こんにちは! プラスト編集部のOです。
第17回目となる「みんなの転職ストーリー」。 今回は有限会社藤田工務所に、線路メンテナンススタッフとして入社したTさんにお話しを聞きました。

【🏢有限会社藤田工務所】
JR東日本グループの総合建設会社『ユニオン建設』の協力会社として、青森県内の各種鉄道の軌道工事を担っている藤田工務所。社員のエンゲージメント向上につながる福利厚生やキャリアアップ制度を積極的に導入している。


記事では”転職におけるさまざまな決断の瞬間”や”転職成功を実現するための手段”が語られています。 転職活動中の方はもちろん、これから始めようと考えている方にとっても、きっと参考いただける転職体験談になっていますので、ぜひご一読ください。
※本記事は2024年5月21日時点の情報をもとに作成しています



——生活スタイルにも、自身の適性にもあった仕事をみつける

未経験から線路メンテナンスの仕事を始めたTさんは、藤田工務所に入社してから半年が経とうとしている。深夜帯での勤務や初めての仕事内容にどんな印象を持っているのだろうか。
「もともと夜勤の仕事を望んでいました。妻が日中に働いていることもあり、夕方に学校から帰ってきた子どもの面倒をみるのは私の役目。習い事の送り迎えなどをする必要があるので、夜の時間帯に働くほうが生活スタイルにあっていました」
「今、子どもは小学生でバスケを習っているんです。私がバスケ好きなこともあり、ちょくちょく練習や試合を見に行ってはアドバイスをしています。私のほうが楽しんでいるかもしれませんね(笑)。仕事と家庭の両立が大変だと思う時もありますが、今の生活スタイルが気に入っています」
仕事についてはどうだろうか。
「先輩の仕事を見ていると、知識はもちろん、多くの制約があるなかで重機を正確に操縦したり、そのスキルにいつも圧倒されています。日々この仕事の奥深さを感じる毎日ですね。人力で重い物を運ぶシンプルな作業ひとつとっても、私とはテンポがまるで違うんですよ」
「職人仕事で想起されるような『仕事は見て覚えろ』といった風潮はなく、丁寧に教えてくれるしサポートもしてくれる。憧れと同時に、尊敬できる先輩が多いのも、当社に入社して良かったと思えたポイントです。早く先輩たちのようになりたいと思いながら働いています」 スポット (57).png Tさんの語り口からは、働き方にも仕事にも満足している様子が伺い知れた。Tさんは希望に合った環境を見つけるまでに、どんなキャリアを送ってきたのだろうか。その軌跡を追いかけた。


——10年以上勤めた職場を離れ、未知なるキャリアへ

大学を卒業したTさんが就職先として選んだのは、施設管理を手掛ける企業。最初はスポーツ施設の事務職を任されたようだが、ほどなくして、さまざまな施設の維持管理を担う現場作業の部署に異動したという。
「土を入れ替えたばかりの球場をとんぼがけしたり、市民プールの水を抜いてペンキを塗り直したり…。提携している施設に赴いて作業をする仕事でした。今考えると、私が事務仕事よりも、体を動かす現場仕事のほうが向いていると感じているのは、この時の経験が大きかったように思います」
1社目には10年以上勤めたというTさん。それだけ長く働いてきた職場を離れようと考え出したきっかけは何なのだろうか。
「経理の仕事に興味が湧いてきて、日商簿記の資格を取得したことが転職を考えるきっかけになりました。せっかく取得したので、資格を活かせる仕事にチャレンジしてみたい意欲が強まったんです」
「さらに、1社目に退職金制度がないことも要因のひとつでした。将来的に長く働くためにも、より制度が整った環境に身を置きたいと考えたんです」


——転職後にぶつかった壁

1社目に在籍中に転職活動を始めたTさん。ハローワークのネットサービスで見つけた会計事務所に応募してみたところ、一発で内定が出たという。日商簿記の資格を活かせることからも、Tさんは会計監査スタッフとして新たなキャリアを歩み出すことに。
「覚えることも多いし、今まで経験がなかったパソコン作業も多いし、慣れるまでには相当苦労しました。でも、社会保険料の仕訳作成など、一歩一歩新しいことを覚えていくのは楽しかった。それに、企業の社長をはじめ、さまざまなお客様と密にやりとりしながら関係性を築くという部分にも大きなやりがいを感じていました」
しかし、やりがいを感じる一方で、Tさんの心は転職に傾いていったという。
「とにかく残業がきつかった。とても忙しい職場で、先輩たちも新人に教える余裕がない状況でした。わからないことがあっても聞きづらく、自力で解決するしかない。だから一層仕事に時間がかかってしまい、残業時間が増え…」
「当時は子どもがまだ幼く、家族で過ごす時間を大切にしたいと考えていたんです。もうちょっと続けたい気持ちはあったのですが、転職を決断しました」


