(画像提供:Google The Keyword)米Googleは8月下旬から9月上旬にかけて、NotebookLMに新しい機能を複数追加した。NotebookLMは、ユーザーが元の資料となるファイル(pdf、txt、md、mp3など)をアップロードすると、資料の要約やヒント、資料を元にした新しいコンテンツを作成してくれる、対話型の学習、調査ツール。
現地時間8月25日には「ビデオ解説(Video Overviews)」機能が追加された。ビデオ解説は、ノートブックにアップロードした資料の概要をビデオとして生成してくれる機能。80以上の言語に対応しており、日本語のテキスト資料から英語のビデオクリップを作成したりできる。
現地時間9月8日には「受動的な読書を能動的な学習へと変える新機能」など6つの新機能が追加された。
1つめは、学習用の単語帳や用語の確認などに使える「フラッシュカード(Flashcards)」の作成。講義ノートや研究論文、作業報告書などの元資料から、学習用の教材となるフラッシュカードを瞬時に作成する。
2つめは、大幅に強化された「レポート機能(Dynamic Report)」。アップロードした資料の内容に応じてどのようなテーマ、フォーマットでレポートを作成すればよいかをダイナミックに提案してくれるようになった。例えば、経済理論に関する学術論文をアップロードしたときに雑誌風の解説を提案したり、短編小説の下書きをアップロードしたときに登場人物の分析やプロットの批評を提案したりする。
3つめは、対話型の「学習ガイド(Learning Guide)」。チャットをカスタマイズして、教師から個別指導を受けるように学びを深めることができる。
4つめは、実績ある「学術コンテンツ(Trusted Academic Content)」の提供。無料のデジタル教科書や電子書籍を提供するOpenStaxと提携し、「生物学」「AP生物学」「ビジネス入門」「化学」「心理学」「経営の原則」の各コンテンツをインタラクティブなノートブックとして提供する。
5つめは、「音声解説」の強化。1人の話者が要約を提供する「概要(Brief)」、2人の話者が答えを提供する「批評(Critique)」、2人の話者がディスカッション形式で内容を提供する「討論(Debate)」がある。
6つめは、外部プラットフォームとの連携。教師は、NotebookLMをCanvas、PowerSchool Schoology LearningといったLMS(学習管理システム)と連携させ、生徒にそれらを使ったノートブックの提出などを求められるようになった。
Google Classroomとの連携も行われる予定だという。
ライター