AIを統合したデータベース製品「Microsoft SQL Server 2025」の一般提供開始

thumb_sql(画像提供:Microsoft Tech Communities)

Microsoftは現地時間11月18日、データベース製品「Microsoft SQL Server 2025」の一般提供を開始した。テクニカルカンファレンス「Ignite」で発表されたもので、発表時には大きく4つの特徴を紹介した。

1つめは、SQL ServerエンジンにAIが直接統合されたこと。セマンティック検索、ベクター埋め込み、テキストチャンク、DiskANNインデックス作成といったAIに欠かせない検索やデータ処理がネイティブでサポートされるようになった。また、自然言語での検索もサポートされた。

AIモデルの管理はTransact-SQL(T-SQL)に組み込まれており、Microsoft Foundry、Azure OpenAI Service、OpenAI、Ollamaなどとのシームレスに統合して利用できる。また、オンプレミスからクラウドまで、あらゆる場所に安全にデプロイでき、開発者はコードを変更することなくモデルを簡単に切り替えることができる。

2つめは、開発者向け機能の拡充。JSONのネイティブサポート、REST API対応、REGEXP_SUBSTRなどの正規表現関数、EDIT_DISTANCEなどのあいまい関数ち、トランザクションからAzure Event Hubsに変更内容を直接ストリーミングする変更イベントストリーミングなどが加わった。また、SQLツール「SQL Server Management Studio」や「Microsoft Python Driver for SQL Server」もAIへの対応が図られた。

3つめは、セキュリティ、パフォーマンス、可用性の向上。セキュリティについては、過去10年間で最も安全なデータベースであり、「Microsoft Entra Managed ID」などの最新の資格情報管理とID暗号化をサポートする。パフォーマンス面ではトランザクションロックの最適化により、ロックメモリの消費量の削減やブロッキングの最小化により、同時実行性が向上した。可用性の面では、Always On可用性グループとディザスタリカバリオプションの機能が強化されたほか、フェイルオーバーの高速化、診断機能の向上、ハイブリッド環境対応が図られた。

4つめは、クラウド対応の強化。データ分析プラットフォーム「Microsoft Fabric」へデータベースをミラーリングし、ほぼリアルタイムの分析を実現。管理プラットフォーム「Azure Arc」と統合することで、オンプレミスとクラウド環境にわたるSQL資産の統合管理、セキュリティ、ガバナンスの確保が可能になる。

【参考】:SQL Server 2025 is Now Generally Available | Microsoft Community Hub

ライター

齋藤 公二 (さいとう こうじ)
インサイト合同会社 代表社員 ライター&編集 コンピュータ誌、Webメディアの記者、編集者を経て、コンテンツ制作会社のインサイト合同会社を設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集に従事する。IT業界以前は、週刊誌や月刊誌で、事件、芸能、企業・経済、政治、スポーツなどの取材活動に取り組んだ。
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