(画像提供:株式会社Jitera)AIスタートアップのJiteraは8月19日、同社のコーディングエージェント(開発AIエージェント)において、Excel形式の仕様書や設計書を、AIが正確に理解しやすいHTML形式に変換して取り込める「Excelインポート機能」を追加したと発表した。
Jiteraは、システム開発・システム改修を自動化する生成AIを活用したプラットフォーム。既存のシステムのソースコードを読み込み、システム構造を分析して、高精度な設計書を自動生成することができる。
開発現場では、仕様書や設計情報をExcel形式で管理しているケースが多い。Excel形式の仕様書等には、行や列にまたがる情報や図形、色分けなど複雑な構造が組み込まれているため、AIが内容を正確に読み取ることが困難だった。また、こうしたExcel形式のドキュメントをインポートする場合、マークダウン(md)形式を用いる必要があり、情報の欠落やフォーマットの崩れといった課題も生じていた。

新機能のExcelインポート機能では、Excel形式の設計書などをJitera内にインポートし、それをもとにAIチャットやAIコーディングを行うことができるようにした。HTML形式を採用しており、マークダウン形式よりも表現力が高く、表やレイアウトなどの見た目を保持することができる。Excelと同様のレイアウトで各種ドキュメント管理を行うことも可能だという。
今後は、PowerPointやWordといった、その他のOffice形式の文書にも対応を拡大する予定。

【参考】:開発AIエージェント「Jitera」、「Excelインポート機能」を提供開始。HTML形式への変換で複雑なExcelデータをAIが正確に解釈し開発を効率化 | 株式会社Jiteraのプレスリリース
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