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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.146俳優 浦井健治
壁をよじ登る力を持つ

Heroes File Vol.146
掲載日:2016/3/17

浦井健治さんの写真1

特撮ヒーロー番組「仮面ライダークウガ」でデビューしその後、舞台を中心に活躍してきた浦井健治さん。デビュー15周年という節目でもある2016年の今年、映像の仕事にも積極的に力を注ぎ夏にはソロCDデビュー、秋には初めてのソロコンサートも予定している。一見、柔らかな雰囲気だが実は骨太。特に芝居に対してはとことん一途。その姿勢がそうそうたる演出家に買われ、引っ張りだこの人気だ。

Profile

うらい・けんじ 1981年東京都生まれ。特撮ヒーロー番組「仮面ライダークウガ」で2000年に俳優デビュー。これまで数々の演劇賞を受賞。4月6日(水)〜30日(土)にBunkamura シアターコクーン(東京・渋谷)にてシス・カンパニー公演「アルカディア」に出演、8月にはミュージカル「王家の紋章」で主演、同月ソロCDデビュー予定。

一丸となって作品を作る世界に引かれて

端正な顔立ちと181センチの長身。甘く伸びやかな声。そんなルックスから「ミュージカル界のプリンス」と称される。

高校時代にダンスを始め、その延長線上で芝居に興味を持った。卒業後、雑誌で見つけた今の芸能事務所に応募して入り、オーディションで受かった特撮ヒーロー番組「仮面ライダークウガ」で俳優デビューを飾る。2000年のことだ。

「クウガの敵役でした(笑)。ただ、この現場での体験が『役者をやろう』という大きな覚悟をくれた気がします」

髪の毛にツララができるほどの極寒の中、クウガ役のオダギリジョーさんと戦うシーンの撮影時のこと。ロケバスの運転手が自腹で缶コーヒーを買って首にあてて温めてくれ、カメラマンは「絶対いい作品にしよう」と元気づけてくれた。

「作品は一人ではなくみんなで作るものだと知り、この世界に一気に魅了されたんです」

作品が数珠のようにつながり今がある

浦井健治さんの写真2

出世作となったのがミュージカル「エリザベート」。ルドルフ皇太子役に抜てきされた。「昔から歌は好きでしたが、本格的にボイストレーナーさんから歌唱指導を受けたのはこの時が初めて。お客さまに伝わる歌い方を学ばせてもらいました」

以降、鵜山仁さん、蜷川幸雄さん、野田秀樹さんなど日本を代表する演出家の舞台に次々と出演するようになる。

「自分の技量不足もあって、毎回もがき苦しみながら進んできた感じです。でも同時に、必ず刺激的な人たちとの出会いがあり、叱咤激励してくれる先輩方がいた。それが自分の肥やしになっていると思います。一つひとつの作品が数珠のようにつながって今の自分がいる。そう考えると、すべての作品が僕の役者としての転機となっていますね」

例えば14年に上演された演劇「星ノ数ホド」では、演出家の小川絵梨子さんに、自分でフックをかけて壁をよじ登ることの重要さを教えられた。

「クライマーが岩や崖を登るのに使うフック(金具)と同じで、壁を乗り越えるためにはちゃんと自分でフックをかけて進まなければいけない。むしろ、無謀かも知れないと思える高い場所にかけて、そこを目指す気持ちが芝居には大切なんだと。それ以降、どの芝居の時も意識する大切な言葉です」

芝居は山登りと違って具体的な頂上がない。だからフックをかけても、ようやく達したなと実感することがほとんどない。ただ、後になってふと振り返り、「もしかしてあの時、あの壁を乗り越えられたのかな」と気づかされることがある。今はその瞬間がうれしい、と一層の笑顔を見せた。

向いていないことは思い切って放り投げる

ミュージカルや現代劇の舞台だけでなく、最近は映像の仕事にも力を注ぐ。ミュージカル俳優の井上芳雄さん、山崎育三郎さんとStarSというユニットを組んで音楽活動も展開。更に、デビュー16年目の今年(2016年)はソロでのCDデビューとコンサートを控えるなど、活躍の場は確実に広がっている。

