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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.152ニッポン放送アナウンサー 吉田尚記
仕事を始めて挫折。でも転機はやって来る

Heroes File Vol.152
掲載日:2016/6/30

吉田尚記さんの写真1

今や売れっ子のラジオアナウンサー。いわゆるオタク趣味を極め、それが功を奏して型破りの活躍を見せる吉田尚記さん。でも最初は思うようにしゃべれず、アナウンサーに向いていないと悩む日々。そんな吉田さんをある出来事が大きく変えた。それからは初めて自転車に乗れた時のようにスイスイと、いろんな仕事が面白くなっていく。

Profile

よしだ・ひさのり 1975年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。「マンガ大賞」発起人。『ミュ~コミ+プラス』(月〜木曜24時放送)のラジオパーソナリティーとして「ギャラクシー賞DJパーソナリティ賞」受賞。新刊はコミックエッセー『コミュ障は治らなくても大丈夫 コミックエッセイでわかるマイナスからの会話力』(KADOKAWA)。

アニメ、落語、アイドルなどのマニアックな知識を生かし、ラジオ番組のみならずさまざまなイベントの司会に引っ張りだこのラジオアナウンサー・吉田尚記さん。アナウンサーの枠を超え、ツイッターでの発信や単行本の執筆などでも活躍。2016年6月には自身の経験を赤裸々に描いたコミックエッセー『コミュ障は治らなくても大丈夫』を出版した。人と上手にコミュニケーションが取れるようになる、具体的な方法論が「使える!」と話題を集めている。

小学校時代は「無邪気だけれど、ちょっと空気の読めないところもある男子だった」という。中学・高校時代は男子校で、女子の目を気にせずアニメやアイドルなどオタク道にいそしんだ。大学時代は落語研究会に入り、これまた伸びやかに趣味を極めていった。

「何にでも凝ってしまう性格なので、どれもかなりのめり込みましたね。大好きな漫画を誰よりも早く手に入れるために、書店の前で夕方の搬入を待ち、棚に並んだ途端にゲットして満足したり(笑)」

そんな幸せな学生生活を経て、思いがけず受けた試験に受かり、ニッポン放送にアナウンサーとして入社。そこで吉田さんは人生初の挫折を経験することになる。

吉田尚記さんの写真2

「仕事を始めてみたら、これが驚くほどうまくいかなかったんです。ニッポン放送は新人にもいきなり仕事を任せる会社なので、最初から生放送の現場に行かされたのですが、空気が読めず何をしゃべっても滑り倒してしまう。共演者を困らせたり、お客さんを怒らせたり、失敗談は山のようにあります(笑)」

アナウンサーには向いていないと本気で悩む日々だったが、辞めたいと思う暇もなく毎日本番はやって来る。「当時、お笑いタレント・山田邦子さんの番組のリポーターをやらせていただいていたんですが、しっかりと準備したつもりでも、いざ本番が始まると自分で何を話しているのか分からなくなってしまったりして」

そんなある日、映画・アニメ・漫画などで展開するメディアミックス作品『機動警察パトレイバー』の映画宣伝番組の仕事が回ってくる。若手なら誰でもと、たまたま声が掛かった仕事だったが、吉田さんは「キター! と思いましたね。なぜならパトレイバーって僕大好きで、誰よりも早く読みたいと書店で搬入を待っていたのが、まさにこの漫画だったからです」。

いざ番組が始まると、よく知っている作品なのでどんどん言葉がわいてくる。気づいたら、自由にしゃべって楽しんで。これが吉田さんにとって転機となった。

何でも取り組めば、いい仕事が交じってる

吉田尚記さんの写真3

「日本一忙しいラジオアナウンサー」とその名をはせるニッポン放送の吉田尚記さん。入社当時は何をしゃべっても滑ってしまう落ちこぼれだったが、転機となったのは大好きな作品の映画宣伝番組だった。初めて自由に楽しく話す吉田さんの姿に、番組終了後、社内がちょっとざわついた。

「上司に『お前、オタクだったんだな』と。オタクの知識が仕事に役立つなんて考えたこともなく、そう言えば社内の誰にも趣味の話をしたことなんてなかったんです。でもそれ以来、社内の僕に対する評価が変わりました」

番組内で自然にしゃべれた。それはまるで初めて自転車に乗れた時のような感覚だったと吉田さんは表現する。いったん乗れるといろんな道をスイスイ走れるように、それからは仕事がうまくいくようになっていった。「そうか、そういうことだったのかと体で納得したんです」

それは、自分が本当に面白いと思っていないと視聴者には伝わらないということ。逆に言えば、面白いと思っていれば、その楽しげな雰囲気で視聴者は耳を傾けてくれる。

だから今、吉田さんはどんな情報にも「面白そう!」と飛びつき、忙しくとも必ずチェックするようにしているという。そしてまた、声が掛かった仕事はできるだけ断らず、どのようなものでも引き受ける。

「いい仕事があったならやろうというスタンスだと、永遠にいい仕事は巡ってこない。何でもやっているうち、中に幾つか自分にとっていい仕事が交じっている。そんなもんです」

そもそも、お金をもらえるからにはどんな仕事にも意味があるはずだと吉田さん。「アナウンサーと言うと華やかな仕事だと思われがちですが、泊まり勤務もあるし、伝票を書くなど雑務もあります。でも僕はどれも嫌じゃない。例えば事務作業も、効率良くやるにはどうしたらいいのかと考えるのが楽しい」

そんな吉田さんが、この度(2016年6月)コミックエッセー『コミュ障は治らなくても大丈夫』を出版した。この本には次のようなメッセージが込められている。「人とのコミュニケーションで傷つく人は、コミュニケーションに価値を見いだしている人。つまりコミュ障(コミュニケーション障害)は、コミュニケーション上手になれる可能性を大いに秘めているということなんです」

そう、苦手だからこそ乗り越えた時に花開くものは大きい。うまくしゃべれないアナウンサーから、今の姿に脱皮した吉田さん。その言葉に力づけられる人は多いだろう。

ヒーローへの3つの質問

吉田尚記さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

パソコンが好きなので、就職活動をしていた当時は「デジタル雑誌の編集者」になりたいと思っていました。

人生に影響を与えた本は何ですか?

漫画が大好きなので数え切れないほどありますが、中でも長谷川町子さんの『いじわるばあさん』は、そのセンスの良さも毒っ気も素晴らしいと思っています。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

ラジオアナウンサーという仕事は毎日が本番なので、特に勝負は掛けません。そういうものを作ってしまうと、やりそびれた時にヘコみそうですし(笑)。

Infomation

新刊『コミュ障は治らなくても大丈夫』が好評発売中

“大人気のニッポン放送アナウンサー・吉田尚記は元コミュ障だった?”。落ちこぼれアナウンサーで何をしゃべってもうまくいかず、試行錯誤の毎日。そんななかから見つけていったコミュニケーションのコツとは? コミュニケーションに悩むすべての人に贈る、読んで楽になる、今すぐ役に立つコミックエッセー『コミュ障は治らなくても大丈夫 コミックエッセイでわかるマイナスからの会話力』が、KADOKAWA から2016年6月23日に発売された。価格:1080円(税込み)

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