【ベトナムでの仕事】国民の温かさと成長性に魅了されベトナムへ。若手の現地採用が増えてきていることを実感中
【ベトナムで働く! インタビュー】第2回:国本和基さん
各国で海外関連の仕事に携わった国本さん。ベトナムの魅力を感じて、現地で企業を立ち上げた経験を有する国本さんにベトナムの現地採用の状況やこれからの可能性などを伺いました。
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海外で働きたい思いでベトナムまでたどり着いた
- 名前:国本 和基(くにもと かずき)
- 年齢:34歳
- 在住都市:ホーチミン
- 在住歴:6年
- 仕事内容:HRサービスのアプリケーションを提供する会社の管理者
海外への興味は、子供の頃に読んだ龍馬や勝海舟の本がきっかけです。アメリカの大学を卒業したあと、新卒で就職したコンサルティング会社で色々勉強させてもらいました。しかし、海外に行ける機会があまりなかったので、転職エージェントに「海外に行ける仕事」を調べてもらって、メーカーの海外事業部に転職。プロジェクトによって、ポーランド、タイ、インドネシア、そしてベトナムと複数の国で働くことができました。
1年間のベトナムプロジェクトが終わる頃には、ベトナム国民の温かさ、市場の成長性に魅了され、ベトナムで会社を立ち上げることを決意しました。しかし、資本不足のため大手企業に会社を売却することに、その中でタイミング良く、東京のベンチャー企業の社長からベトナムでの現地法人立ち上げの話があり、人工知能を使った人事サービスを展開する今の会社で働くことになりました。
営業・マーケティング・総務・経理などすべての役割を担う
現在は、人工知能を使ったHRサービスのアプリケーションをBtoBやBtoC向けに展開するため、日本人社員、ベトナム人のスタッフとともにさまざまな業務を行っています。日々戦略を立て、営業やマーケティングを行い、組織調査データを見ながら検証し、改善案を提案しています。
従業員が少ない会社なので人事や総務、経理といった業務も行っています。現地のスタッフは経験豊富で優秀なのですが、指示を的確に出さないと期待している成果物と違うものになってしまうことがあります。私自身が、まず明確な指示を出すように心がけて、継続的に社内へのトレーニングも行っています。
若手の現地採用が増えてきている
最近、日本人の現地採用がとても増えてきていると思います。特に年齢がかなり下がってきており、新卒でいきなり海外の会社で働く人もよく見るようになってきました。
駐在員に比べて、現地の生活や文化に溶け込んでおり、パフォーマンスが高い人もよく見かけます。しかし日本でビジネスの経験がないために、日本企業とのやりとりや仕事のやり方に苦戦している方も見かけることがあります。
家族との時間やライフ・ワークバランスを優先するのがベトナムの働き方
ベトナム人は非常に優秀で、かつ日本と比べ「英語を流暢に話す方が多い」という印象です。しかし働き方は日本人とは違い、あくまでプライオリティは家族との時間や、人生を楽しむこと。時間内はベストを尽くして、時間が終わると仕事が残っていてもあまり気にしない方が多いと思います。まあ、そちらの方が健全かもしれませんね(笑)。
可能性とチャンスが多いベトナム
東南アジアは有望な市場ですが、特にその中でもベトナムは可能性を感じます。ベトナム人の頭の良さ、9,000万人を超える人口、高い成長率、政治の安定性などプラスの要素が多いです。
東南アジアは比較的親日家の国が多いですが、ベトナムもその一つ。日本のプロダクトや日本自体に憧れを持つ方が多いです。そのため、日本人にとって働きやすい環境ですが、日本人に期待されるものも多いです。ですので、その期待を越えようと努力することが重要だと感じています。
マネージャーのポジションは簡単になれるわけではありませんが、高い目標を設定し、チャレンジするのではないでしょうか。海外でマネジメントを体験できるチャンスは、海外で働くにしても、日本に戻るにしても非常に貴重な経験だと思っています。
- 新堂 一世
- 旅好きが高じて14年間勤めた職場を離れ、ベトナムへ。
同地で9年目になる和洋食レストランを夫と共同経営する傍ら、執筆活動とダンスに励む毎日。気晴らしは安く飲めるベトナムのビール、ローカルグルメ、そしてダンス! 地球の歩き方ホーチミンWeb特派員ブログとしても活躍中。
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