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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.187 女優 多部未華子
仕事を楽しむ言葉は後輩の意識を変える

Heroes File Vol.187
掲載日:2018/8/3

多部未華子さんの写真1

キュートな顔立ち。その魅力に加え、凜(りん)とした存在感と演技でドラマや映画、舞台と幅広く活躍する女優、多部未華子さん。
取材では一つひとつの質問に飾ることなく素直に答えてくれた。
小学5年生の時に人生の大転機が訪れたという多部さんの、そこから始まった女優への道、そして迷いや気づきを経て今突き進んでいる女優という仕事について、その思いを伺った。

Profile

たべ・みかこ/1989年東京都生まれ。2002年に女優デビュー。多くのドラマや映画、舞台でその演技力を遺憾なく発揮している。新作映画『日日是好日』が18年10月に公開予定。18年8月25日(土)から舞台「出口なし」(東京・新国立劇場 小劇場)に出演予定。大阪公演もあり。

品性と美を兼ね備えながらも、思わず「多部ちゃん」と声を掛けたくなるような親しみやすさがある。そんな多部さんは、シリアスからコメディーまでどんな役でも多彩に演じられる若手実力派女優だ。今取り組んでいるのは、東京で2018年8月25日(土)から上演が予定されている舞台「出口なし」である。

哲学者として知られるサルトルの戯曲を今を時めく演出家・小川絵梨子さんの演出で、大竹しのぶさんや段田安則さんというつわもののベテラン陣と共に演じる。「大先輩たちとの共演! しかも以前からご一緒したかった小川さんの演出です。夢のような濃密な時間を過ごせることが、とてもうれしくてたまりません」

この世界に入るきっかけとなったのは、小学5年の時に見たミュージカル「アニー」だ。「私と同い年ぐらいの子たちが、歌って踊ってお芝居をして、たくさんのお客さんを楽しませているのが本当にすごいなと感動したんです」

自分も「アニー」の舞台に立ちたい! その一心で翌年からオーディションを受け始めるが、3年連続で落ちてしまう。その3回目のオーディションの際、知人に紹介されたのを機に今の芸能事務所へ。映像作品のオーディションも受けていき、幾つかに出演。にわかに注目を集めたのは映画『HINOKIO』だった。

多部未華子さんの写真2

「でも、当時はまだ演技の面白さを分かっていなかったんです。女優を仕事として捉えきれていませんでした」。そのため役者業には専念せず、興味のあった心理学系の勉強をしたいとごく当たり前のように大学へ進学する。

そんな多部さんの意識が変わったのは、NHK連続テレビ小説「つばさ」で主演を務めた時だ。「ちょうど大学の同級生たちが就職活動を開始した時期で、私もいつ始めようかなと悩みつつ毎日撮影現場へ通っていました」

その現場で、ある日誰かがNGを出し、「すみません、もう一回お願いします」とディレクターが言った。するとベテラン俳優が「大丈夫だよ。俺は芝居が好きだからもう一回できるなんて幸せだよ」と笑顔で答えたのだ。「それを聞いて、私は主役としてここにいるのに就活のことを考えているなんて、何て失礼なんだ、恥ずかしいと猛烈に反省したんです」

と同時に「何十年もやってきた俳優さんが、今なお自分の仕事が好きだ、楽しくてたまらないって言えるのが心底うらやましいと思えました」。自分も何十年か先、この仕事が好きだと言えるかどうかは分からないけれど、それでもまずは女優という仕事で頑張っていこう。多部さんはそう決心した。

逃げずに開き直って嫌な状況を好転させる

多部未華子さんの写真3

いつも自然体で軽やか、気負いみたいなものを感じさせない印象がある。そんな多部さんにも、悶々(もんもん)と悩んだ時期があった。NHK連続テレビ小説「つばさ」に出演していたころのことである。女優を続けていこうと決めたものの、では在籍していた大学はどうするか。撮影のために休学していたが、このまま退学しようかとも深刻に考えたという。

