転職Q&A【法律関係】
求人広告に年齢制限を設けるのは違法では?
更新日:2025年12月24日
ある会社に応募したいと思っているのですが、求人広告に示された年齢制限をオーバーしているため、二の足を踏んでいます。
ところで、求人に際してこのように年齢制限を設けることは法的に問題ないのでしょうか?
法律(36歳 女性)
A
年齢制限は原則禁止ですが、合理的な理由があれば制限は可能。ただし、年齢を上回っていても採用される可能性があります。
原則として、年齢による制限は認められていません
労働施策推進法第9条では、企業が求人を出す際に年齢による差別をしてはならないと明記されています。
すべての求職者が、年齢にかかわらず能力を発揮できる機会を公平に持てるよう、均等な雇用機会の提供が企業に求められています。
ただし合理的な理由があれば年齢制限は可能
例えば「長期勤続によるキャリア形成を図る」目的で、若年層を対象とした正社員募集など、一定の合理的理由がある場合には、雇用対策法施行規則第1条の3に基づき、例外的に年齢制限を設けることが可能とされています。
この場合、求人広告に年齢制限があっても必ずしも違法とは限りません。
条件を少し超えていても、採用される可能性は十分にあります
求人広告に書かれている年齢は、あくまで企業が想定する目安にすぎません。
年齢が少し上でも、実務経験や専門性、熱意が評価されて採用される例は実際にあります。企業にとって本当に必要な人材だと判断されれば、年齢を理由に即座に不採用となるとは限りません。
応募をためらうより、まずは工夫を
年齢を気にして応募を控えるよりも、自分の経験やスキル、志望動機を明確にアピールすることが大切です。
応募書類では、求人側が求める能力と自身の経歴がどう一致するかを、具体的に分かりやすく整理して書きましょう。
「この人なら、年齢に関係なく採りたい」と思わせる工夫ができれば、逆転のチャンスは十分にあります。
※この情報は2025年7月1日時点のものです。
回答者
永廣 勇資
社会保険労務士
ながひろ社労士事務所 代表
2011年社会保険労務士登録。
豊富な実務経験を基に、企業労務顧問、人事労務アウトソーシングを専門とする。特に、人材確保が喫緊の課題である運送業向けコンサルティングに注力。
独自のノウハウを駆使し、企業の成長を力強く支援するほか、企業のパワハラ予防対策にも定評がある。従業員が安心して働ける職場環境づくりに貢献し、労働トラブルの未然防止にも取り組んでいる。
労働法規の専門知識と実務経験を活かし、企業の持続的な発展を力強く後押しすることを心掛けている。
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