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朝日新聞×マイナビ転職 Heroes File

vol.82 俳優 田中哲司 ガツガツしていた20代


日本大学芸術学部卒業後、蜷川カンパニーなどを経て
現在は、舞台、映画、テレビドラマなど多岐にわたって活躍している田中哲司さん。
どんな役を演じていても独特のオーラを放ち、不思議と心に残る存在だ。
演技で目立とうと必死だった20代の頃のことや、
現場では今も日々緊張しているという芝居への思いなど、伺った。

「華がある」の一言が役者を目指すきっかけに

おだやかな表情なのに、どこか硬質。独特の不思議な空気をまといながらもどんな役にもすんなりハマってしまう。俳優、田中哲司さんだ。

10代はヘビメタ大好き少年だった。上京し、音楽系の専門学校へ通うが、アルバイト先でキャンパスライフを楽しんでいる大学生を見て「僕も大学へ行こう」と決意。1年間受験勉強をして日本大学芸術学部の演劇学科へ入学した。

「授業で演技の発表をした時、先生が『華がある』と褒めてくれたんです。今思えばかなりひどい演技だったのですが、その一言で『役者に向いているのかな、才能があるのかな』と(笑)。そんな勘違いから役者を目指すことになった次第です」

大学2年の時、「中退して役者になる」と伝えようと実家に帰ったことがあった。

「でも、両親が地道に働いている姿を改めて見た時に、これ以上わがままは言えないなと思って、結局そのまま東京へ戻りました。音楽をやりたいとか大学へ行きたいとか言って、金銭面で必要以上に両親に迷惑をかけていたことに気づいたんです。だから大学はちゃんと卒業しました」

これはもう後には引けない。役者で成功しないと両親に申し訳ないと、何となく本能で感じた瞬間だったのだろう。田中さん自身、「何がしたいのかもよく分からず、ふらふらしている自分に戻るのが嫌だったんだと思います」と振り返る。

30歳から現場を楽しめるようになった

20代は仲間と劇団を作ったり、蜷川カンパニーなどの劇団に所属したりしたが、なかなかふるわなかった。

「ガツガツしていましたね。舞台や映画に出られるチャンスがあると、下手なくせにとにかく目立とう、映ろうとしていました。早く役者で食えるようになりたいのに、なぜこんなにバイトをしなくちゃいけないんだというジレンマもあって。焦っていました」

そんな状況からようやく脱出できたのは、30歳になり今の事務所に所属してからという。

「それまでは舞台が中心だったのですが、映像作品にも出演するようになり、じわりじわりと仕事が増えていきました」

今は目立つことよりも楽しむことに重きを置く。「相手役と息が合った芝居ができた時が、何よりもうれしいですね」

役者に向いているかどうか、正直まだ分からない。それでも続けているのは「今でも心のどこかに、もう後には引けないっていう思いがあるから」。

頑張り過ぎず、役者として当たり前のことをしているだけ、と謙遜する。しかしそれこそが、田中さんの役者としての底力になっているのだろう。


PROFILE

たなか・てつし 1966年三重県生まれ。舞台、映画など幅広く活躍。近作に映画『八日目の?』『アウトレイジ ビヨンド』、ドラマ「ATARU」「罪と罰」、舞台「ザ・キャラクター」「港町純情オセロ」など。この度、葛河思潮社第2回公演「浮標」に出演する(共演:松雪泰子ほか)。東京公演は2012年9月20日(木)から世田谷パブリックシアターにて。


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