- 企業名
- 株式会社VISIONARY JAPAN
- 役職
- 代表取締役CEO
- 氏名
- 小野 恭佑さま
略歴
HRスタートアップ企業に創業メンバーとして参画し、組織・採用コンサルティング事業に従事。トップセールスとして活躍後、事業責任者として組織マネジメントや事業統括を担当。2022年3月、株式会社VISIONARY JAPANを創業。設立3年目にして社員数276名、売上高17億超と業界トップクラスの急成長を遂げる。
𝕏 ID：@KyosukeOno
受賞企業インタビュー
3期目にして売上高17億円、社員数276名の組織へ
業界トップクラスの成長率を誇るVISIONARY JAPANの秘訣とは？
株式会社VISIONARY JAPAN
取り組み内容と評価のポイント
「仕事のやりがい・働き方・給与」を業界最高水準にすることを掲げ、業界の深い知見に基づく再現性の高い育成計画や、社員ニーズを実現するキャリア支援制度、希望に応じたキャリアや働き方を選べる制度を導入。
さらに、顧客の契約単価と連動した評価制度を構築、利益を一律で固定化し、給与計算式も公開。社員還元の最大化により、高いモチベーション維持と年収を上げやすい環境を実現。その結果、設立3期目にして社員数 276名、売上高 17億7,000万円（昨対比+268%）を達成するなど、成長企業として見本となる素晴らしい成果をあげられました。
急成長の基盤にあるのは
「大切な人に誇れる会社」という理念
VISIONARY JAPANは東京都千代田区に本社を構え、横浜・大阪・名古屋・福岡にも拠点を展開しています。事業はITコンサルティング、システム開発、インフラ構築などを手がけるIT Solution事業、企業の組織戦略においての事業推進や競争優位の確立を支援するHR事業を展開しています。2022年3月の創業以来、2期目で従業員数188名・売上高6億6,000万円、3期目で社員数276名・売上高17億円（2025年1月時点）と、組織・事業ともに急成長中を遂げてきました。
当社は「大切な人に誇れる会社で在り続ける」という理念を掲げています。これは創業メンバー全員で共有し、会社の根幹となる思いとしてスタートしました。この理念の背景には、「価値観は一人ひとり異なる」という前提があります。仕事に情熱を注ぎたい人もいれば、趣味やプライベートを充実させたい人、家族との時間を最優先したい人など、価値観は千差万別です。だからこそ、会社が「こうあるべき」と一方的に価値観を定めるのではなく、一人ひとりが大切にしているものを実現できる環境や制度を整えることが「大切な人に誇れる会社」をつくる上で不可欠だと考えていました。
ただし、理念を掲げるのは簡単ですが、それを実現するには一人ひとりが高い実力を持ち、成果を上げられる組織であることが前提となります。社員が理想の働き方を実現できるようにするには、企業としての競争力を高め、持続的な成長を遂げなければなりません。
そのため、起業の準備には3年をかけ、各分野のトッププレイヤーが集結した状態で創業しました。例えば、営業部門では各業界でトップセールスとして活躍していた人材、技術部門では豊富な経験を持つエンジニア、採用・マーケティング・バックオフィスでは各分野のスペシャリストが集まり、組織の基盤を作りました。さらに、事業責任者やマネジメントクラスのメンバーも創業段階から参画し、創業初期だからこそ圧倒的に強い組織を創ることに注力しました。創業初期から強固なチームを構築できたことが、現在の成果に直結していると実感しています。
抜本的な評価制度で、
エンジニアが求める
業界最高水準の給与を実現
この業界では給与や評価制度に関する構造的な課題が多く存在していると考えています。
一つ目が「評価制度の不透明性による信頼関係の希薄化」です。
業界全体において、顧客との契約単価や契約条件がエンジニアへ十分に開示されない傾向が依然として根強く存在しています。この情報の非対称性により、エンジニアは自身の市場価値や提供価値がどのように評価され、どのように給与設定されているかを把握することが難しく、不信感の醸成や納得感の欠如を招く構造的な課題が見られました。
二つ目が「昇給プロセスの遅延と価値還元の仕組みの不備」です。
エンジニアがスキルを向上させ、プロジェクト内で成果を上げ契約単価が上昇したとしても、その評価が給与に適切なタイミングで反映されないケースが散見されます。評価のタイミングが固定化されていることや、昇給プロセスが煩雑であることが、エンジニアにとって「成果が正当に報われない」という認識を与える一因となっています。また、顧客からの評価や契約単価の上昇がエンジニア個人の努力によるものであっても、それが収益構造や業績貢献に対してどのように再分配されるべきかが不明確なケースが見受けられました。
