転職ノウハウ

応募企業の探し方や履歴書の書き方、面接のポイントから円満退職の秘けつまで。あなたの転職を成功に導くためのノウハウを紹介!

Heroes Fileロゴ

第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.50女優 市川実日子
自分の時計を信じて

Heroes File Vol.50
掲載日:2011/5/6

市川実日子さんの写真1

シンプルな着こなしがよく似合う。お洒落が大好きな少女たちに圧倒的に支持された人気モデルから、映画やドラマで活躍する実力派女優へと見事に転身した市川実日子さん。演じる仕事に抱く思いや、久し振りに挑戦する舞台のことを語ってくれた。

Profile

いちかわ・みかこ 1978年東京都生まれ。16歳から雑誌『Olive』の専属モデルとして活躍し、映画『タイムレスメロディ』で女優デビュー。初主演作品『blue』で第24回モスクワ国際映画祭最優秀女優賞受賞。6月14日(火)から舞台「幽霊たち」の公演(東京公演はパルコ劇場にて)が控える。

女性誌の専属モデルから女優へ

1つ質問を投げかけると、「うーん」と考え込んだり、時々照れるように笑ったりしながら、自身の気持ちにしっくりくる言葉を選び、丁寧に答えてくれる女優市川実日子さん。誠実で飾り気のない人柄と、自然な雰囲気が魅力だ。

16歳の時、雑誌『Olive』の専属モデルとしてデビュー。現在女優として活躍する姉、市川実和子さんの誘いがきっかけだった。「最初は撮られるのが嫌いで、眉間にしわが寄った写真ばかりでした(笑)」
専属モデルは20歳まで続けたが、高校3年の頃、モデルを続けるか、それとも進学すべきかを悩んだ時期があったという。どうしていいのか判断がつかず、当時の『Olive』編集長に相談した。
「そうしたら『人にはそれぞれ自分の時計がある。だから、あなたが勉強したくなった時に大学へ行けばいいのよ』と。彼女自身、人よりずいぶん遅く編集者になっていて、でもそれが自分の時計だったと話してくれました。その言葉がすっと腑(ふ)に落ちて、まずはモデルで頑張ってみようと自然に思えたんですよね」

その後、専属を辞め他の雑誌にも登場するようになり、しばらく経った頃、映画出演の話がいくつか持ち上がった。
「芝居なんて私には無理だと思っていたし、正直怖かった。他のことにも手を出して、モデルという本業が薄まるのは何だか純粋じゃないという感じもして嫌だったので、ずっとお断りしていました」
ただその一方で、モデルという仕事に対して「考えてしまう」ことも増えていた。

いざ飛び込んだら出会いが楽しくて

市川実日子さんの写真2

「何か疑問みたいなものを感じていたんだと思う。その矢先に頂いたのが、映画『タイムレスメロディ』出演のお話。監督やスタッフにお会いして、出演を決めました。不安だらけでした。でも、いざ飛び込んだら現場が想像以上に楽しくて」
そこでは様々な専門職の人たちがプライドを持って働いていた。その姿が真っすぐで、素直にかっこいいなと思った。
「そんな人たちと一緒に居ることが単純にうれしかった。それで女優になると決めたわけではなかったのですが、その後に映画『とらばいゆ』のお話を頂いて、その時はなぜか自分から出たいと思ったんです。自分でも驚くほど、気持ちの大きな変化でした」

とはいえ、自分にできるのか。頂上の見えない山を登ろうとしている気がしてやはり最初は怖くてたまらなかった。
「でもこの映画の撮影中、ああ、演じるってこういうことなんだと感じる瞬間があったんです」。それは初めてつかんだ忘れられない感覚だった。

慣れなくても居場所はできる

市川実日子さんにとって、映画『とらばいゆ』の存在は大きかった。撮影中はずっと「幸せでしかたなかった」という。
「ロケ先で解散になってもすぐに家に戻りたくないんです。自分の気持ちが高揚して波打っている感覚や現場の余韻をかみしめたくて、ひたすら歩いて帰りました(笑)」

そして3作目の初主演映画『blue』ではモスクワ国際映画祭最優秀女優賞を受賞。以来、独特の存在感を放つ若手女優として様々な映画やドラマに出演している。
「今でも仕事に慣れることはなく、毎回怖がるところから始まる(笑)。石橋もヒビが入るくらいたたきまくる。でも、エイって飛び込んだら集中して取り組めてしまうんですよね。何だかその繰り返しでずっときている感じです」

