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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.36女優 神田沙也加
舞台を居場所にしたい

Heroes File Vol.36
掲載日:2010/10/1

神田沙也加さんの写真1

2001年、CMでメディアに初登場し、翌年SAYAKAとして歌手デビュー。映画、ドラマ、ミュージカルと活躍の場を広げながらも、05年には芸能活動をいったん休止。翌年からは本名「神田沙也加」で活動を再開し、ここ数年は、本格的に舞台女優として人気ミュージカルに次々出演している。「働く」意味を考え、本当にやりたいことを見つけた彼女の舞台に懸ける思いをうかがった。

Profile

かんだ・さやか 1985年東京都生まれ。舞台女優として「グリース」「夏の夜の夢」「レ・ミゼラブル」「ピーターパン」「薔薇とサムライ」など数多くの作品に出演。10月9日から始まる「亜門版ミュージカル『ファンタスティックス』」(Bunkamuraシアターコクーン)では少女ルイザ役を演じる。

新キャストとして新しい風、起こしたい

世界で最も愛されているミュージカルの1つ「ファンタスティックス」がこの10月から上演される。神田沙也加さんは紅一点の少女ルイザ役をオーディションで射止めた。
「空想癖があるところなど、ルイザは私によく似ているんです。初演を観(み)た時から、いつかチャンスがあれば絶対にルイザ役をやりたいと思い、歌だけは覚えておきました」

演出は、6年前に彼女の舞台デビュー作を手がけた宮本亜門さんだ。
「ミュージカルは楽しいと教えてくれた亜門さんと再びご一緒させていただけて、本当にうれしい。新キャストとして新しい風を起こせるよう頑張りたい」。そう目を輝かせる。

ここのところ舞台が続く。今年もこれがすでに4本目だ。
「必ず不安になるし、すごく緊張もする。毎回何かしら壁が立ちはだかる。でも、だからこそ舞台に惹(ひ)かれます。何よりも、生まれや環境など一切関係なくオーディションで判断してもらえるのがいい。役に合わなければスパッと落とされる。その感覚も性に合っています。舞台を自分の居場所にしたいと思っているんです」

活動を休止して「働く」意味考える

神田沙也加さんの写真2

14歳でデビューし、歌や映画、舞台と一通り経験するも、何をやりたいのか自分でもよく分からなかった。誰もが知る親の名前が重く苦しく感じられたりもした。「いったんリセットし、自分と対話してみよう」。そう思い、18歳の時に芸能活動を休止した。
「今しかできないことがしたいと思い、海外へ行ったり、様々な作品を観たりして過ごしました。まったく業種の違う仕事も経験しました。そもそも『働く』ってどういうことなのかをちゃんと知っておきたかった。女優とか歌手は『働く』という感覚や実感が得にくい職業なので」

約1年3カ月、芸能界を離れたことで「テレビやミュージカルのステージは、望んだからといってすぐに立てる場所ではないんだ」と分かった。その上で、そこへ戻りたいと思う自分に気がついた。
「ただ、二足のわらじにはしたくなかった。『私はこれをやっている人です』と自信を持って言えるものを1つに絞り、そこだけに向かっていきたかったんです。でないと休む前と変わらないと思いました」

彼女が本当にやりたいこと、それはミュージカルだった。
そんな矢先、大地真央さんの舞台への出演話が舞い込む。こんなすごいチャンスを逃す理由はなかった。結果的にそれが復帰第1作となる。
ただ、本当の試練が始まるのはそこからだった。

成長を信じて進んでいくしかない

ターニングポイントは、2007年に出演したミュージカル「ウーマン・イン・ホワイト」だった。
「ファルセットという高音がどうしても出せなくて。ミュージカルで歌えないのは、言いたいことを言えない、感情を出せないというのと一緒。稽古(けいこ)も本番も自分のパートが近づくたびに、次は声が出るかな、歌えるかなと恐怖でした。共演者の方々にも迷惑をかけている気がしてつらかった」

場違いにもほどがあると、自分の力のなさが悔しくてしかたなかった。稽古場の駐車場で毎日悔し涙を流した。
「練習するしかないと思い、曲を聞き込み、歌い込みました。お陰でこのミュージカルが大好きになりました。それと、もっと勉強して実力をつけないと、この世界では生きていけないんだと分かったこともよかった。いい経験でした」
その後出演した「レ・ミゼラブル」でも同じ壁にぶつかった。「コゼットという役でもやはり高音の曲が多かったのですが、とにかく一音一音をどれだけ自分のものにできるかが勝負だと思った。集中力も途切らせている場合ではなく、必死に何度も歌い込みました」
そんな苦しい局面を、精神的にはどうやって乗り越えていったのか。
「一つひとつを経験して終えていけば、自分の実力や度胸といったものが変化していくはずだと信じ、乗り越えてきた気がします。実際、出演作品がプロフィルに並ぶたびに、これだけの役をやってきたっていうことが私のすべてであり、それが自信につながっていくんだなと思うんですよね、毎回」

オーディションでは変な度胸が働いて

神田沙也加さんの写真3

初顔合わせ、舞台本番など、人前に出る時は必ず緊張する。だが、オーディションだけは違う。その瞬間に実力が出せなければ、その作品に一生出演できないと思うと変に度胸が生まれるのだという。
「運を天にまかせたりはしません。この時頑張らないでいつ頑張るのか、自分に負けるもんかと思って、寝る間も惜しんで練習し、オーディションに臨みます」

昔、大先輩の大地真央さんに言われた「人生はワンチャンス」という言葉を大事にしている。新たな挑戦をする時にはいつも「今、この瞬間にありったけの努力をしないとダメだ」と思う。すると、とてつもなく大きなパワーが体の奥からわき上がってくる。
「何もやりたいことがないというのは私にとっては恐怖。今は、好きな舞台を仕事にできていることに感謝しています」
ひたむきで明るい。彼女の頑張りには周りを楽しくさせる、不思議な力がある。

ヒーローへの3つの質問

神田沙也加さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

生きていくためだったら、どんな仕事でもできそうですが、今は目の前のミュージカルのことで頭がいっぱいなので、そういうことをあまり具体的に考えられないですね。

人生に影響を与えた本は何ですか?

台本です。今まで出演させていただいた作品の台本はすべて大切にとってあります。結構書き込みをするので、それらを見ると、当時の自分が見えてきます。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

勝負曲ですね。出演したミュージカルで最も難解だったソロの曲を聴き、「この曲を歌えたんだから、今回も頑張れるでしょう」と自分に活を入れます。そういう意味では「ウーマン・イン・ホワイト」の曲なんて、うってつけですね。

Infomation

ホリプロ創業50周年記念公演
亜門版ミュージカル「ファンタスティックス」

ブロードウェイでの初演から今年で50周年。史上最長のロングラン記録を打ち立てた奇跡のミュージカル「ファンタスティックス」。世界で最も愛されるミュージカルの1つである本作が、東京で再び上演されることが決定。演出は宮本亜門さん、キャストは神田沙也加さんのほか、鹿賀丈史さん、田代万里生さん、斉藤暁さん、モト冬樹さんなど個性溢れる実力派の共演に期待が高まる。

「ファンタスティックス」
公演:2010年10月9日(土)~31日(日)
会場:Bunkamura シアターコクーン
公式サイト http://hpot.jp/fantasticks/
問い合わせ ホリプロチケットセンター TEL 03-3490-4949

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