転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

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離職期間の長さを弱みにしないための方法

離職期間が長くても大丈夫。自己PRでカバーできる

離職期間の長さが落ちる原因ではない。自己PRの題材は、実は誰にでもある

採用担当者は、離職期間が長い応募者に対して、次のような懸念を持つことが多いようです。「すぐに辞めるかもしれない」、また「仕事の勘が鈍っているかもしれない」と。

離職期間が長いだけでそう疑われては、内定は難しいのではないか、と思う応募者もいるかもしれませんが、たとえ離職期間が長くても採用される方法があります。採用担当者の懸念を払拭(ふっしょく)できるような自己PRを、しっかり伝えればいいのです。

例えば出産・育児、親の介護などは、離職の理由に正当性があります。退職はやむを得なかったものの、今後は全力で働けることを伝えれば、採用にあたって不利なことはありません。

また、何社も落ち続けて離職期間が長くなってしまった場合も同様です。自信のないそぶりを見せずに、自己PRさえしっかりできれば、本人に問題があったのではなく、企業側の人材ニーズと合わなかったから採用に至らなかったと判断される可能性が高まります。さらに、精神的な弱さが原因で離職した場合も同様です。自己PRをしっかり行い、前向きな態度を面接で示せれば、精神面の弱さに対する懸念は払拭されます。

離職期間が長いからといって、希望を捨てたり、ごまかしをしたりなど、後ろ向きな姿勢を見せるのは絶対に禁物です。落ちた理由は離職期間の長さではなく、自己PRの準備不足だと認識しましょう。

自己PRすることが何もない。そんな人はどうすればよいか

ここまで読んで、「私には自己PRすることがない」と思った人もいるかもしれません。しかし、私はこれまでに1万人以上のカウンセリングをしましたが、自己PRすることが何もなかった人は誰一人としていませんでした。前職の経験の棚卸しをしてみる。そうすれば自己PRの題材は必ず見つかるものなのです。

MBAの資格や、有名企業に勤めていた経験がなければPRすることがない、などと誤解していませんか。自己PRすべきは、仕事に役立つ実務的なことです。だから、日頃の仕事で心掛けていること、お客様と接する時の注意点、事務作業の効率化など、自分が経験してきた仕事の場面を細分化して、学んだ知識、スキルを書き出していくことで、かなり多くの自己PRをリストアップすることができます。

なお、この作業を行うと自分に自信がつきますので、話す時にも目に力がこもり、態度も堂々としてきます。これにより、仕事の能力だけではなく、精神的な強さも感じられるようになるのです。

離職期間が長くても、自己PRをしっかり準備すれば道は開けます。夢を描いて転職活動をしてください。

case study 07「離職期間が長くなっている原因」チェックリスト

離職期間の長期化にピリオドを打つために、最も大切な自己PR。意外と多くの人が陥りやすいNGパターンを学んで、効果的な自己PRを組み立てるヒントを見つけてください。

自分では意外と気付かない、離職期間が長くなる原因

離職期間が長くなってしまう原因は、実は応募者の考え方、行動の仕方にあることが多く、大別すると以下の7個になります。自分自身では意外と気付かない点も多いので、該当するものがないか確認してみましょう。

各項目ごとに「なぜ落ちる原因になるのか」を詳しく説明しています。参考にして今後の転職活動に生かしてください。

1.早く受かりたいと焦ってやみくもに応募している

自分の強み(知識、スキル、経験など)が生かせない企業では、いくら受けても受かりません。また、とにかく採用されたいあまり「何でもやります」とアピールする人がいますが、それでは「得意な分野はありません」と言っているのと同じこと。自分の強み(知識、スキル、経験)をどんな仕事に生かせるか、どんな貢献ができるかというのをアピールすることが大切です。

2.希望条件は絶対妥協したくない

特に、離職期間が長引くと、「ここまできたら妥協したくない」と自分自身が条件を厳しくして、受かる可能性のある企業に応募していないケースが多々あります。自分にとって思いもよらないところから、最適な企業が見つかることもあるので、企業選択の幅は広めにすることが大切です。

3.「どうせ受からない」と自己卑下や諦めの気持ちを持っている

弱気な気持ちは表情や態度に表れます。目が泳いだり、表情が曇ったり、姿勢が悪くなったり……。これでは「頼りない人」のイメージが強まり落とされる原因になります。しっかり職歴の棚卸しをして自信を持って面接に臨むことが大切です。

4.どの企業でもよいので、とりあえず受かりたいと思っている

とりあえず受かりたいという気持ちは、採用担当者に伝わり、志望の熱意を疑われます。要するに「誰でもいいからとりあえず結婚したい」と言っているようなものです。「御社こそ私が一番働きたい企業です」「御社のためにぜひ貢献したい」という気持ちをアピールしましょう。また、資本金、売上高、主力商品(商品名、特徴、他社商品との違い)、社長の氏名、株価(上場企業の場合)、社名の変遷(社名が変わった企業の場合)などの基本情報は最低限押さえておかないと、志望の熱意が低いと思われ、落とされる原因となります。

5.面接で、自分の個人的な夢ばかりを熱く語っている

採用しても、自社を利用することしか考えていない人と思われ、落とされる原因となります。企業の経営理念、経営方針、事業内容、事業計画、中長期経営計画などを研究し、企業の採用ニーズに合った志望理由・自己PRを言うことが大切です。

6.「御社で成長したい」「学びたい」と言っている

この言葉は一見有効なアピールに思われるかもしれませんが、実は採用側にとっては甘えが感じられ、落とされる原因となります。企業は学校ではありませんし、自分を育ててくれる場でもありません。

7.自分が貢献できることをアピールしていない

採用メリットが伝わらないと、不採用の原因になります。とりわけ離職期間が長い人の場合は、マイナスの先入観(=前ページで説明した懸念点)を持たれていることが多いので、そのマイナスを払拭しプラスの印象を増し加えるだけの自己PRをすることが大切です。

これらを修正すると、面接での採用担当者の反応に手ごたえが感じられるようになります。前ページで説明したように、「仕事に役立つ実務的な自己PRができていないこと」は落とされる最大の原因です。特に気をつけて、粘り強く応募し続け、転職活動を成功させてください。

プロフィール
就転職・キャリアコンサルタント
坂本直文(さかもと・なおふみ)

キャリアデザイン研究所代表。劇的就職塾主宰。大学講師。全国各地の大学にて年間200回以上講義。著書多数。近著に『就活ノート術』(日本実業出版社)、『人生のエントリーシート』(PHP研究所)。

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