
日本IBMは3月9日、ハイブリッドクラウド時代におけるメインフレームの高度活用と次世代人材の育成を加速させることを目的とした、メインフレーム技術者コミュニティー「メインフレームクラブ」を刷新し、2月から再始動したと発表した。
日本IBMでは、メインフレームを支える技術者のスキルアップやキャリア形成の支援、次世代の技術者の育成を目的に2023年からメインフレームクラブを運営してきた。事例共有などのワークショップや若手技術者を対象にしたミートアップ、米国視察ツアーなどの活動が中心だ。
新しいメインフレームクラブでは、メインフレームの運用・保守を中心としたインフラストラクチャー領域に加え、AIを活用したアプリケーション開発や業務システム領域の技術者にも対象を広げた。また、オープンなハイブリッドクラウドの世界を実現するため、メインフレームと先進技術をつなぐ知見を業界横断で共有する場へと発展させた。
日本IBMによると、基幹システム開発や実績あるメインフレーム開発言語におけるスキル継承の課題に対するアプローチは、AIの活用によって大きく変化している。具体的には、AI駆動開発の進展によって、課題の本質がシステム・エンジニアの不足という「量」から、AIが生成する成果物の品質をいかに確保するかという「質」へ移行している。
そのため、システム品質を継続的に確保する上で、有識者の知見やコミュニティーの役割がこれまで以上に重要になってくるという。そこで、日本IBMは、コミュニティーの役割を再定義し、メインフレームのインフラストラクチャー領域とアプリケーション領域を融合した総合的な知識共有の場へとメインフレームクラブを発展させた。
現在、メインフレームクラブには、三菱UFJインフォメーションテクノロジー、ニッセイ情報テクノロジー、トヨタシステムズなどが参加している。2027年度中にメンバー数5,000人を目指す。
ライター