——転職成功のカギは「資格」

2社目では1年半ほどを過ごしたTさん。自身でも不完全燃焼だったと感じていたようで、次も経理や会計の仕事で探していたという。
「2社受けたのですが、第一志望だった企業の経理職は残念ながら縁がありませんでした。内定が出た法律事務所は残業がないということもあり、入所を決めました」
Tさんはこれまでの転職活動経験で、志望企業から高確率で内定を勝ち取っているが、選考において意識していたことはあるのだろうか。
「私の場合、日商簿記の資格を取得したのが大きいかもしれません。入社したいという想いだけでなく、資格があることで、私自身が企業に対してどんな貢献ができるかを具体的に伝えられるようになりました。さらに取得した経緯も含めて説明することで、より入社意欲が伝わるようになったと思います」
「それに、資格を持っていること自体が自信につながるし、勉強をがんばったという証にもなります。武器をひとつ手に入れた感覚に近いですね」


——身体を動かす仕事を目指す

法律事務所の税理士部門に配属となったTさん。しかし、入所直後に人員体制の変更があり、所属部署の運営状況は芳しくなかったという。収入が上がる目途も立たず、退職することに決めた。
「実は、コロナ禍の影響もあり、以前から実家が営む小売店を手伝ってほしいと言われていたんです。だから、法律事務所を退職したと同時に、家業を手伝いはじめました。このタイミングで、日中に子どもの面倒をみるのが私の役割になったんです」
コロナ禍が落ち着き、家業も安定してきたことで、次の仕事を探すことになったTさん。日中にお子さんの面倒をみることができる夜勤の仕事を探していたのは先述した通り。その他にも、これまでの経験を思い返して仕事を選択したという。
「今まで経験した内勤と現場仕事を振り返り、自分には体を動かしながら作業する現場仕事のほうが向いていたなと思ったんです」
「内勤時代は運動不足になって、日に日にスーツがきつくなっていって…(笑)。体を動かす仕事なら、仕事が運動にもなり一石二鳥だと思ったのも正直なところです」



——面接で正直な想いをぶつける

夜の勤務時間で求人検索をし、藤田工務所の募集を発見したTさん。夜間帯であり、かつ体を動かす仕事であるという希望が叶うことから、すぐに応募したという。
「面接は社長が担当してくれました。団体で動く仕事だからわからないことがあっても大丈夫であることを丁寧に教えてもらい、とても安心したのを覚えています。また、作業中に電車が通ることがあるなど、作業の危険な部分も包み隠さず説明してもらいました。誠実なお人柄を感じたことも、入社の決め手のひとつです」
今までの選考は、資格取得を軸に対策を組み立てていたTさんだが、今回はどのように伝えたのだろうか。
「今回は、子どもの面倒をみるためや体を動かす仕事をしたいという想いを正直に伝えました。ただ、分野は違えど、資格を取得したという経験はスキルアップの意欲の現れととらえてもらえたようです」 スポット (58).png

——希望通りの転職を実現

面接の場で即内定が出たというTさん。家族の応援もあり、すぐに内諾の返事をしたという。入社直後は驚いたことがたくさんあったようだ。
「上司がマンツーマンで作業の流れや注意点をレクチャーしてくれました。さらに映像を見ながらの研修もありました。いきなり現場ではなく、座学で学べる環境があるのはうれしかったポイントです」
「あと、スマホでの勤怠管理だったり、アルコール検査の機械だったり、何かとデジタル化が進んでいてびっくりしました。出退勤ではタイムカードを切って…みたいな感じを想像していたので(笑)」
人間関係の良さも藤田工務所の魅力だという。
「経験年数は全然違うのですが、同年代の先輩も多く在籍しています。休憩時間には、若かったころに流行っていたことの話題などで盛り上がっています。作業中に電車が通ると作業を中断するのですが、その際もちょっと雑談をしたり。仕事でも休憩時間でもコミュニケーションが盛んですね」 スポット (59).png
最後に、Tさんの今後の目標と転職者に対するエールを送ってもらった。
「この仕事にもたくさんの資格があるので、勉強を頑張りたいですね。そして、かっこいい先輩たちのように、現場の戦力として活躍できるようになりたいです」
「転職活動中の方には、型にはまらずにキャリアを考えてほしいと思っています。これまでの経験や培ってきたスキルだけで仕事を選ぶのではなく、家族のことや、プライベートの過ごし方のことなど、自身が重要に感じていることから、仕事や会社を選ぶことをおすすめしたいです」



《編集後記》

Tさんは資格を武器にしていたことは記載した通りですが、他にも、履歴書や経歴書の書き方は書籍を参考にしていたと言います。できることをコツコツを続けていたTさんの行動が、転職成功につながっていると思えた取材でした。
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