「少しずつ世間に顔が知られ、大学では見知らぬ人にいきなり写真を撮られたり、一人で学食にも行けなくなったりしていました。復学したらまた同じ目に遭いそうで嫌だったんです」。しかし「逃げ」を選択するのも悔しいと思い直し、復学の道をあえて選ぶ。そして同時に「どうせなら開き直ってしまおう」と決意する。

「隣の席の人や授業で出会った人に積極的に自分から話し掛けることにし、実践しました。そうしたら親友と呼べる友達がたくさんできて、大学生活もとても楽しくなりました。自分の性格もそこで変わったように感じます」

ここ数年、映画やドラマ、CMに次々と出演、舞台の仕事も相次ぐ。今年は、哲学者として知られるサルトルの戯曲による舞台「出口なし」やミュージカルなどが控えている。

「舞台が好きなんです。何カ月も稽古してきたものを披露できるという感覚が好きで、初めて本格的に出演したのは『農業少女』です。野田秀樹さんの脚本、松尾スズキさんの演出という強烈な作品で、正直よく分かっていない部分もあったのですが、演じていてすごく楽しかったし、充実感がありました。初舞台がこの作品じゃなかったら、こんなに舞台に出たいと思わなかったかも知れません」

来年(19年)30歳。デビューから16年経った今、この仕事にとても魅力を感じている。「仕事を一緒にしてみたいなと思う方がたくさんいすぎて、それがあるから続けているところもあります。だから私の原動力は人かな(笑)」

仕事をしたいと思う人たちと出会えることが多部さんにとってのチャンスであり、その機会が巡ってくるよう、まずは目の前の仕事に真摯(しんし)に取り組む。それと「これは!」と思うことはとりあえずやってみる。「わりと行動派なんです。何より、考えるよりも動いた方が納得のいく結果につながっていくと思うので」

質問には一つひとつ丁寧に答えてくれる。その穏やかなたたずまいからストレスなどないのかと思いきや、さにあらず。「つらい時はとにかくしゃべります(笑)。家族や友達にグチを全部話すと気分もスッキリして嫌なことを忘れてしまうんです」と元気な答えが返ってきた。

スタイリスト:轟木節子 ヘアメイク:中西樹里

ヒーローへの3つの質問

多部未華子さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

友人からは「もし女優になっていなかったら、地元にそのまま残って早くに結婚していたと思うよ」と言われます。自分ではよく分からないのですが、ただ確実に実家には居たと思います。家族が大好きなので。

人生に影響を与えた本は何ですか?

『アンネの日記』です。小学5年生のころに読んだのですが、自分と同い年ぐらいの女の子が、こんな過酷な状況に置かれていたんだということにものすごく衝撃を受けました。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

リップクリームですね。例えば舞台のお仕事なら、稽古期間に使っていたリップを必ず本番でも使います。違うのを塗るとセリフがうまく言えなくなる気がするんです。

Infomation

舞台「出口なし」に出演!

何の接点もない男女3人が密室に集められる。そこには鏡がないため自分の姿を見ることができず、自らの姿や存在を確かめるには目の前の相手を通してしかできない。そんな状況下で、それぞれにワケありの過去を背負った3人が、言葉をぶつけ合いながらも、何かを求めて語り出す——。哲学者として知られるサルトルには、劇作家や小説家としての顔もあった。「出口なし」は劇作家としての彼の代表作で、世界中で上演されてきた作品である。大竹しのぶさんや段田安則さんと共に本作に挑む多部未華子さんは、「夢のような先輩方との共演に心が弾みます。サルトルと聞いて最初はもっと複雑で難解な物語かなと思ったのですが、意外に分かりやすくて面白いんです。喜劇的要素もあるので、たくさんの人に見に来ていただきたいです」と語る。

日程:2018年8月25日(土)~9月24日(月・振休)
会場:新国立劇場 小劇場(東京・初台駅)
上演台本・演出:小川絵梨子
公式サイト:http://www.siscompany.com/deguchi/
問い合わせ先:シス・カンパニー(電話03-5423-5906/平日11:00~19:00)
※大阪公演(サンケイホールブリーゼ)もあり。

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