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ディープフェイクやエージェント型AIで詐欺が大量生産・大規模化、「トレンドマイクロ グローバル個人セキュリティ脅威予測2026」

thumb_trendmicro_01(画像提供:トレンドマイクロ株式会社)

トレンドマイクロは2月13日、「グローバル個人セキュリティ脅威予測2026」を公開した。

2026年の脅威予測として「マルチチャンネル型詐欺の手口が拡大」「ロマンス・投資詐欺が過去最大の被害に」「AIを使った巧妙な詐欺が標準化する」「即時決済を悪用した詐欺が急増」「配送・請求を装ったなりすまし詐欺が件数ベースで最多に」の5つを挙げている。

1つめの「マルチチャンネル型詐欺の手口が拡大」は、さまざまなチャネルを使った詐欺が標準的な手口になるというもの。SMSやメールなどの単一のプラットフォーム上だけで完結するのではなく、SMSやソーシャルメディアのメッセージから始まり、チャットアプリへ移行し、最終的には偽の決済サイトやログインサイトへと誘導されるという。

2つめの「ロマンス・投資詐欺が過去最大の被害に」は、恋愛関係を装った詐欺および投資詐欺の被害がさらに拡大するというもの。トレンドマイクロの調査では、ロマンス詐欺はSMS経由の詐欺全体の16.6%を占めている。AIチャットボットやディープフェイクの「疑似パートナー」により、現実の関係と人工的に作られた関係の境界が、2026年にさらに曖昧になる。

3つめの「AIを使った巧妙な詐欺が標準化する」は、エージェント型AIなどのように、標的の調査から、個別化されたスクリプトの作成、戦術の自律的な適応する攻撃が広まるというもの。ロマンス詐欺からビジネスなりすましまで、あらゆる詐欺・不正の領域において、詐欺師が消費者を狙う手法そのものをAIが再定義することで、すべての詐欺タイプで標準的な手段になる。

4つめの「即時決済を悪用した詐欺が急増」は、Venmo、CashApp、Zelle などの即時決済・P2Pアプリがさらに急増するというもの。犯罪者は、被害者を操作し、被害者自身に不正な口座への送金を正規の手続きとして承認させる。即時決済アプリがより幅広い取引で標準的に使われるようになる。

5つめの「配送・請求を装ったなりすまし詐欺が件数ベースで最多に」は、配送、請求、サブスクリプション更新を装った詐欺が増えるというもの。AIアシスタントなどのツールによりEC取引のスピードがさらに加速する中で、消費者は十分な確認を行いにくくなり、内容を精査せずにリンクをクリックしたり、情報を共有してしまうリスクが高まる。

トレンドマイクロでは、高度なAI技術とシステム運用の隙を組み合わせた攻撃に対し、サービスの仕様を正しく理解し、常に最新の脅威に合わせた対策をアップデートすることを推奨している。

【参考】:グローバル個人セキュリティ脅威予測2026を公開 | トレンドマイクロ (JP)

【参考】:グローバル個人セキュリティ脅威予測2026 ~ AIと心理操作によって、さらに進化する詐欺 ~ - ウイルスバスター セキュリティトピックス

ライター

齋藤 公二 (さいとう こうじ)
インサイト合同会社 代表社員 ライター&編集 コンピュータ誌、Webメディアの記者、編集者を経て、コンテンツ制作会社のインサイト合同会社を設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集に従事する。IT業界以前は、週刊誌や月刊誌で、事件、芸能、企業・経済、政治、スポーツなどの取材活動に取り組んだ。
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