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ゲームボーイの生みの親の哲学から学ぶ新しいキャリアの見つけ方

掲載日：2013.11.27

入社してから早数年、一度くらいは自分のキャリアプランについて漠然と考えたことはありますよね。　このままのキャリアでステップアップしてよいのだろうか？　と悩んだときは、数々の革新的なゲーム機を生み出してきた“ゲームの神さま”横井軍平さんの哲学から発想の転換を学んでみましょう！

ファミコンを生み出した「枯れた技術の水平思考」とは？

1980年に発売された携帯ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」は、横井さんが電卓のボタンを押して遊ぶサラリーマンの姿にヒントを得て開発したゲーム機で、後に続く「ファミコン」や「ゲームボーイ」などのゲーム機開発のひとつの規範となりました。彼がアイデアを実現するうえで大切にしていた哲学が「枯れた技術の水平思考」。これは、世の中に普及しすでに一般的となった「枯れた技術」を、まったく異なる分野や使い方へとシフトさせる考え方（＝「水平思考」）によって新たなアイデアを生み出す発想法です。既存の技術の、見方や価値観を変えることでイノベーションを生み出します。

「水平思考」でSEから営業職へのステップアップも

ヒット商品をいくつも生み出してきたこの発想法は、ものづくりの世界だけではなく、自身のステップアップにも生かすことができます。例えば、SEの場合。システムに関するスキルはいくらでも深堀りできますが、それ以外の能力の研鑽には限界があります。しかし、獲得したシステムのスキルを「水平思考」で置き換えてみましょう。例えば、プログラム構築の仕事で身に付けた論理的思考は、営業職ではお客さまを納得させるコミュニケーションスキルとなるはずです。「枯れた技術の水平思考」のように、幅広い視野を持って物事をとらえることで、新たな自分を発見でき、ステップアップのヒントをつかめるでしょう。

写真:Thinkstock / Getty Images