女優の仕事を始めた頃のこと。あるシーンを全く同じように撮影し直さなければならないことがあった。共演者は一回でOK。ところが市川さんは何度もNG。最後は居残り状態で撮影が続いた。さすがに落ち込んでいたら、監督が「器用に演じるようにはなるな」と声をかけてくれた。
「こんな私だけれど、ここに居ていいと言われた気がしてすごくうれしかった。たぶん、そんな喜びとつらさが積み重なって今の私があるんだと思うし、他では感じられないものがあるからこの仕事を続けているのかなと思います」

舞台でどう変わるか怖いけれど楽しみ

市川実日子さんの写真3

そんな市川さんが今年6月からの舞台「幽霊たち」に出演する。依頼があった時、今回も相当悩んだそうだ。
「舞台経験が少なかったので戸惑いもあったのですが、これは絶対にやった方がいいというカンみたいなものが頭から離れなくて。素直にその直感に従い、挑戦してみようと決めました」

演出の白井晃さんをはじめ、共演の佐々木蔵之介さん、奥田瑛二さんなど、ベテラン勢に囲まれた現場は想像以上にエネルギッシュで、熱いという。
「みなさん全身から強烈なパワーを出していて迫力がある。この舞台を経験したら、私自身の何かが変わるのではないかと思うほどです。実際、自分が何をどう感じるかも楽しみ。反対に、嫌でも自分という人間を知る機会にもなりそうで、恐ろしい面もあるのですが」

決してがむしゃらに突き進む人ではない。仕事だけでなく生活においても、自分の心の声に耳を傾け、その瞬間に感じたものを一つひとつ大事にしながら丁寧に進んでいく。それが彼女の生きる速度。ちゃんと「自分の時計」を大事にしている。彼女の生き方、たたずまいが自然体に見えるのは、そのせいかもしれない。

ヒーローへの3つの質問

市川実日子さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

図書館司書。昔から図書館の人になりたかったんです。今はパソコンですが、昔は引き出しから、貸出カードを取り出したりしていましたよね。あの作業に憧れがあるんです。

人生に影響を与えた本は何ですか?

最近読んだ本ですが、まど・みちおさんの「百歳日記」。読んでいて、頭で何かを思う前に気持ちが反応してしまいました。百歳になられたまどさんの目線がとても素敵でした。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

祖父が他界した時にしていたリング。これを指につけて最期の祖父に触れたので、それ以来、ずっとお守りのように身につけています。あると安心するし、ないとちょっとソワソワしてしまいます。

Infomation

市川実日子さん出演
パルコ・プロデュース公演「幽霊たち」

私立探偵ブルーのもとにホワイトと名乗る男が現れ、「男を見張ってくれ」と依頼される。その日からブルーは用意された部屋で一日中男を見張り続けるのだが、やがて見張られているのは自分自身ではないかと思えてきて……。アメリカを代表する作家ポール・オースターの小説をモチーフに、白井晃さんの演出で舞台化。

「幽霊たち」
東京公演/2011年6月14日(火)~7月3日(日)
会場/パルコ劇場
原作/ポール・オースター
構成・演出/白井晃
出演/佐々木蔵之介、市川実日子、有川マコト、細見大輔、斉藤悠、原金太郎、奥田瑛二他
問い合わせ/パルコ劇場 03-3477-5858
公式サイト/http://www.parco-play.com

※7月5日(火)~18日(月・祝)に長野、広島、福岡、大阪公演あり

朝日新聞とマイナビ転職が厳選した求人を掲載中!
朝日新聞xマイナビ転職ロゴ
  • twitter
  • facebook
  • line
  • hatena
自分を向いて歩こう。マイナビ転職

豊富な転職・求人情報と転職ノウハウであなたの転職活動を支援する【マイナビ転職】。マイナビ転職は正社員の求人を中心に“日本最大級”常時 約8,000件以上の全国各地の豊富な求人情報をご紹介する転職・求人サイトです。毎週火・金更新であなたの希望の職種や勤務地、業種などの条件から検索することができます。職務経歴書や転職希望条件を匿名で登録するとあなたに興味を持った企業からスカウトされるサービスや、転職活動に役立つ職務経歴書サンプルや転職Q&A、会員登録をすると専門アドバイザーによる履歴書の添削、面接攻略など充実した転職支援サービスを利用できる転職サイトです。