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基本情報技術者試験は年収アップに役立つ?転職で有利になるのか解説

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この記事でわかること
基本情報技術者試験はITエンジニアの登竜門で試験はCBT方式、科目A・科目B両方の合格が必要
基本情報技術者試験のメリットはIT全般の基礎やアルゴリズムを学べ、就職・転職での強みになる点が挙げられる
資格取得者の年収は600万円前後と見られ、資格を活かせる職種も多岐にわたる

基本情報技術者試験は年収アップに役立つ?

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基本情報技術者試験(FE:Fundamental Information Technology Engineer Examination)は、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施する国家資格試験です。IT技術者としての基礎的な知識と技能、特にアルゴリズムやプログラミングに関する知識を証明するための試験であり、情報処理技術者の登竜門的資格になります。

年間約15万人が受験する人気の資格です。この記事では、基本情報技術者試験取得者の概要、年収や資格を活かせる職種などを紹介していきます。

【参考】:基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

【参考】:ITスキル標準(ITSS) | デジタル人材の育成 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

基本情報技術者試験の概要

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基本情報技術者試験とはどのような試験なのか、確認しましょう。ここでは、受験者像と試験の概要についてまとめました。

 

基本情報技術者試験の主な受験者

IPAの公表資料によれば、基本情報技術者試験は、IT全般に関する基礎的な知識や技能(特にアルゴリズムやプログラミングに関するもの)を評価する国家試験であり、ITエンジニアを目指す方の登竜門という位置付けにある試験です。

令和6年の合格者は54,501名。10歳以下が13名、73歳が1名と大変年齢幅が広く、万人向けの試験と言えます。また合格者の平均年齢は26.0歳と、学生を含む若い層が多いと考えられます。

【参考】:統計情報(基本情報技術者試験) | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

【2024年】基本情報技術者試験の合格率が上がった?難易度や勉強方法を解説!
 

基本情報技術者試験の基本情報

基本情報技術者試験は、経済産業省が公表している、IPAが管理するITスキル標準(ITSS)ではレベル2相当の難易度です。レベル2は、上位者指導の下で要求された作業を担当でき、プロフェッショナルとなるために必要な基本的知識や技能を有するレベルを指します。最近は、積極的にITSSとの関連性に言及することは少なくなりましたが、以前は、レベル2相当と言われていました。

スキル開発では、自らのキャリアパスの実現に向け、積極的にスキルを研鑽することが求められます。ちなみに、類似試験の「ITパスポート」は(以前は)レベル1相当、上位レベルの「応用情報技術者試験」は同じくレベル3相当だと言われていました。

以下、基本情報技術者試験の出題数、試験範囲、受験料などをまとめました。

試験方式:CBT(Computer Based Testing)方式

出題数:科目A試験60問(90分)、科目B試験20問(100分)

合格基準:科目A試験、科目B試験ともに100点満点で60点以上、両方の合格が必要

出題範囲:

  • 科目A:テクノロジ系、マネジメント系、ストラテジ系
  • 科目B:情報セキュリティ、データ構造及びアルゴリズム、プログラミング

受験料:7,500円(税込)

【参考】:ITスキル標準(ITSS) | デジタル人材の育成 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

【参考】:基本情報技術者試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

基本情報技術者試験の日程は?申し込み方法や注意点についても解説
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基本情報技術者試験合格のデメリットとメリット

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基本情報技術者試験の合格は、IT業界でのキャリアを築く上で多くのメリットをもたらす一方で、いくつかのデメリットも考慮する必要があります。

 

デメリット

初めに基本情報技術者試験のデメリットについて確認しましょう。デメリットとしては、まとまった学習時間を確保し、十分時間をかけて試験対策をしないと合格できない、あくまでも基礎とアルゴリズムなので資格取得後の継続的な学習は不可欠、スキル証明として十分とは言えない、といったことが挙げられます。デメリットについて1つずつ見てみましょう。