そこで、当社では契約単価や契約内容といった全ての情報を社員に開示するだけでなく、給与の計算式も完全に公開することで、透明性の高い評価制度を確立しました。具体的には、顧客から支払われる契約単価から一律の利益を差し引いた金額を給与として支給する評価制度を策定し、導入。また、契約単価が上昇した際には、翌月から即時昇給が反映される仕組みを整えました。
その結果、単なる給与の増額にとどまらず、業界最高水準の給与水準を実現し、かつそのプロセスを透明化することで、社員との信頼関係をより強固なものにすることができました。
エンジニアに感謝される
「ありたい姿を実現する仕組み」
評価制度と並んで、当社が特に力を入れているのが「福利厚生の充実」「働き方を自由に選べる仕組み」「キャリア支援」の3つです。
当社の働き方支援の特徴は、「リモートワーク」「フレックスタイム」「時短勤務」などの選択肢を用意するだけでなく、働く場所までも自由に選べる点にあります。現在、北海道から沖縄まで全国に社員が在籍し、地理的な制約にとらわれない柔軟な働き方を実現しています。
また、「結婚記念日休暇」「家族出産サポート休暇」「誕生日休暇」「ベビーシッター利用補助」など、社員のニーズに寄り添った福利厚生や休暇制度を導入しました。その結果、リファラル採用が加速し、友人や知人はもちろんのこと、夫婦や兄妹といった家族単位での紹介も増えています。大切な人に誇れる会社で在り続けることを掲げる当社にとって、社員の大切な人を紹介していただけることは何より嬉しく、誇らしいことです。
さらに、多くのエンジニアから評価されているのが「キャリア支援」です。
当社では、一人ひとりのキャリアプランの設計から実行、フォローアップまでを一貫してサポートする「キャリア育成プログラム」を提供しています。他にも「週1〜3回の勉強会」「資格取得支援制度」「スキルアップ休暇」「副業自由」「独立支援制度」「Udemy受講し放題」「書籍の全額購入補助」など、スキルアップを支援する多様な制度を順次拡充しています。
勉強会や研修を行う企業は多いですが、当社は個別の施策にとどまらず、体系的にキャリア支援を設計している点が特徴です。多くのエンジニアが「自分の市場価値をどう高めていくべきか」「中長期的なキャリアパスをどう描くべきか」といった悩みを抱えています。そのため、単にスキルを身につける場を提供するのではなく、社員一人ひとりの目的地を明確にし、そこへ到達するための具体的なロードマップを提示することで、実現可能なキャリアプランを構築しています。このアプローチにより、社員が自信を持って業務に取り組めるだけでなく、高いモチベーションを維持し続けられる環境が整いました。実際に、多くのエンジニアが理想のキャリアを実現し、感謝の言葉をいただいています。
「社員の大切なものを守り続ける会社」
であるために。
人の価値観や人生における優先順位は、ライフステージの変化とともに移り変わります。仕事も人生の大部分を占めますが、決して仕事のために仕事をしているわけではなく、大切なものを守り、理想の人生を実現するために仕事をしているのだと思っています。
だからこそ、社員一人ひとりの価値観や感性、大切なものを大切に守り続けていける会社でありたいと思っています。この思いを起点に制度や仕組みを全員で創り上げてきました。
しかし、現実は決して甘くはありません。制度や仕組みが整っていても、それを実現するだけの実力と実行力がなければ理想は形にならない。この現実を私たちは理解しています。だからといって、そこに悲観的な思いは何一つなく、その現実を受け入れ乗り越える覚悟を持っています。私はもちろん、本社のメンバーはエンジニア一人ひとりの人生を背負う責任と誇りを持って日々全力を尽くしています。
その姿勢にエンジニアのメンバーたちも共感し、また強いリスペクトを抱き、互いに尊敬し支え合う文化が生まれています。
そして、仕事は人生の大部分を占めるからこそ、望む仕事に取り組めることが人生の充実に繋がり、会社も誇りに思えると信じています。だからこそ私たちは、「仕事のやりがい」「キャリア」「働き方」「給与」その全てにおいて業界最高水準を追求し、社員一人ひとりの望む未来を実現することにこだわり抜いてきました。その結果、社員のパフォーマンスは最大化され、ひいてはお客様への提供価値も最大化されています。
今後も、社員が誇りを持って働ける環境を進化させ続け、お客様、パートナー企業の皆様、社員とそのご家族様、そして社会全体から信頼され、より大きな価値を創出し続ける企業を目指し、“大切なものを大切にできる会社”を全員で築き上げていきます。
