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第一線で活躍するヒーローたちの「仕事」「挑戦」への思いをつづる

Vol.200 俳優 野間口徹
ルールや期限を設けると、焦らずに頑張れる

掲載日:2019/6/7

野間口徹さんの写真1

朝日新聞×マイナビ転職のインタビュー企画「ヒーローズファイル」もついに200回。その記念すべきこの回を飾るのは俳優の野間口徹さんだ。
以前は「テレビや映画で顔はよく見かけるけれど名前は知らない」などと言われることもあったが、今ではドラマでの怪演がネットニュースで話題になるほどの存在になった。
そんな野間口さんが俳優を志したきっかけは何だったのか。その道のりや、転機に出会った人たちのことなどについて話を伺った。

Profile

のまぐち・とおる/1973年福岡県生まれ。信州大学農学部在学中に演劇活動を開始。99年にコントユニット「親族代表」結成。現在、テレビ、映画、CMなどで活躍。2019年7月5日(金)からシス・カンパニー公演「恋のヴェネチア狂騒曲」(東京・新国立劇場 中劇場)に出演予定。

普通の人のように見えて、その実、独特の存在感を放ち人気の野間口さん。2019年7月5日(金)から始まる舞台「恋のヴェネチア狂騒曲」でも、ムロツヨシさんや堤真一さん、吉田羊さんら豪華キャストに加わり重要な役どころを演じる。「原作となった戯曲は18世紀のイタリアで生まれたロマンチックコメディー。それを演出の福田雄一さんが独自の笑いのセンスでさらに面白く仕上げています。抱腹絶倒間違いなし。ぜひ多くの人に見てほしいです」

福岡県北九州市で生まれ育った。親族に教師が多いこともあり、将来は自分も教師になるだろうとぼんやりと考えていたという。ところが大学時代の出会いが人生を変える。「信州大学に進学して演劇部の公演を見た時、主役でもないのに一人キラキラ輝いている男の先輩がいたんです。ものすごい衝撃を受け、そのまま演劇部に入ってしまいました」

当初は裏方をやれたらと思っていたが、人手が足りないからと舞台に立つ側となる。すると思いのほか褒められた。「それですっかり調子に乗ってしまい、役者を志すようになりました。実はそれまでプライベートで人と長々と一緒にいることってあまりなかったんです。でも演劇部での人付き合いはすごく楽しくて、ずっと部室に入り浸り。今考えると、それも演劇に引かれた理由の一つだったかも知れません」

野間口徹さんの写真2

そして大学3年の終わり、周囲が就職活動を始めるも就職氷河期で誰も内定までいかない。「それで僕は活動を始める前から就職はあきらめ、演劇でいこうと決心。親に30歳まで東京で好きにやらせてくれと話したら、なぜか許してくれたので卒業後はそのまま上京しました」

すぐに舞台のオーディションを受けるも、現実は甘くなく見事に落ちる。しばらくは芝居を見てはアルバイトをする日々。そんななか、26歳の時にバイト仲間から声をかけられ、コントユニット「親族代表」を結成する。これを機に時々舞台に出演。ただ、こんな生活をずっと続けるわけにはいかないという思いはあった。

「親との約束もあり、30歳までに映像の仕事が入らなければやめようと考えていたら、29歳でCMの仕事が入り期限を延長。今度は35歳までにバイト生活をやめられなかったら役者はあきらめようと決めました。すると、34歳の時にドラマ『SP 警視庁警備部警護課第四係』にレギュラー出演することになったんです」

きっと、30歳までとか35歳までとかと、期限を設けたのが功を奏したのかも知れないと語る。「目標を見据えていたお陰で変に焦ることなく、そのつど精いっぱい頑張れたことが良かったんじゃないかなと思います」

苦手なことでも3回まではやってみる

野間口徹さんの写真3

「映像作品に出演する仕事が30代半ばぐらいまでほとんどなく、アルバイトを続けていたのですが、苦労した感じはなくて、役者をやり始めてからずっと楽しいですね」。そううれしそうに語る野間口さんは、今やテレビに映画、舞台にと大活躍。ここ数年はテレビで見かけない日はないと思えるほどの売れっ子ぶりだ。それでもまだ俳優で食べていけるとは考えていないという。