1. まとまった学習時間を確保し、十分時間をかけて試験対策をしないと合格できない

基本情報技術者試験は出題範囲が広く、合格にはまとまった学習時間の確保が不可欠です。特に働きながら学習する場合は、限られた時間を有効に使うための計画的な学習が重要となります。科目Aについては、知識の暗記である程度対応可能ですが、科目Bではアルゴリズム問題への対策が鍵を握ります。短時間で正確に解くためのスキルを身につけるには、過去問演習や模擬試験を通じた実践的なトレーニングが必要です。また、科目Bには長文形式の情報セキュリティ問題も含まれるため、読解力も求められます。全体として、科目Bは「時間との勝負」となるため、速く解くためのテクニックを習得しておくことが合格への近道と言えるでしょう。

2. あくまでも基礎とアルゴリズムなので資格取得後の継続的な学習は不可欠

基本情報技術者試験では、アルゴリズムやプログラミングに加えて、IT全般に関する基礎知識も問われます。ただし、あくまでも“基礎”の習得に過ぎないため、資格を取得しただけでは、すぐに業務で通用するレベルの知識とは言えません。取得後は、専門書が読めるようになる程度の理解をスタート地点とし、実務で活用できるレベルにまで知識やスキルを高めていくことが求められます。もちろん、業務を通じてスキルを磨いていくことも可能ですが、知識を先行させたい場合は、応用情報技術者試験など、より上位の資格に挑戦するのも有効な手段です。

3. スキル証明として弱い

また、応用情報技術者試験の累計合格者は約45万人、高度区分にあたる試験の合格者は数万人から十数万人程度とされており、それらと比較すると、基本情報技術者試験の合格実績だけで「特別に優れている」と評価されることは少ないのが実情です。とはいえ、IT企業への就職活動においては、学生時代にアルゴリズムを含む基礎知識を習得した証明として活用できるため、一定の評価につながるケースもあります。ただし、あくまでも基礎レベルの証明であり、業界内ではその後のスキルアップや上位資格の取得が重要視される傾向にあります。

監修者のワンポイントアドバイス
三好 康之
三好 康之(ITコンサルタント)

累計合格者が多いということは、裏を返せば「持っていて当たり前」の基準になっているということ。特にSIerや大手では、持っていないと「基礎学習を怠る人」とマイナス評価されるリスクがあるため、防衛策としても必須の資格です。

 

メリット

基本情報技術者試験に合格することで、どのようなメリットが得られるのか見ていきましょう。メリットとして、IT知識の体系的な習得、就職・転職活動における強み、キャリアアップの可能性、収入アップの可能性などが挙げられます。

1.IT知識の体系的な習得

基本情報技術者試験の出題範囲は広範であり、合格に向けて学習することで、ITに関する基礎知識を体系的に習得できます。これは、ITエンジニアとしての土台を築く上で非常に重要です。

2.仕事を通じて得られる知識が多くなる

同じ職場環境で同じ業務に取り組んでいても、基礎知識の有無によって得られる知識量には大きな差が生まれます。たとえば、先輩や上司がプロジェクトマネジメントについて話している場面でも、関連する用語や概念を理解していなければ、会話の内容を理解することはできません。一方、基礎知識がある人は、そうした会話に反応し、内容を理解しながら考えを深めることができます。こうした積み重ねが、日々の業務を通じた成長度合いの差となって現れてきます。

監修者のワンポイントアドバイス
三好 康之
三好 康之(ITコンサルタント)

業務を通じての成長機会は重要です。年間の勤務時間は約2,000時間、5年間で1万時間に及びます。その間、継続的に知識を吸収し続けられるかどうかが、スキルの伸びに大きな影響を与えます。

3.ITスキルの証明

デメリットのところでスキル証明としては弱いと説明しましたが、それでも基本情報技術者試験は国家資格であり、客観的な評価基準であるため、ある程度は就職・転職活動において武器になります。特に学生時代に取得している場合は、ITの基礎知識を有している証(あかし)として強力な武器となるでしょう。また、社会人経験が浅い第二新卒層の転職活動においても、評価される可能性があります。

