
理系職というと、一般的に理論的で堅実なイメージがあると思いますが、今回はお財布事情からその傾向があるかを調べてみました。理系学部を卒業した20~39歳の男性200人に「現在の年収」と「最近の一番高い出費」についてのアンケートを実施。更に、理系職・文系職(※)に回答を分けて、それぞれの傾向を調査・比較してみました!
※本記事では、理系職・文系職を以下に定義しています
◎理系職:建築・土木技術者、ITエンジニア、ものづくりエンジニア、バイオ系研究開発、WEB関連、整備士・メカニックなどの職種
◎文系職:営業、販売・サービス、医療・福祉サービス、事務・企画・経営などの職種
理系職は文系職に比べ、平均年収が若干高めという結果に!
まず、現在の年収について聞いてみたところ、その平均は理系職が593.5万円、文系職が558.1万円と理系職の方が高い結果となりました。しかし、理系職・文系職とも600~699万円、400~499万円、500~599万円の順で回答が多く、回答比率にも大きな差はありませんでした。
理系職と文系職の年収分布

理系職は“オシャレ”より“実益”を重視!?
次に、「最近の一番高い買い物・利用したサービス」について聞いてみたところ、職種別の傾向が浮き彫りになりました。
最近の一番高い買い物・利用したサービスは?
※家や車、冷蔵庫などの生活家電は除く

文系職では「旅行」(12.7%)がもっとも高く、「インテリア・家具」(11.1%)、「衣服・かばん・アクセサリーなどのファッションアイテム」(9.5%)と続きました。
一方、理系職の最多回答は「パソコン関連用品」(15.4%)。次いで「旅行」(13.5%)という結果に。文系職で高い割合を示したファッションアイテムやインテリアなどの項目は、総じて5%弱となりました。
ものづくりエンジニアの男性に話を聞いてみたところ、「趣味趣向はそれぞれですが、理系職の人は一点集中型の人が多いので、自分の好きな分野以外にはあまり興味を注がない」(20代男性)との声が挙がりました。お金の使い方にも一定の傾向がありそうですね。
続いて理系職で比率が高かったのは「株・投資関連」(11.5%)。更に「貯金したいので高いものは買わない」という回答も、文系職の1.6%に対し、理系職は5.8%という差が出ました。「将来に備えて貯蓄を増やしたい」といった動機なのであれば「堅実さ」の裏付けにもなり得るでしょう。
どうやら理系職は、実益を兼ねた内容に対してお金を使う傾向が強いようです。あなたの周りの理系職の人は、当てはまるでしょうか?
<調査概要>
調査実施時期:2015年12月24日~25日
調査対象者:全国の理系学部(高等専門学校・大学・大学院)を卒業した20~39歳の男性で、現在就業中の方(雇用形態は不問)
調査方法:インターネット調査
有効回答数:200名