「僕としてはまだ足りない。2週間スケジュールが空くとノイローゼになりそうになります(笑)」。とにかくたくさん芝居ができればそれで十分。どんな役がいいとか、どんな作品に出演したいとかという欲はない。「オファーをくださる方が、野間口に今度こういう役をやらせてみたいと思ってくれたらそれでいい。僕はその方をがっかりさせないように、精いっぱい頂いた役を務め上げるだけです」

こう思うのも、人との出会いに恵まれてここまで来られたという感謝の念があるのと、実は自分発信よりも、人から受け取ったものを実践した時のほうが圧倒的にうまくいくことが多かったからだという。「20代後半、オーディションにことごとく落ちまくっていました。そんな時、演出家のケラリーノ・サンドロヴィッチさんと出会い、『次からは笑わせようとするな』とアドバイスを受けたんです。次のオーディションでその通りにしたら合格。若気の至りで何とか爪痕を残そうと必死だったから駄目だったんだと気づかされました。それ以降は驚くぐらい受かるようになりました」

19年7月の舞台「恋のヴェネチア狂騒曲」で共演する堤真一さんからも、10年ほど前にドラマ「SP 警視庁警備部警護課第四係」の撮影現場でアドバイスを受けた。「堤さんと2人だけのシーンで緊張のあまりセリフが出てこなかったことがあるんです。フォローしていただいたのですが、最後に『気絶しても言えるくらいセリフを覚えてこい』と。その一言で役者としての意識が変わりました」。そういったアドバイスからも学んで、どんなに苦手なことでも大事だと思えば3回まではやると決めているそうだ。

そしてまた、「ある先輩にスタッフ全員の名前を覚えてこいと言われて実行したら、居心地のいい現場になりました。自分が緊張しない現場を作ることが、芝居でベストを尽くせるようになるということですね。人見知りだけど、できる限り名前で声をかけるようにしています」。かばんの中には常に何冊もの台本と、子供たちからもらった手作りのお守りが入っている。それを支えに野間口さんは、今日もどこかの現場で俳優という仕事を楽しんでいる。

ヒーローへの3つの質問

野間口徹さんの写真4

現在の仕事についていなければ、どんな仕事についていたでしょうか?

教師になっていたと思います。故郷・福岡で生物の教師、ですね。

人生に影響を与えた本は何ですか?

赤川次郎さんの推理小説「三毛猫ホームズ」シリーズ。小学校4年のころに読み始めました。これをきっかけに本の虫になり、推理小説ばかり読みふけっていました。それによって語彙(ごい)力や想像力が育まれた気がします。

あなたの「勝負●●」は何ですか?

僕の子供たちが作ってくれたお守りです。紙粘土製で、「お守り」の字も消えかけてボロボロになっているのですが、仕事に行く時は必ず持っていきます。

Infomation

舞台「恋のヴェネチア狂騒曲」に出演!

恋のためなら命懸け! 愛する人を追いかけて水の都ヴェネチアへ。ここで落ち合う約束が、なぜかすれ違いばかりの恋人同士。なぜなら2人がそれぞれに雇った召使いが同じ人物だったから!? 右往左往のドタバタは、やがて街中を巻き込んだ恋と笑いの大騒動へ――。本作、シス・カンパニー公演「恋のヴェネチア狂騒曲」は、快進撃を続ける脚本家・演出家の福田雄一さんによる舞台最新作だ。主演のムロツヨシさんをはじめ、堤真一さん、吉田羊さん、賀来賢人さんら豪華キャストと共に野間口徹さんも出演。「福田組で、しかもこれだけのキャストがそろっていて面白くないはずがありません! もともと僕はコント出身なのもあり、こういう作品が大好き。皆さんもぜひ劇場に見に来てください」と野間口さん。

日程:2019年7月5日(金)~28日(日)
会場:東京・新国立劇場 中劇場
作:カルロ・ゴルドーニ
上演台本・演出:福田雄一
出演:ムロツヨシ、堤真一、吉田羊、賀来賢人、若月佑美、池谷のぶえ、野間口徹、粕谷吉洋、大津尋葵、春海四方、高橋克実、浅野和之
公式サイト:http://siscompany.com/siskoi/

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