様々な企業担当者と出会うチャンスをお手伝いする、マイナビ転職主催の転職フェア・イベント情報のご紹介です

mixiチェック

マイナビ転職EXPO 講演レポート
会場風景1

メーカー人事から見た採用

才蔵(さいぞう)
谷内 健一

[プロフィール]1959年生まれ。東京理科大学を卒業後、カシオ計算機株式会社に入社しデバイス開発などを担当。その後、人財ビジネス業界へ転進する。特に製造系、IT系エンジニアの領域が専門。25年間で2,000名を超える転職の成功を支援した。現在は株式会社才蔵において製造業・IT企業の企業側における人事採用活動をさまざまな角度で支援。企業側、人財側の両方の人財採用経験を持つ。

自身の生涯を懸ける転職に、しっかりとした事前準備を

こんにちは。株式会社才蔵の谷内と申します。私自身は大卒後にカシオ計算機へ入社してエンジニアになり、30歳でまったくの異業種である人財ビジネスの世界へ飛び込みました。人財を企業へ紹介する仕事を長くやった後、10年前からは企業の人事・採用をお手伝いしており、人財ビジネスを企業と求職者の両面から見てきました。業界に長くいる者として、今日は1つ2つでも参考になる話ができれば幸いです。

まず、「転職にはタイミングがある」というお話です。会社や部門、製品の状況、また自分自身の状況としてもポジションや結婚、病気など、転機となるタイミングはいろいろあります。現在の転職市況全体ではリーマンショック直前を上回る求人倍率ですが、注意すべきなのは業界や会社単位で状況は異なり、一括りにしないほうが良いこと。製造業に限れば好転している企業は多く、どうアプローチしていくかという状況です。

次に「転職は事前準備が最大のポイント」というお話です。今まで何万人という方とお会いしましたが、最初からこれを理解している人はとても少ない。受験に例えれば、努力するからいい大学に入れるのであって、素質だけでは合格できません。転職も同じで、どれだけ優秀な人でも準備がなければ選考や面接に通らないのです。自分の生涯を懸ける転職に、ぜひしっかりと事前準備をしていただきたいと思います。

転職準備のなかで大切なのが職務経歴書(レジュメ)です。転職者にとって唯一のアピールの武器であるレジュメの内容において、圧倒的な情報不足、逆にたくさん書いてはいるが何をアピールしたいか分からない、といったことが多く、人事は悩んでいます。レジュメを見たうえで合否を判断するというより、見てもよく分からないからやめておこう、というケースも多いのです。

良いレジュメの書き方として、最初に得意分野・生かせる経験・知識・技術などを簡潔にまとめた、ダイジェストを載せることをおすすめします。これまで何をやってきて、何をやりたいかをアピールする、自己PRをしっかりと書くことも大切。「この経験を生かしたい」といった内容が明確であれば、どの部署へ回せば良いか、人事が考えてくれます。

「ストーリーの重要性」というお話もします。今までやってきたこと/得意分野やセールスポイント/今後やりたいこと/なぜ転職を希望するか。これらを順番に並べた時、ストーリーとしてきれいにつながっていると、面接をしていても納得しやすいもの。レジュメを書いた後、自身のストーリーを確認しておくことは大切です。

面接は、試験ではなく“営業”である

会場風景2

書類の次は「面接の重要性」について。まず、求職者が面接部屋に入ってからの15秒で与えた印象と、合格率の相関関係というハーバード大心理学者によるデータがあります。これが驚くほど一致しており、印象が良い人ほど合格率も高い。それほど第一印象は大切です。

面接で聞かれる話のパターンとして、人事からは職歴や専門性、就職についての考え方などを、部門の上司からは職務内容や専門知識、業務遂行能力などを聞かれます。特に大手優良メーカーでは、5〜10年先にマネジャーとして部下の育成、プロジェクト立ち上げなどの活躍ができる人財かどうかを見る特徴があります。

面接でアピールすべき点として、技術だけでなくヒューマンスキルも併せて強調することが重要。自ら考えて問題解決できるか、これまでどんな苦労をしてどう克服してきたかなど、テクニカルスキル・ヒューマンスキルの両面から表現するのが良いでしょう。

次に「面接はある程度何でもあり」というお話です。自分の強みを理解してもらうためには、工夫が要ります。例えばその場で図を描いて説明したり、自分のやりたいことをプレゼンして高く評価された人もいます。カタログや製品の実物、公開された論文などを持参するのも良いでしょう。固定概念を捨て、「面接は試験でなく“営業である”」という姿勢で臨むべきです。

面接で必ずある「最後の質問の重要性」について。9割方うまくいったと感じた面接で「最後に質問はありますか?」と聞かれるとつい安心して、自身のネガティブキャンペーンを始めてしまうことがあります。これは損です。先程もお話ししたように面接は営業ですから、買ってもいいと思っている相手に不安を与える必要はありません。相手が答えにくい抽象的な質問も控えるべきです。面接のなかで聞きたいことへの回答がすでにあったなら、最後は決意表明で締めるのも効果的です。

事前に面接の練習をしておくことも重要です。本番では緊張し、考えてきたことが吹っ飛ぶこともあります。鏡の前で姿勢や目線を確かめながら声を出す練習をしておく、あるいは家族などを相手に練習するのもいいでしょう。面接当日は早めに到着すること。初めて行く場所は迷いがちです。早めに着いて場の雰囲気に慣れ、身だしなみを確認しておきましょう。

転職活動時の注意点についてもお話しします。迷った時には「なぜ転職するのか?」「優先すべきことは何か?」という原点に立ち返ること。仕事とは、役目を果たす「ツトメ(務め)」と収入を得る「カセギ(稼ぎ)」の双方で成り立っており、そのバランスを考えましょう。転職はあくまで通過点であり、そこからの精進がより大切です。

ここにいらっしゃる皆さまに、素晴らしい未来があると信じています。本日は、ご清聴ありがとうございました。

講演レポートのTOPへ戻る

他の講演を読む