【新入社員の意識調査】2025年入社の新卒平均月収は23.4万円で前年比+1.2万円。
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株式会社マイナビ(本社:東京都千代田区、代表取締役 社長執行役員:土屋芳明)が運営する総合転職情報サイト『マイナビ転職』は、2025年に新卒入社した男女(新入社員)800名を対象に行った「新入社員の意識調査(2025)」の結果を発表しました。本調査では、新入社員の給与実態や将来のキャリアイメージ、勤続希望年数や退職代行に対する考え方などが明らかになりました。
[新入社員の意識調査・TOPICS]
- 2025年度新入社員の平均月収は23.4万円で昨年よりやや増加。初任給上昇の実態に対しては「嬉しい」「一人暮らしするには厳しい」などさまざまな意見【図1、2】
- 入社2カ月時点で「辞めたい」と思ったことがある人は約3割。退職代行を利用することについては「問題ない」の認識が8割近くにのぼる【図3、4】
- 今の会社を3年以内に退職希望する男性は14.8%、女性は27.5%とほぼ2倍の差がついた。長く働かない理由は、「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」【図5、6】
- 将来結婚したい人は8割超、子どもがほしい人は約7割にとどまる。将来のキャリアは定年まで会社員を望む人が6割超【図7、8】
[調査概要]
2025年度新入社員の平均月収は23.4万円で前年よりやや増加。
初任給上昇の実態に対しては「嬉しい」「一人暮らしするには厳しい」などさまざまな意見が。
新入社員の平均月収は23.4万円で前年の22.2万円からやや上昇。前年に比べ19~21万円台の回答者が大幅に減り、25万円以上の回答者が上昇。初任給アップの風潮の影響がうかがえる。
初任給上昇が話題になっていることについては、「ありがたい」「どの業種でも底上げされていると感じる」という意見の一方で、「物価上昇や税金などで引かれあまり実感はない」「上がったのは一部の企業だけ」「一人暮らしは厳しい」という意見もみられた。また、新入社員と中堅層の給与逆転現象について「先輩との距離感を感じる」など気まずさを感じる意見も。
【図1】
【図2】
入社2カ月時点で「辞めたい」と思ったことがある人は約3割。
退職代行を利用することについては「問題ない」の認識が8割近くにのぼる
新入社員のうち入社2カ月時点で「会社を辞めたい」と思ったことがある人は34.0%、うち転職活動をしている人は3.5%で、不満を持ちながらも行動せず働き続けているようだ。
昨今利用が話題となっている「退職代行」については、75.7%が「使うのは問題ないと思う」と回答する一方で、7割が「自分が使うのは抵抗がある」と回答した。他者のサービス利用には抵抗を示さないものの、自身の利用には抵抗感を感じる傾向がみられた。【図3、4】
【図3】
【図4】
今の会社を3年以内に退職希望する男性は14.8%、女性は27.5%とほぼ2倍の差。
長く働かない理由は「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」
新入社員の勤続意向年数は「3年以内」が21.1%、「4~10年以内」が27.6%、「10年以上」が32.0%であった。男女別では、男性は「10年以上(38.8%)」、女性は「3年以内(27.5%)」が最多であった。
今の会社で長く働き続けない理由を聞くと 、「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」が1位で、特に女性は35.0%と高く、他の理由と比べて大きく差が見られた。女性の方がライフステージの変化(結婚や子育てなど)とキャリアが密接に関連していると推察される。男性では「色んな会社で経験を積んでいきたいから(30.6%)」が最多となり、自身のキャリアを見据えて転職などを検討している可能性がみられた。【図5、6】
【図5】
【図6】
将来結婚したい人は8割超、子どもがほしい人は約7割にとどまる。
将来のキャリアは定年まで会社員を望む人が6割超
将来のライフスタイルについて、結婚したい人は83.4%、子どもが欲しい人は68.9%であった。子どもが欲しい割合を月収別で見ると、月収21万円以下は65.0%に留まる一方、31万円以上では87.0%と約9割であった。経済的な不安から子どもを望まない人も一定数存在する可能性がうかがえる。
将来のキャリアについては「定年まで会社員」を希望する人が6割を超え、専業主婦(主夫)希望は2.9%に留まり、労働意欲が高い。 【図7、8】
【図7】
【図8】
[総評]
毎年定点で行っている新入社員の意識調査ですが、今年は前年より月給の平均金額が上昇しました。新入社員の声では「内定時点で知らされた金額より上がった」、「来年さらに上がる予定」など、企業努力のもと確実に給与がアップしている様子がうかがえました。
今回の調査で見えた傾向の一つとして、給与が高い回答者は「将来子供がほしい」、「管理職などキャリアアップを見据えて定年まで会社員として働きたい」割合が高く、会社への定着や仕事のモチベーションにも影響しているという点があります。新入社員が長期的に定着し、高いモチベーションで活躍してもらうためには、一定の給与水準が求められるのではないでしょうか。
せっかく獲得した人材が早期離職することがないよう、採用時のありのままの実態の開示や今の働き手の価値観に合わない制度や慣習の見直し、会社と現場が一体となった育成体制が重要であると考えます。
マイナビ転職 編集部
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【調査概要】「新入社員の意識調査(2025)」
○調 査 期 間/2025年6月20日(金)~6月23日(月)
○調 査 方 法/WEB 調査を実施
○調 査 対 象/2025年卒の新入社員を対象にWEB調査を実施
○有効回答数/800 名(内訳:22歳~23歳の男性400名、女性400名)
※調査結果は、端数四捨五入の都合により合計が 100%にならない場合があります。
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【本件に関するお問い合わせ先】
株式会社マイナビ
ライフキャリア事業本部 サイト広報戦略部 ブランド推進課
Email:mt-brand@mynavi.jp
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