4.学習意欲の向上(十分な準備期間をもてる)

資格取得を目標に掲げることで、日々の学習に対する意欲が高まり、モチベーションを維持しやすくなります。特に、仕事に必要な知識や技術を身につけるためには、一定の準備期間が欠かせません。時間的な余裕があればあるほど、心にもゆとりが生まれ、計画的に学習を進めることができます。必要に迫られてから対策を始めるのではなく、必要性を感じる前の段階から学び始めておくことが重要です。そのためのきっかけとして、情報処理技術者試験の活用は非常に有効です。

5.収入アップの可能性

基本情報技術者試験は、ITエンジニアとしての基礎知識を証明する国家資格であり、多くの企業で評価されているため、合格することで資格手当が支給される可能性があります。

基本情報技術者の年収

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基本情報技術者試験に合格することで、どの程度の年収を期待できるのでしょうか?ここでは、一般的な合格者の年収例と、実際の求人状況から見る年収を紹介します。

 

一般的な合格者の年収例

まずは多くの基本情報技術者試験の合格者が目指す、システムエンジニアの年収を見てみましょう。

システムエンジニアの平均年収は厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」を参考にすると、574万円(※2025年8月執筆時点)です。また、経済産業省2017年発表の「IT関連産業の給与等に関する実態調査結果」における「エンジニア/プログラマ」の平均年収を参考にすると、592万円でした。

国税庁令和5年度の「民間給与実態統計調査」における民間企業平均年収は459万円なので、システムエンジニアは国内の平均年収と同等か、それより高い年収が得られるとみられます。

【参考】:職業情報提供サイトjob tag|厚生労働省|システムエンジニア(受託開発)

【参考】:IT関連産業における給与水準の実態① ~ 職種別(P7)

【参考】:民間給与実態統計調査-国税庁

 

実際の求人状況から見る年収

続いて、実際の求人を参考に合格者の年収を紹介します。今回はマイナビ転職エージェントの公開求人情報の年収条件を参考に見積もってみました。(2025年8月時点)

保有スキルとして「基本情報技術者資格」で求人検索を行ったところ、776件がヒットしました。年収別に見ていくと、最高は1,000万円以上で94件ありました。

求人内容を見てみると、未経験者歓迎は102件あり、加重平均の年収は617万円と、経験者よりも47万円低い結果となっており、即戦力として期待できる経験者を望んでいることが分かります。

(2025.8.3現在)

【参考】:プログラマ・システムエンジニア(オープン・WEB)||求人・転職エージェントはマイナビ転職エージェント

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基本情報技術者資格が活かせる職種

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基本情報技術者試験で得た知識は、IT業界における幅広い職種で活かすことができます。以下に、その代表的な職種と、それぞれの職種でどのように知識が役立つかを解説します。

 

プログラマー

プログラミング言語、アルゴリズム、データ構造などの知識は、プログラムの設計、開発、テストに不可欠です。基本情報技術者試験で学ぶこれらの知識は、効率的で品質の高いプログラムを作成する上で役立ちます。

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システムエンジニア

システム開発の基礎知識、ネットワーク、データベースなどの知識は、顧客の要求を分析し、最適なシステムを設計、構築する上で役立ちます。またプロジェクト管理の知識も、プロジェクトを円滑に進める上で重要です。

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ネットワークエンジニア

ネットワークの基礎知識、セキュリティ技術などの知識は、安全で安定したネットワーク環境を構築、運用する上で役立ちます。基本情報技術者試験で学ぶこれらの知識は、ネットワークのトラブルシューティングにも役立ちます。

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その他IT系職種

広範なITに関する基礎知識を有する基本情報技術者資格取得者は、実務経験を積むことで、前記以外にもデータベースエンジニア、セキュリティエンジニア、ITコンサルタント、Webデザイナーなどの職種でも知識を活かせます。

