Vertex AIで、動画生成AI「Veo 3」「Veo 3 Fast」の一般提供開始

thumb_veo3(画像提供:Google Cloud)

米Googleは米国時間7月30日、同社が提供するAIプラットフォーム「Vertex AI」上で動画生成AIモデル「Veo 3」と「Veo 3 Fast」の一般提供(GA)を開始した。

Veo3はGoogle DeepMindが開発した、高品質な映像と音声を組み合わせた動画を生成できるAIモデル。2025年5月の「Google I/O」でVeo2の後継として発表され、リップシンクに対応した音声付きの動画を生成できるAIモデルとして話題になった。Veo3は発表以降、世界中で7000万本の動画が作成されたという。

これまでもGeminiから利用できていたが、6月にVertex AIでプレビュー版が公開され、API経由でのサービス開発にも活用できるようになった。リリースによると、企業ユースでも600万本以上の動画が制作されている。

実際のユースケースとしては、デザインプラットフォームのCanva、大手広告代理店のBarkleyOKRP、投資プラットフォームのeToro、ネット広告代理店のRazorFish、動画生成プラットフォームのSynthesiaなどがあり、いずれも高品質な動画、映像、コンテンツの制作に活用しているとする。

今回、一般公開されたことで、Vertex AIですべてのユーザーが利用できるようになった。また、Veo3を高速化したモデル「Veo 3 Fast」の利用も可能になった。

8月には、アップロードした写真や画像を動画に変換する機能のパブリックプレビューを開始。既存のビジュアルアセットのアニメーション化や、魅力的なソーシャルメディアコンテンツの作成、高品質な画像から魅力的な製品デモを作成するといった用途に利用できるとする。

【参考】:Veo 3 Fast available for everyone on Vertex AI | Google Cloud Blog

ライター

齋藤 公二 (さいとう こうじ)
インサイト合同会社 代表社員 ライター&編集 コンピュータ誌、Webメディアの記者、編集者を経て、コンテンツ制作会社のインサイト合同会社を設立。エンタープライズITを中心とした記事の執筆、編集に従事する。IT業界以前は、週刊誌や月刊誌で、事件、芸能、企業・経済、政治、スポーツなどの取材活動に取り組んだ。
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