シゴトサプリトピックス

ハイタッチで朝からテンションUP!?　企業のユニークな“朝礼”最前線

掲載日：2015.4.6

メール連絡の普及やフレックスタイム制の導入などで減りつつある朝礼。しかし、一方でその効果を見直してオリジナルの朝礼を取り入れている企業もあります。

例えば、コンサルティング事業のソリューション（東京都渋谷区）。ここでは2006年の創業時から「日本一！元気」を標榜する朝礼を行っています。

「親指を立てて、『スイッチオン！』と3回叫ぶというもの。朝から元気良く声を出すことで、社員のやる気を引き出す狙いがあります。そのほか、持ち回り制の1分間スピーチや各部署の予定発表、最後には全員でハイタッチをしてチームワークを強固にするなど、15分間で濃密にこなします」（マーケティングチーフ・北村悟史さん）

同社は若いスタッフが多いため、「元気さ」を前面に押し出すと共に、全員が顔を合わせることで、各自の体調やモチベーションをチェックする意味もあります。なお、この朝礼は一般公開もしており、年間500名ほどが見学に来るそうです。

また、居酒屋チェーン「てっぺん」を展開するてっぺん（東京都渋谷区）では、開店前に店舗スタッフが大声で各自の夢を発表する“本気の朝礼”を行う。その内容は「ニューヨークのど真ん中に居酒屋をつくる」「世界一のお母さんになる」などさまざまです。スタッフ全員でお互いの夢を共有することで、チームワークが築きやすくなるそう。

更に、健康食品や化粧品の通販を行う沖縄教育出版（沖縄県那覇市）は、毎朝2～3時間かける「日本一長い」朝礼を20年近く継続。これに影響を受けたのが、レディスファッションの企画・製造・販売を行うラブリークイーン（岐阜県岐阜市）です。

「9年ほど前に社員2名が沖縄教育出版の朝礼を見学。ぜひ我社にも導入をと役員会で答申し、最初は一部の事業部で始めましたが、今では全社に浸透しています」（広報・安江紀子さん）

朝礼の流れは、各部門の理念カード唱和、連絡事項などの報告の後、朝礼の最後に「笑顔を作るハッピー体操」を行うというもの。

「ペアになって向かい合った2人が、『ハッピー』と言いながら両手を叩く体操です。導入直後は恥ずかしがる社員もいましたが、今では当たり前の光景（笑）。朝から場の雰囲気も和み、仕事に取り掛かる準備ができます」（安江さん）

どの企業も、朝礼を単なる連絡や報告の場としてだけでなく、スタッフ内のコミュニケーションを円滑にする場としているのが印象的です。

（石原たきび＋ノオト）