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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.61お笑い芸人/俳優 板尾創路
唯一の「好き」に気づく

Heroes File Vol.61
掲載日:2011/10/14

板尾創路さんの写真1

シュールな笑いと、独特な存在感が光る板尾創路さん。近年は、お笑い芸人のみならず、個性派俳優、映画監督としても活躍している。活動の幅を広げる彼の、仕事への思いを伺った。

Profile

いたお・いつじ 1963年大阪府生まれ。86年にお笑いコンビ「130R」を結成し、バラエティー番組を中心に活躍。近年は個性派俳優としても活動の場を広げ、2010年公開の映画『板尾創路の脱獄王』では初監督、初主演を務めた。10月15日(土)から公開の映画『電人ザボーガー』に出演。

年をとって落ちぶれても立ち上がるヒーロー熱演

どこかシュールなお笑い芸人や役者、さらに近年は映画監督としても活動の幅を広げる板尾創路さんが、このたび映画『電人ザボーガー』でヒーロー役に挑戦している。
「電人ザボーガー」は1974年から放映された特撮テレビ番組で、バイクに変身するロボット、ザボーガーを操るヒーローが悪の組織と戦う物語。どちらかと言えばマイナー作品だったがマニアックさゆえにコアなファンも多く、三十数年を経て映画化につながった。

今回の映画は2部構成で、1部は正統派のヒーロー活劇。板尾さんが演じたのは、その25年後、主人公の落ちぶれた姿から始まる第2部だ。
「落ちぶれ果てた主人公が再び地球の危機に立ち上がるのですが、主人公が僕のリアルな年齢とほぼ同じなので、秘密刑事としての気持ちは分からなくても、親子の情や、中年男の現実は身につまされましたね。バイクアクションもできる範囲で自分でやりました。ぜひ同世代にも見ていただき、人はいくつになってもがんばれるというメッセージを感じてもらいたい」

日常すぎて気づかなかった「お笑い」への思い

板尾創路さんの写真2

板尾さんが育ったのは大阪の富田林市。父親は川柳教室を開いており、板尾さんは子供の頃から教室に出入りしていたとか。おとなしい子供で小学校の時は学級委員だったが、高校からはバイクにはまる。周囲を笑わせるよりも観察する側だった彼がお笑い芸人になり、同級生は驚いているという。
「高校生の頃はいわゆるヤンキー(笑)。就職を早々に決め高校も何とか卒業しましたが、その会社には行かず、後に就職した会社も半年しかもちませんでした。会社員生活は窮屈で合わなかった」

その後はアルバイト生活に。まだフリーターという言葉もなかった当時、若き板尾さんが一番つらかったのはやりたいことがなかったことだという。
「悶々(もんもん)としていて、これだけは人に負けないというものがなかった。不安でもやりたいことを探し続ける気力はなく、その日暮らしをしていました」

そんなある日、自分はお笑いが唯一好きだと気づいた。
「大阪育ちなのでお笑いは日常。当たり前すぎて分からなかったんですね。それに自分みたいな普通の人間には芸人なんて無理だと思い込んでいた。でも漫才ブームで、自分の言葉や感覚で人を楽しませる人たちがカッコよく見え、やってみたくなったんです」
気づいた後の行動は早かった。21歳の時、憧れの芸人さんの自宅に押しかけて弟子入りを乞う。しかし弟子は既におり、板尾さんは吉本総合芸能学院への入学を勧められた。

求められる役割を考え期待に応えることも

お笑いを志した板尾創路さんは、吉本総合芸能学院に4期生として入学。1期生にはダウンタウンの二人もいた。
「通い始めたら、他の生徒がみな自分よりもうまく見えてね。学校で思ったのは、がんばるかどうかより、才能の問題も大きいかなと。僕は他に行く所がなかったのでまじめに授業に出てはいたけど、それが何の役に立つかはさっぱり分かりませんでした」

その後、数人とお笑いコンビを組んだ後、86年に同期のほんこんさんと130Rを結成。シュールな笑いで急成長していった。
「ほんこんさんとの出会いは大きかった。一気に自分のグレードが上がっていくのを感じました。若い時はお客さんに受けるとそれがすぐに自信となり勘違いもたくさんしたけど、人を笑わせる感覚が積み重なり楽しかったです」

90年代後半からは役者としてもオファーが相次ぎ、次々とドラマや映画に出演。現在は独特な存在感のある俳優として活躍している。
「お笑いは瞬発力が必要ですが、自分で考えて演じるから責任はみな自分にある。でも芝居はみんなで創るものなので、俳優は作品の中で歯車としてどう機能するか。使う筋肉が違う感じで、両方あるとバランスがいい。もともと役者としての本格的な勉強はしていないので、自分が求められる『違和感』みたいな雰囲気に応えようと、あまり創り込まずに臨むことが多いです」

やりたいことは今やればいい

板尾創路さんの写真3

昨年は初の映画監督作品『板尾創路の脱獄王』も公開され、2012年には2作目の監督作品の公開が予定されている。この経験から作品全体を見ることができるようになり、監督が俳優のどこを見ているのかも分かるようになったそうだ。さまざまな人生経験を重ねた48歳の現在、どのような思いで仕事に向かっているのだろう。

「大事にしているのは、守りに入らず、後悔しないようにやることかな。せっかくなら新しいものを創り出し、見たことのないようなものを発信したい。それが空振りになるかホームランになるかは分からなくても、常にバットは思い切り振る。でないと、たまたま当たっても遠くまで飛ばないですから。
特に最近、人間はいつ何があるか分からないから、どうせ食べるなら今食べたいものを食べ、やりたいことは今やればいいと思うようになりました。僕は、世の中は適材適所、どんな人にでも居場所があると思っている。無駄なやつなんて一人もいない。だから一つでいいから、自分にしかできないことを見つけるとええんじゃないかな」

ヒーローへの3つの質問

板尾創路さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

あまり想像つかないですね。でも大型自動車の運転免許を持っているから、トラックの運転手でもやっていたかもしれません。

人生に影響を与えた本は何ですか?

太宰治の「走れメロス」。中学の時の教科書に載っていましたが、みながすごいすごいというからどんなものかと思ったら、全く共感できなかった。人の話はあてにならないなぁと勉強になりました(笑)。後年、「人間失格」を読んだ時は、これが同じ作者が書いたものとは信じられなかったですね。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

勝負「遅刻」です。映画や舞台の初日など、実はわざとちょっと遅刻していくんです。それぐらいでちょうどいいんですよ(笑)。みなばたばたしているし、あんまり早く行ってもすることがないし。でももちろん、間に合わない時間まで遅くなったりはしないですよ。

Infomation

10月15日より、板尾創路さん主演の
映画『電人ザボーガー』が公開!

1974年4月から放映された特撮テレビ番組「電人ザボーガー」が30数年を経て映画化された。バイクに変身するロボット、サボーガーとそれを操る主人公、大門が悪の組織と戦う物語。今作では旧作を大胆に解体し、青年の大門を主人公とする第一部と、正義に翻弄されザボーガーを失った大門が熟年になり、落ちぶれ果てたところからスタートする第二部に再構成。板尾創路さんは第二部の熟年期の大門を熱演している。

キャスト/板尾創路、古原靖久、山崎真実、渡辺裕之、竹中直人、柄本明 他監督・脚本/井口昇
公式HP/http://www.zaborgar.com

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