初めて英文履歴書(英文レジュメ)を書く方必読! 日本語の職務経歴書をカンタンに英文履歴書(英文レジュメ)に書きかえる方法と、自己PRに役立つ英語表現のテクニックをご紹介します。職種別の英文履歴書(英文レジュメ)サンプルのダウンロードもご用意しています。
INDEX
- 英文履歴書(英文レジュメ)を書く前に
- 英文履歴書(英文レジュメ)を書く「考え方」
- 英文履歴書(英文レジュメ)のフォーマットを知ろう
- 英文履歴書(英文レジュメ)の各項目
- 英文履歴書(英文レジュメ)に不要な項目とは?
- 英文履歴書(英文レジュメ)をブラッシュアップするコツ
- Action Verbでさらに効果的にアピールしよう
- 【職種別】英文履歴書(英文レジュメ)サンプル
英文履歴書(英文レジュメ)を書く前に
海外や外資系企業への転職を考えている方の中にも、英文履歴書(英文レジュメ)の書き方に苦手意識やお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
英文履歴書(英文レジュメ)は日本の履歴書と職務経歴書を合わせたような内容ですが、日本語の内容をそのまま翻訳するだけでは面接で会いたい! と思ってもらえるものにはなりません。
「決定版! 英文履歴書(英文レジュメ)の書き方マニュアル」では、みなさんが日本語の履歴書・職務経歴書を上手に英文履歴書(英文レジュメ)にコンバートできるよう、考え方の基本とワザを日英のレジュメを比較しながら丁寧にご紹介します。
英語力に自信がなくても大丈夫! 基本を押さえてシンプル&アピール力の高い英文履歴書(英文レジュメ)の書き方をマスターしましょう!
英文履歴書(英文レジュメ)を書く「考え方」
無駄な情報は省く
「趣味・特技」など仕事に関係がない情報は省きます。仕事との関連性が高い情報だけをA4サイズ1枚に箇条書きでまとめましょう。
アピールしたい内容を上部に記載する
あなた自身のアピール材料となる情報や、応募する求人に関連した職務経歴・スキルをページの上部に記載して、限られたスペースを有効活用しましょう。
職歴・学歴は「新しい順」に書く
直近の経験や業績が重視されるので、職歴や学歴は新しい順に書きましょう。日本の履歴書とは逆になるので注意してください。
英文履歴書(英文レジュメ)のフォーマットを知ろう
フリーフォーマットでOKですが、見やすさを重視して簡潔に!
英文履歴書(英文レジュメ)には特に決まったフォーマットがありませんが、たくさんの候補者の対応をする採用側の事情を考慮して、できるだけシンプルにまとめることがポイントです。
用紙サイズ | レターサイズまたはA4 |
---|---|
分量 | 1枚 ※多くなっても2枚まで |
フォントサイズ | 本文:12~14ポイント 見出しは本文+2ポイントが目安 |
使用フォント | 読みやすいセリフ体 例)Times New Roman |
使用カラー | 黒のみ ※カラフルは厳禁 |
特に指定がない場合、WORDで作成し、PDFに変換したファイルを提出します。
英文履歴書(英文レジュメ)のスタイル
英文履歴書(英文レジュメ)には3つのスタイルがあります。アピールポイントをどこに置くかで適したスタイルが異なります。
年代順(Chronological Resume)
職歴や学歴を時系列で新しい順に並べて書きます。
- 経歴の一貫性・継続性をアピールしたい人
- 今までと同じ職種・業種で活躍したい人
- 職歴にブランクがある人
- 短期間で仕事を変えることが多い人
- 違う職種・業界の仕事に転職したい人
職務別(Functional Resume)
スキルや経験、業績のみをまとめて書きます。
- 専門知識やスキルをアピールしたい人
- 職歴にブランクがある人
- 違う業界に転職したい人
- 経験が浅いまたは未経験の人
混合式(Combination Resume)
年代順と職別スタイルを合体させて、自分のスキルや業績を説明した後、職歴と学歴を新しい順にまとめます。
- 応募する仕事に関して、知識・経験・実績がある人
- 違う職種・業界の仕事に転職したい人
- 学歴をアピールしたい人
混合式の英文履歴書(英文レジュメ)がもっとも汎用性の高いフォーマットです。
次のセクションからは混合式をもとにしたレジュメの書き方を詳しく解説します!
