
20代の生き方・働き方を応援
今ビジネスに本当に必要な姿勢は「新ネガティブ思考」??
掲載日:2016.12.26
前向きな姿勢として良いと思われがちなポジティブ思考。しかし、今ビジネスの現場では、「新ネガティブ思考」が注目されています。
ポジティブ思考では良い結果がでないことも!?

「あきらめなければ夢は叶う」「未来は明るい」…… 自己啓発本では、前向きな生き方をすすめ、ネットでもポジティブな姿勢が成功を生むというアドバイスが氾濫していますが、ポジティブ思考だけで仕事を進めるのは危険なのでは?という「新ネガティブ思考」の考え方が、今ビジネスの現場で注目を集めています。
なぜなら、必ずしもポジティブな人間だけが結果を残しているというわけではないからです。最悪な事態も考えながらプロジェクトを進めていくネガティブ思考の人間の方が、いざという時に力を発揮し、リスクを回避できたり、良い結果に結びつける能力が高いと認識されるようになったのです。
街に溢れている「ポジティブ思考」のアドバイスに惑わされないよう、ここでまず「ポジティブ思考」のデメリットを見ていきましょう。
家で仕事がしたい!
完全在宅勤務・フルリモートワーク可の求人
ポジティブ思考は、ビジネスにおいては危険
ポジティブ思考の人に多いのが、「明日は明日の風が吹く」という考え方。ポジティブに考えすぎることによって、根拠のない自信が湧き、仕事に対する準備や進め方なども甘くなるようです。その結果、仕事が遅くなり、パフォーマンスが低くなっていく傾向が。ミスが多いのも、実は「ポジティブ思考」の人間の方が多いようです。彼らは、ものごとをいつも楽観的に捉えているため、「問題なく上手くいくイメージ」ばかりで、リスクへの注意が足りない傾向にあります。プロジェクトを進めていく上で、予想外のことが起きてもなかなか手を打とうとしないので、納期に遅れてしまうなど、結果的にミスが大きくなったり多くなったりしてしまいます。
また、「もっと気楽にいこう」という、ポジティブなイメージによってリラックスした状態に陥り、仕事に対する緊張感がなくなっていく傾向もあります。このように、ビジネスの現場における「ポジティブ思考」には、たくさんの落とし穴があるのです。
徹底して考える冷静な「新ネガティブ思考」

「ネガティブ」と言うと、マイナス思考と捉えられやすく、避けられるキャラクターに聞こえますが、「ネガティブ」とは言い換えれば、冷静かつ慎重だということ。また、ネガティブな人は過信しないので、自分に対しても慎重です。それ故に、仕事を進めていく上で常に「このままの進行で大丈夫なのか?」とチェックしているので、問題を早期に発見し早めに手を打つことができる可能性が高いです。すべて調子よく進んで周りが浮かれていても、常に冷静に分析しているので、色々なリスクを想定でき、大きな失敗を回避できるのでしょう。
ビジネスにおいて、社員のミスによって大きなプロジェクトがとん挫することは、かなりの痛手になります。最近の上司は、重要な仕事ほどネガティブ思考の部下に任せる傾向があるとも言われ、リスク想定ができる「新ネガティブ思考」の人間への信頼感がビジネスの現場で厚くなってきていると考えられます。
家で仕事がしたい!
完全在宅勤務・フルリモートワーク可の求人
入念な準備を慎重に進める
「新ネガティブ思考」のビジネススキルの事例を挙げると、まず彼らは慎重なので準備に余念がありません。あらゆるパターンに備えようと用意周到にものごとを進めます。そんな姿勢を反映してか、デスク周りもきちっと整理整頓できている人が多いようです。「明日片づければいい」などという甘えがないために、緊張感をもって仕事に臨めている結果でしょう。整理術がうまい人は、効率的に仕事を進めますし、リスク回避ができる人とも言われています。どこに書類がいったのかわからなくなり、長い時間をかけて探すようなことは、非効率的であると考えるようです。
例えば、クリエイティブディレクターの佐藤可士和さんは、著書『佐藤可士和の超整理術』で次のように言及しています。
“デザインの仕事をしていますから、やはり放っておけばモノは多くなります。意識的に整理を重ねることで、すっきりさせた状態を保っているわけです。自分だけでなく、整理に関してはスタッフ全員にとことん力を入れさせています。なぜそんなに徹底しているかといえば、結局それが仕事のうえでの、あらゆるリスク回避につながるから。これが重要なのです”
佐藤可士和さんが「新ネガティブ思考」の方と言うわけではないのですが、この一文から、緊張感を常に持って仕事をする仕事環境が伺えます。一流の仕事人の仕事の仕方は、準備の段階から緊張感があり、慎重であると言えるでしょう。
感情に流されない分析力も武器に
「なんとかなる」と思えるポジティブ思考の人より、「なんとかならないかもしれないから、やれることは手を尽くす」と思う「新ネガティブ思考」は、目標に向けてプランA、プランB、プランCなどあらゆる経路を分析し、達成しようとします。その間、もちろんうまくいかないこともあるでしょう。
ここで強いのは、「新ネガティブ思考」の人は余計なファンタジーを抱いていないので、感情の浮き沈みが少なく、落ち込みながらもハードルを地道にクリアしていけることだと考えられます。ポジティブ思考が抱く「願えば叶う」という考えが打ち砕かれたショックほど、大きくないのです。余計な希望は抱かず、目の前のことをあらゆる方面から分析し、達成していく。今の時代において、ビジネスパーソンに求められるのは、こんな「新ネガティブ思考」の人間なのかもしれません。
(参考資料)
出典:『佐藤可士和の超整理術』
人気求人特集

豊富な転職・求人情報と転職ノウハウであなたの転職活動を支援する【マイナビ転職】。マイナビ転職は正社員の求人を中心に“日本最大級”常時 約8,000件以上の全国各地の豊富な求人情報をご紹介する転職・求人サイトです。毎週火・金更新であなたの希望の職種や勤務地、業種などの条件から検索することができます。職務経歴書や転職希望条件を匿名で登録するとあなたに興味を持った企業からスカウトされるサービスや、転職活動に役立つ職務経歴書サンプルや転職Q&A、会員登録をすると専門アドバイザーによる履歴書の添削、面接攻略など充実した転職支援サービスを利用できる転職サイトです。