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おすすめの参考書や問題集

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基本情報技術者試験の対策に適した、最新の教材、問題集から、おすすめのものをいくつか紹介します。教材は、自身の学習スタイルやレベルに合ったものを選ぶようにしましょう。

 

令和08年 基本情報技術者 合格教本

本書は、最新のシラバスVer.9.1に対応した基本情報技術者試験対策の定番テキストで、試験範囲を網羅しており、体系的な学習をサポートします。また豊富な図解と過去問分析で、理解を深め、合格力を養成します。

  • 著者:イエローテールコンピュータ
  • ページ数:608ページ
  • 出版社:技術評論社
  • 発売日:2025/11/25

【参考】:令和8年 基本情報技術者 合格教本|技術評論社

 

情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目A][科目B]2026年版

本書は、基本情報技術者試験の頻出分野に特化した効率的な学習書です。最新シラバスに対応し、科目Aと科目Bの重要ポイントを凝縮しており、図解と解説で理解を深めます。短期間で合格を目指したい受験生に最適です。

  • 著者:矢沢 久雄
  • ページ数:424ページ
  • 出版社:翔泳社
  • 発売日:2025/11/19

【参考】:情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目A][科目B]2026年版|翔泳社

 

かんたん合格 基本情報技術者過去問題集 令和8年度

本書は、最新シラバスVer.9.0、9.1に対応した基本情報技術者試験対策の過去問題集です。過去問を徹底分析し、重要ポイントを解説しています。科目Aの予想出題率表示や、科目Bの擬似言語対策も充実しており、スマホ単語帳など、デジタル特典も満載で、効率的な学習をサポートします。

  • 著者:株式会社ノマド・ワークス
  • ページ数:472ページ
  • 出版社:インプレス
  • 発売日:2025/9/19

【参考】:かんたん合格 基本情報技術者過去問題集 令和8年度|インプレス

 

基本情報技術者試験ドットコム

基本情報技術者試験ドットコムは、基本情報技術者試験に特化した情報サイトです。過去問の解説や模擬試験、用語集など、試験対策に役立つコンテンツが豊富に掲載されています。特に、過去問解説は詳細で分かりやすく、多くの受験生から支持されています。

また、掲示板では受験生同士の情報交換も活発に行われており、試験に関する疑問や不安を解消することができます。

【参考】:基本情報技術者過去問道場|基本情報技術者試験.com

基本情報技術者資格を取得して有利に転職

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ここまで、基本情報技術者試験取得者の概要、年収や資格を活かせる職種などについて解説しました。基本情報技術者試験はIPAが主催する国家試験であり、ITの基礎スキルをアピールする上でおすすめの資格です。

基本情報技術者試験は受験条件がなく、未経験者でも受験ができ、実績がなくともIT業界への転職・就職に有利になる可能性があります。

資格が役立つ職種として、プログラマー、システムエンジニア、ネットワークエンジニアなど、大半のエンジニア職種が挙げられますが、転職の際には自分に合った職種や企業を選ぶことが大切です。

活かせる職種が豊富な資格ですが、初めての転職では、自分に合った職種や企業をどのように選択すれば良いのか、転職活動では何をすれば良いのか分からないことも多いでしょう。

そこでぜひご活用いただきたいのがマイナビ転職 ITエージェントです。

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執筆:アンドエンジニア編集部

※本記事に記載されている情報は2025年8月時点のものです。

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監修者

三好 康之(みよし・やすゆき)
ITコンサルタント、株式会社エムズネット代表。大阪を拠点に活動し、大手SI企業のSE向けに資格講座や教育研修を実施。情報処理技術者試験全区分×2回(46回合格、内高度系30含む)をはじめ多数の資格を保有。著書多数で、代表作『ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本』は「技術書・ビジネス書大賞2015」技術書部門ベスト3に選出。
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