英文履歴書(英文レジュメ)の各項目
コレだけは押さえたい! 英文履歴書(英文レジュメ)の基本項目
英文履歴書(英文レジュメ)の項目は日本の履歴書と違い、自由に決めることができます。ここでは必須と思われる項目をピックアップしてご紹介します。
氏名、連絡先(PERSONAL INFORMATION)
氏名 | 大きな文字で真ん中に記載します。Mr./Ms. などの敬称は不要です。 |
---|---|
住所 | 日本語と並び順を逆に記載します。 〒100-0003 都道府県名の「都/府/県」は省略、市区町村の「市/区」はそのまま記載します。 神奈川県横浜市 |
電話番号 | 国番号「+81」を頭につけ、市外局番の最初の「0」を外して記載します。 03-XXXX-XXXX |
希望職務(OBJECTIVE)
応募したい仕事・ポジション名を、「なぜこの仕事を希望するのか」「自分いかにこのポジションにふさわしいのか」といった理由と合わせて記載します。
希望職種は記載しなくてもOKですが、第二新卒や職種を変えたい人は、この部分をしっかり記載することで希望や意思をアピールできます。
技能(QUALIFICATIONS / ADDITIONAL SKILLS)
保有するスキルや技術を箇条書きでまとめます。
それぞれ具体的な数字や実績がある場合は必ず記載しましょう。スペースが限られるので、応募する仕事に関係する内容のみ記載をします。
「QUALIFICATIONS」または「ADDITIONAL SKILLS」は、ある程度経験がある人という印象があります。経験が浅い人は「PROFILE」などに変更して経験をまとめるような書き方もできます。
職歴(EXPERIENCE / WORK HISTORY)
これまでの職歴を新しい順で記載します。すべての職歴ではなく、応募する求人の仕事内容や求められる項目に関連のある職歴のみ記載をすればOKです。
職歴の明細は会社名、会社の住所地、勤務期間、ポジション、仕事の内容の順に記載します。同じ会社で複数のポジションを経験した場合、ポジションごとの勤務期間と仕事内容も箇条書きで記載します。
学歴(EDUCATION)
英文履歴書(英文レジュメ)に書く学歴も職歴と同様で新しい順で書いていきます。日本語の履歴書と違って、所属した大学と学部をすべて書くのではなく、最終学歴で取得した学位の名称、大学名、住所地、学位取得年(卒業年)を記載します。
最終学歴で取得した学位の名称、大学名、住所地、学位取得年(卒業年)のみを記載します。
学位の書き方 | 学士号 → Bachelor of ○○○ 修士号 → Master of ○○○ 博士号 → Doctor of ○○○ または PhD in ○○○ ※○○○の部分は専攻を記載します。 |
---|
主な専攻・学部・学科名の英語表記
大学によって表記が異なる場合があるので、不明な場合は出身大学に確認をしてください。
法学 | Laws | 工学 | Engineering |
---|---|---|---|
経済学 | Economics | 理学 | Science |
商学 | Commerce | 建築学 | Architecture |
経営学 | Business Administration | 情報科学 | Information Science |
文学 | Arts (Literature) | 農学 | Agriculture |
外国語学 | Foreign Studies | 医学 | Medicine |
教育学 | Education | 薬学 | Pharmacy |
社会学 | Sociology | 国際学 | International Studies |
英文履歴書(英文レジュメ)に不要な項目とは?
そのまま英訳&転載はダメ!
日本語の履歴書では必須項目ですが、英文履歴書(英文レジュメ)には不要な項目がありますので、そのまま日本語の履歴書を英語に訳さないようにしましょう。
不要な項目
- 生年月日
- 年齢
- 性別
- 顔写真
- 通勤時間
- 配偶者有無
- 家族構成
- 志望動機
※志望動機はカバーレターに
記載します。
その他、健康状態、退職理由、過去の給与なども英文履歴書(英文レジュメ)の不要な項目になります。
英文履歴書(英文レジュメ)をブラッシュアップするコツ
効果的なアピールのための3つの方法
ここまで紹介した英文履歴書(英文レジュメ)の書き方は日本語の履歴書・職務経歴書をコンバートしたにすぎません。ここからはさらに魅力的なレジュメにするためのテクニックをご紹介します。
コツ1箇条書きで簡潔にまとめる
英文履歴書(英文レジュメ)はアピールポイントを箇条書きで書きましょう。見やすく、読み手に内容が早く伝わるメリットがあります。
箇条書きは以下のルールでまとめます。
- 一人称の主語は省略し動詞や名詞から文を始める。
- 過去の経験を記載する場合は過去形の動詞を使う。
- 継続中の経験を記載する場合は進行形の動詞を使う。
- 同じ動詞は繰り返さない。
- a/theの冠詞は省略する。
- 数字はアラビア数字を使う。
コツ2謙遜せずに堂々とアピールする
自分の経験や能力は堂々とアピールしましょう。
英文履歴書(英文レジュメ)の読み手が、あなたに会ってみたいと思えるように臆せず自己アピールをすることが大切です。
コツ3英語が苦手でも自力でまとめる
英文履歴書(英文レジュメ)は、応募する求人の求める人物像を理解した上で、自分のアピールポイントを棚卸し、求人の要件と自身の強みを摺り合わせて作成することが最も大事なことです。英語に自信がない場合は、ネイティブに自分の英文を添削してもらえるネットサービスなどを上手に活用しましょう。
Action Verbでさらに効果的にアピールしよう
ここまでの内容で、英文履歴書(英文レジュメ)作成の基本を十分ご理解いただけたかと思います。ここからはさらにプラスαのテクニックとして、”Action Verb”の活用をご紹介します。Action Verbは、スキルや職務経歴を効果的にアピールするのに便利な動詞表現で、Action Verbを英文履歴書(英文レジュメ)で使うことで業績や能力のインパクトを強める効果があります。
当マニュアルでは、独自調査により約1,700通の英文履歴書(英文レジュメ)のサンプルを集計、英文履歴書(英文レジュメ)でよく使われる「より好印象を与える」Action Verbをアピールポイント別にまとめました。
プロジェクトを導いた実績
Led(導いた)
- Coordinated(調整した・協調した)
- Monitored(監視した)
- Organized(組織した・計画した)
例文
Coordinated
- 英
- Coordinated with the accounts department to solve international payment issues.
