
東京都は、35歳以下のITエンジニアを対象にしたIT・先端技術を学べるリスキリングプログラムの参加者を募集している。同プログラムでは、4つの分野について、「スキルアップ」による「キャリアアップ」を目的にコンシェルジュとともにオンラインで学ぶことが可能。申し込み期間は2025年6月2日から8月31日までとなっている。(申込状況によっては早期終了の可能性あり。※8/1追記 説明会の申し込みは受付を終了しました)
1.東京都と一般財団法人GovTech東京が実施
リスキリングプログラムの名称は、東京都と東京都が設立したデジタル技術の専門家集団「GovTech東京」が実施する「東京デジタルアカデミー 若手エンジニアコース」。
若手エンジニアの「スキルアップ」による「キャリアアップ」を伴走型で支援することで、若手エンジニアのキャリアアップによる年収アップを支援するとともに、最新技術を身に着けた即戦力のDX人材を都内に輩出することを目指している。
IT関連職種の実務経験がある35歳以下の東京都民等(※)が対象で、リスキリングプログラム受講期間は4か月。GovTech東京が選定した市場価値の高い技術を短期間で習得できるオンラインでの学習プログラムをメインに提供している。
また、経験豊富なコンシェルジュが、プログラムの選択からキャリアコーチング、企業とのマッチング、面接対策など、リスキリングから就業までを一貫してサポートすることも大きな特徴だ。
(※現在都内就業、または今後都内での就業意欲がある方も含む。)

2. 6月上旬から8月下旬にオンライン説明会を実施
申し込みにあたっては、安心して申し込めるようオンライン説明会を開催。リスキリングプログラムで提供する講座についての具体的な内容や受講イメージについての説明、コンシェルジュによる伴走サポートについての説明がある。受講にあたって疑問点があれば、その場で質問も受け付ける。
オンライン説明会は事前申込制で、参加希望日の2日前の正午までに以下から申し込む。
回答したメールアドレス宛にオンライン説明会参加用のURLが送付される。説明会は6月上旬から8月下旬までの週2回(平日・土日)、19時から1時間程度リアルタイム配信で実施予定(※8/1 追記 説明会の申し込みは受付を終了しました)。参加費用は無料で、カメラはオフにして参加できる。

プログラムには有料の講座も含まれ、有料講座の受講や資格取得を行う際には受講者自身で申し込み、必要な費用を支払う。支払った費用については、リスキリングプログラム修了後に30万円を上限にサポート(※)。リスキリングプログラム修了までにかかる費用は原則30万円以内となっている。
(※リスキリングプログラムを修了しない場合は費用のサポートはできないため注意が必要)。

3.経験やスキル、キャリア志向等を踏まえ、AIなど注目度の高い4分野からコースの選択が可能
学習できる分野については市場ニーズが高い「アプリ開発分野」「クラウドインフラ分野」「AI・機械学習分野」「プロジェクトマネジメント分野」の4分野から選択可能。
「アプリ開発分野」では、Webアプリケーションを効率的に開発できるReact、シンプルな構文で高速・並列なサーバ処理が可能なGo、単一のコードベースでiOSとAndroid向けの美しいUIを備えたアプリが開発できるFlutterの、多くの企業から引き合いのある3つの技術の中から、1つのコースを選択可能。
「クラウドインフラ分野」では、世界的にシェアが高いAWS(Amazon Web Services)について、各種講座によるスキル習得でAWS認定資格合格を目指す「資格取得コース」と、ロールプレイングを通じた実践的な中・上級者向けトレーニングの「実践コース」の2つから、いずれか1つを選択。対象のAWS資格試験受験費用についても助成対象となっている。
また、「AI・機械学習分野」では、AIによる機械学習や自然言語処理等の技術について、市場ニーズの高いPythonのプログラミングを通して学習。ハンズオン研修や公開講座により基礎から応用まで習得できる。
「プロジェクトマネジメント分野」では、PMP®(Project Management Professional)受験のために必要な認定講座の受講及び試験対策を実施。試験受験費についても助成対象となる。
その他にも、IT企業のエンジニアやCTOから、スキルアップの実践ノウハウを学ぶ機会や受講者同士が学び合うことができる場が提供される。
各分野の学習の流れは以下の通りとなっている。

また、各分野の習得スキルのイメージは以下の通り。
「アプリ開発分野」
- フロントエンドエンジニア(React)
X(旧Twitter)のクローンアプリを作成することで、FirebaseとReact Hooks(TypeScript)によるWebアプリ開発のスキルを習得
- バックエンドエンジニア(Go)
Go言語と各種パッケージを学習後、Todoアプリケーションを作成することで、並行処理のスキルを習得
- モバイルアプリエンジニア(Flutter)
Todoアプリとチャットアプリを作成することで、Dart言語(初級)とFirebaseのスキルを習得
「クラウドインフラ分野」
- クラウドエンジニア資格取得
インフラ設計・構築の初心者から経験者まで、レベルに合わせたAWS資格を取得
(対象資格)AWS認定 Cloud Practitioner、 Solutions Architect - Associate、 Solutions Architect – Professional - クラウドエンジニア実践
要件ヒアリングから設計、構築まで、ロールプレイ形式で実践力を習得

「AI・機械学習分野」
- 機械学習エンジニア
NumPy、matplotlib、Pandasなどライブラリの基礎からCNN、RNNなどの実装を経て、最終的にはStreamlitを使った人工知能Webアプリ開発のスキルを習得
「プロジェクトマネジメント分野」
プロジェクトマネジメントに関するノウハウや手法を、「人」「プロセス」「ビジネス環境」の3つの領域から体系的に習得
4.コンシェルジュが学習面から就業までを支援、企業とのマッチングや面接対策まで手厚くサポート
さらに学習面から就業までコンシェルジュが手厚くサポート。初回の1on1ミーティングからプログラム選択やキャリアコーチング、就職時には企業とのマッチングや面接対策まで行う。
受講決定後、受講者一人ひとりがコンシェルジュと面談し、経験やスキル、キャリア志向などを踏まえて受講コースを選択の上、キャリアアップまでのスケジュールを設定していく。
スケジュール設定の過程で、「アプリ開発」「クラウドインフラ」「AI・機械学習」「プロジェクトマネジメント」の4つの分野から学びたいコースを選択。受講開始後も、コンシェルジュと定期的に1on1を行い、キャリアアップの実現に向けて伴走型のサポートをしていく。
さらに、リスキリングプログラムと並行して、コンシュルジュが就業活動の相談対応・アドバイス、面接対策等のサポートを実施。求人企業とのマッチングイベントも予定している。企業とのマッチングでは、コンシェルジュから受講生にGovTech東京と提携協定を結んだ複数の人材紹介サービス登録を紹介し、同サービスのアドバイザーが、コンシェルジュと連携してキャリアアップを後押しする流れとなっている。

5.まとめ
リスキリングプログラムは短期間で注目の分野を学べるだけでなく、コンシェルジュと伴走することで、より効果的な学習ができるほか、企業とのマッチングまで支援するという、画期的なプログラムとなっている。エンジニアとしてさらなる飛躍を遂げたい、という方はぜひ応募してはいかがだろうか。

取材協力:GovTech東京
執筆 :アンドエンジニア編集部