータ管理を実現します。さらにAPIを管理し、APIでつなぐことによって多くの組織がエコシステムを利用できるようにします。新たな機能としてエージェント管理も備えました。これによりBoomi Enterprise Platformは企業全体をつなぐプラットフォームとなります」(マクラーティ氏)

AIエージェントを管理するソリューション「Boomi Agentstudio」は米国で5月に発表されていたが、カンファレンス開催にあわせて9月19日から、日本語版の提供を開始した。Boomi Agentstudioは、Boomi Enterprise Platformで動作するAIエージェント専用のライフサイクル管理ソリューションだ。

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「Boomi Agentstudio」は企業が高い生産性を発揮できるよう複数のAIエージェントを一貫してシンプルに扱えるソリューションだという(画像提供:Boomi)


このソリューションを利用すると、多種多様なAIエージェントを体系的かつ大規模に構築・運用・管理することが可能となり、機密データや個人情報についても、業務ルールや業界規制に準拠した取り扱いが可能になるという。複数のエージェントを 連携させて部門横断的な業務フローを自動化できるオーケストレーション機能も搭載しており、複雑な業務の効率化を支援する。

「クラウドやSaaSの時代から、APIや生成AIに代表されるデジタルトランスフォーメーション時代に移りました。そして、これからはエージェントの時代です。エージェントの時代には、AIエージェントとエージェンティックオートメーションがカギを握ります」(マクラーティ氏)

3.「デジタル経済が世界で最も急速に成長している」日本に注力

また、レイニー氏は、日本市場への取り組みを強化することを発表した。日本に注力する理由は「世界で最も急速に成長しているデジタル経済であること」「世界のトップ3のクラウド経済圏の1つであること」「最大のテクノロジープレイヤーが数十億ドルの規模の投資を行っていること」にあるという。

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(日本企業の変革を支援していくと意気込みを語るBoomi株式会社 代表取締役社長 CEOの河野 英太郎氏(写真撮影:アンドエンジニア編集部))

そのうえで河野氏は「日本企業においても、現場で自主的に導入された多様なシステムやデータが分断され、業務効率の低下が問題となっています。Boomi Agentstudioは、Boomi Enterprise Platformに標準搭載されたAIのエージェントに加え、Amazon Bedrock、Microsoft Copilot、Salesforceなどの外部基盤を活用したエージェントも一元的に管理できます。また、MCP(Model Context Protocol)に対応することで、エージェントが外部の多様なツールやデータにアクセスできるようになります。日本語版提供開始を契機に日本企業のAI活用と変革をさらに力強く支援していきます」と訴えた。

ライター

齋藤 公二 (さいとう こうじ)
インサイト合同会社 代表社員 ライター&編集 コンピュータ誌、Webメディアの記者、編集者を経て、コンテンツ制作会社のインサイト合同会社を設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集に従事する。IT業界以前は、週刊誌や月刊誌で、事件、芸能、企業・経済、政治、スポーツなどの取材活動に取り組んだ。
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