- 日
- 国際決済の課題を解決するために、経理課と調整した。
Monitored
- 英
- Monitored customers' requirements through operation of computer system.
- 日
- コンピュータシステムを運用し、顧客の要件を観察した。
Organized
- 英
- Organized special projects for youth market.
- 日
- 若者市場の特別企画を組織した。
プロジェクトの課題に直面し、解決させた実績
Solved(解決した・解明した)
- Created(創造した・考案した)
- Designed(設計した・立案した)
- Developed(発展させた・開発した)
例文
Created
- 英
- Created system models for predicting potential performance risks and bottlenecks.
- 日
- 潜在的なパフォーマンスリスクとボトルネックを予測する規範システムを考案した。
Designed
- 英
- Designed development strategy for business expansion.
- 日
- 事業拡大のために、開発戦略を立案した。
Developed
- 英
- Developed a marketing strategy to penetrate into overseas market.
- 日
- 海外市場への進出のために、マーケティング戦略を開発した。
チームをマネージした実績
Managed(経営した・管理した)
- Directed(指導した・指揮した)
- Supervised(監督した・管理した)
- Trained(訓練した・教育した)
例文
Directed
- 英
- Directed an 8-member sales team.
- 日
- 8人体制の営業チームを指揮した。
Supervised
- 英
- Supervised a technical support team to troubleshoot network and system problems.
- 日
- ネットワークおよびシステムのトラブルを解決するために、テクニカルサポートチームを管理した。
Trained
- 英
- Trained and motivated sales team to achieve monthly targets.
- 日
- 月間目標を達成するために、営業チームを教育し、動機付けした。
情報の伝達やコミュニケーションを成功させた実績
Communicated(伝達した)
- Composed(構成した・作成した)
- Promoted(促進した)
- Reviewed(批評した・再調査した)
例文
Composed
- 英
- Composed and posted articles on the company's website and social media accounts.
- 日
- 記事を作成し、企業サイトおよび企業アカウントのソーシャルメディアに投稿した。
Promoted
- 英
- Promoted new products to customers and improved sales.
- 日
- 新しい商品を顧客に紹介し、売上を改善した。
Reviewed
- 英
- Reviewed client accounts and guided them towards other schemes.
- 日
- 顧客のアカウントを調査し、別の企画を案内した。
英文履歴書お役立ちワード
役職名の英文表記リスト
支社長 | General Manager / Vice President | 支店長 | Branch Office Manager / Branch Chief |
---|---|---|---|
本部長 | General Manager / Chief of Headquarters | 部長 | Manager / Chief of a Department |
工場長 | Factory Manager / Plant Manager | 副部長 / 部長補佐 | Assistant Manager |
部長代理 | Deputy Manager | 課長 | Section Manager / Section Chief |
課長補佐 | Assistant Section Manager | 室長 | Head of a division / Chief |
係長 / 主任 | Chief Clerk / Section Chief | 管理責任者 | Chief Administrator |
秘書 | Secretary | 総務担当 | Administrator |
経理担当 | Accounting Clerk / Bookkeeper | 広報担当 | Public Relations |
営業部員 | Sales Representative / Sales Executive | プログラマー | Computer Programmer |
システム管理者 | System Administrator | ITコンサルタント | IT Consultant |
部署名の英文表記リスト
総務部 | General Affairs Department | 人事部 | Personnel Department /Human Resources Department |
---|---|---|---|
経理部 | Accounting Department | 営業部 | Sales Department |
営業推進部 | Business Promotion Department | 販売促進部 | Sales Promotion Department |
海外事業部 | Overseas Department | 購買部 | Purchasing Department |
開発部 | Research & Development Department | 技術部 | Engineering Department |
情報システム部 | Information Systems Department | 商品管理部 | Product Administration Department |
輸出部 | Export Department | 広報部 | Public Relations Department |
広告部 | Advertising Department | 企画部 | Planning Department |
企画開発部 | Project Planning & Development Department | 法務部 | Legal Department |
財務部 | Finance Department | 秘書室 | Secretary Office |
※英文監修:Andrew Phillip Gledhill
【職種別】英文履歴書(英文レジュメ)サンプル
英文履歴書(英文レジュメ)のサンプルを職種別にご紹介。
日本語の履歴書からどのように英文に変換したかを解説していますのでチェックしてみてください。
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