「20代の僕はあれもこれもやりたいという気持ちが強かった。でも30代になって少し変わってきました。人には向き不向きがあり、自分に絶対向いていないと思うことに固執していても時間がもったいない。むしろ変に力まず、自分にできることをしていこうと思っています。だから今は、やりたいことを伸び伸びとやらせてもらっている感じですね」

とは言え、何かやりたいと思うことそれ自体は正解で、その時点で自分の中に変化が起き始めているのだから、それに従うことも大事だと語る。

「その変化がどんなふうに流れていくかは人とのつながり次第。だから、自分の心の動きを感じたら、ふと周りを見回してみるといいと思う。ヒントは身近に落ちているはずです」

そして、それを一気にやり遂げようと焦らないほうがうまくいくと浦井さんは考える。

「僕は、セリフを頭に入れなくちゃと焦って一気に覚えようとすると大抵ダメなんです。それよりも一行ずつカウントしながら進めていくとすんなり入る。一歩一歩を大事にしたほうが、地に足が着いた形で新しい道へ進めると思います」

豪華キャストと共に日本初演作に挑む

浦井健治さんの写真3

現在、稽古中の舞台「アルカディア」が16年4月から始まる。イギリスの貴族の屋敷を舞台に19世紀初頭と現代が交互に描かれ、いつしか二つの時代の人物がスリリングに交錯し、作用し合いながら、ある真実へとつながっていくという展開。

「僕は現代のほうに登場します。その屋敷の一族の末裔(まつえい)。大学院生で、何かと小難しい専門用語を並べ立てて話しますが、それだけ何かを伝えたいという欲求のあるエネルギッシュな人物だと解釈しています。また、19世紀に生きた先祖たちの遺伝子も間違いなく彼に息づいているわけで、その辺りも意識しながら演じたいです」

最初は理詰めで役に取り組むが、ある時点に行くとバーンと自分を解放する思い切りの良さがある。そこが、浦井さんの俳優としての魅力であり強みだと周囲は評価する。

その一方、普段はかなりの天然ボケで素直な性格。スタッフやキャストから「健ちゃん」と呼ばれる愛されキャラだ。そんな浦井さんが豪華キャストと共にどんなアルカディア=理想郷を見せてくれるのか、心待ちにしたい。

ヒーローへの3つの質問

浦井健治さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

昔は獣医とか教師になりたかったのですが、現在は特にコレというのはありません。幸い、今は役を通していろいろな職業を経験できています。それが楽しいですね。

人生に影響を与えた本は何ですか?

「仮面ライダークウガ」の撮影がすべて終わった時、プロデューサーからいただいた藤原新也さん著の『メメント・モリ』です。メメント・モリとは「死を想え」という意味。中の写真もステキでしたが、書かれている言葉が心に刺さりました。時間は無限じゃないんだと気づかされ、同時に自分の時間がより愛おしく思えるようになった一冊です。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

「勝負肉」ですね。体力がない時に食べます。反対に、完全脱力して次への勝負に向かう時は「勝負スパ」。もともと温泉が好きなのでスパへ体をほぐしに出かけます。

Infomation

イギリスの世界的劇作家トム・ストッパードの
傑作「アルカディア」、ついに日本初演が実現!

映画『恋におちたシェイクスピア』などの脚本を手掛けているトム・ストッパード。彼の傑作と称される「アルカディア」が2016年春、日本で初演される。舞台はある貴族の屋敷の大広間。そこで「19世紀」と「現代」を生きる人々の物語が時には交互に、時には交錯しながら展開し、ある「真実」へと私たちを導いていく――。「全編を貫いているのはストッパード独特のユーモア。軽快で巧みな言葉遊びから生まれる笑いの中で、お客様ご自身の琴線に触れるものを純粋に楽しんでいただけたらうれしいです」と浦井さん。
翻訳:小田島恒志、演出:栗山民也。
出演:堤真一、寺島しのぶ、井上芳雄、浦井健治ほか。
http://www.siscompany.
com/arcadia/
<東京公演>
日程:2016年4月6日(水)~30日(土)
会場:Bunkamura シアターコクーン
問い合わせ先:シス・カンパニー(電話03-5423-5906)
<大阪公演>
日程:2016年5月4日(水・祝)~8日(日)
会場:森ノ宮ピロティホール
問い合わせ先:キョードーインフォメーション(電話0570-200-888)

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