ベトナム転職体験談
外から日本を見てみたい!
ホーチミンで始まった新米塾講師のチャレンジ

【ベトナムで働く! インタビュー】 四年制大学を卒業後、ホーチミンの日系学習塾に現地採用で就職したOさん。講師として社会人生活をスタートしたばかりのOさんに、海外就職で役立ったことや、異国で働くなか大切にしていることなどを聞きました。

掲載日:2018/01/31

パイロットの夢をあきらめベトナムで塾講師に

元々は飛行機のパイロットを目指していて、大学卒業後、パイロット養成機関の航空大学校を受験しました。結果は不合格。夢に破れあらためて進路を考えた時、一番やりたかったのが「教育」でした。大学時代、史学を専攻し塾講師のアルバイトをしていたこともあり社会科教師になろうと決意しました。日本の歴史観や地理を国内外の視点から指導できる教師になりたかったので、一度外から日本を客観的に見てみようと、海外就職を選びました。

海外で働くと決めたものの、何から手を付けたらいいのか、現地の生活はどうなのか分からないことだらけ。いろんな転職支援サービスを利用して就職活動する中、出合ったのが「マイナビ転職」でした。担当者が仕事情報や現地の生活を具体的な数字と実体験を交えて説明してくれたので不安が少しずつ解消され、就職活動に集中することができました。あの後押しがなければ今回のご縁はなかったかもしれません。

苦労よりも「教える楽しさ」のほうが上

現在、ホーチミンの日系学習塾で講師として日本人の中学生と小学生を教えています。14時~22時までの勤務で残業はありません。午前中まるまる自由なので、少しでも質の高い指導ができるよう向こう1年間のカリキュラムの予習にあてています。授業は毎日準備があって大変ですが、生徒に教える喜びのほうがはるかに大きいですね。

職場では、現地スタッフ2人を含む約10人のメンバーと一緒に働いています。社会人一年生なので、講師業務のほかにも覚えなくてはいけないことがたくさんありますが、業務指導が丁寧で、社長(日本人)が住まい探しを一緒にしてくれたり、予防接種についてきてくれたり業務外サポートも親身で、環境になじむのに時間はかかりませんでした。

「分からない」という先入観にとらわれない

勤務先で接するのは日本語が母国語の生徒やスタッフ、日本語を話せる現地のスタッフなので言葉で困ることはありませんが、街に出るとハードルが上がります。現地の方との会話は苦戦中です。生徒の送迎でタクシーに同乗するとき運転手の方に行先を伝えるんですけど、使うのは「右」「左」「まっすぐ」「Uターン」の4つ。現地の言葉は流暢に話せなくても何とか生活はやっていけると思います。でも意思疎通ができたほうが楽しいし、行動範囲が広がるはず! 最近ベトナム人講師の方たちに現地の言葉を習い始めたところです。

現地の方の中には英語を話す方もいます。ただ、こちらの英語はアクセントが独特で日本人には聞きとりづらいところも。自分が知っている英語とかけ離れていたので抵抗がありましたが、次第に耳が慣れ「理解しよう」という気持ちになってきました。受け入れないと何も始まらないですからね。分からないからといってコミュニケーションの機会を閉ざすのはもったいないですし、言葉を理解できなくても伝わったり感じたりすることってあると思います。

海外就職を考えている方へ

就職は「ご縁」。目の前に来た列車に乗り遅れないよう日ごろから準備をしておいて、タイミングが来たと感じたら乗るだけ。待ち時間は人それぞれですが、通り過ぎたら二度乗車できないと思います。もし、目の前に列車が到着したなら、怖がらずに運転手に声だけでも掛けてみてはいかかですか。

ベトナム転職で気になるポイントを直撃!

現地採用。お金の面が気になります……

現地採用の給与は、現地水準に合わせた金額となります。いろんなケースがあると思いますが、私の今の給与だとこちらで生活する分にはまったく問題ないものの、貯金となると厳しいでしょうか。契約を終えて日本に帰った時にどうなるんだろうという不安は正直あります。

電気、水道、ガス……ライフラインの供給は?

日本のようには安定していません。中でも電気不足は慢性的で、停電がしばしば起こります。ホーチミンは都市ですが、先日も勤務先のオフィスビルで3日連続停電しました。夜の授業中に電気が落ちてしまって、その時は生徒たちとスマートフォンのLEDライトを懐中電灯にしてしのぎました。

ベトナムの治安はいい? 悪い?

発展途上国への漠然としたイメージから治安の悪さを心配していましたが、実際のベトナムは東南アジアでは治安がいいほうで、凶悪犯罪は少ないです。日本人や韓国人が多く暮らしていてコミュニティもたくさんあるので、何かあっても助けを求められる環境が整っていると思います。

ただし、ひったくりは多いので安心はできません。先日も、日本人講師の先輩が夜道でバイクに乗った男性2人組にバッグをとられてしまい、現金とパスポートを失いました。
スーツにビジネスバッグという“いかにも日本人”なスタイルだと狙われやすいみたいですね。

私は入社当初かっちり目の恰好で出社していましたが、街中での視線が気になったので、今はクールビズスタイルのスーツにリュックというラフな姿で出社しています。