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女子向けファッション誌「LARME」の快進撃とは? 編集長が語る成功の秘密 中郡暖菜さん
やりたいことの追求を何よりも優先する
雑誌が売れない時代に即日完売の雑誌が誕生 イメージ画像

『LARME』は紙質にもこだわり、インテリアとして飾れる表紙を意識している

雑誌がなかなか売れないと言われるこの時代に、創刊号と2号目が共に即日完売し、約1年で20万部を超える雑誌に成長した『LARME(ラルム)』。「甘くてかわいい」女の子の独特の世界観を表現したという女性ファッション誌だ。

「タイトルのLARMEとはフランス語で涙という意味です。この本が、悲しい時に流す涙の代わりとして女の子を癒やせる存在になれたらという思いを込めました」と、28歳の編集長、中郡さんは語る。この雑誌は、彼女の強い想(おも)いから生まれたものだ。

本や音楽が好きな一方で、協調性がなく、好きなことしかしたくない子供だったという中郡さん。編集者になりたくて、大学生の時に一世を風靡(ふうび)していた女性誌『小悪魔ageha』の編集部でアルバイトを始めた。

「名物編集長の下でいろいろと学び、すごく楽しかったです。今考えればバイトの大学生にページを任せてもらえないのは当たり前なのに、自分の企画をやりたくてたまらなくて。だから毎月担当表を見ては落ち込んでいました」

自分の雑誌を作るため可能性を社外に求めた イメージ画像

「やりたい企画がありすぎて困るほどなんです」と中郡さん

大学卒業後はそのままそこで編集部員として働き、念願の自分のページを実現。やりがいのある日々を送っていた。そんな中、母親の病気が見つかる。「親には昔から心配ばかり掛けてきたので、自分が今できる唯一のことで喜んでもらいたいと考え、私が編集長の雑誌を作ろうと心に決めました」

それをagehaの編集長に相談すると応援してくれた。LARMEの企画を会社に提案し、とんとん拍子で創刊予定に。しかし編集長の退社でその話は流れてしまう。「私は既に気持ちが前に進んでいたので、他の可能性を探ろうとすぐに退社しました」

そして知人の紹介を受け、徳間書店にLARMEの企画書を持ち込んだ。最初に話をした部署で断られたため、他の部署に預け直す時に、自分の想いだけをつづっていた企画書の内容を見直し、会議に掛けた時に説得力の持てるものに改めて提出。半ばニート状態で返事を待った。

「焦りはありましたが、自分のやりたい雑誌を作るということにしか関心がなく、他の道はまったく考えていなかった。お金もなかったけれど、困ったらバイトでもすればいいと割り切っていたし、だめならまた他の出版社に持ち込もうと思っていました」

そして3カ月後、待ちに待ったOKの返事が来る。しかしそれは、一人で創刊準備をするという新たな試練の始まりでもあった。

正論より自分が美しいと思ったことを選ぶ
たった一人で一から始めた雑誌の創刊 イメージ画像

「LARME」は「読者の涙の代わりに癒やせる存在に」という思いを込めた名称

ファッション誌『LARME』は、中郡さんが持ち込んだ企画書に賛同してくれた徳間書店から、まずは季刊誌として出版されることになった。

創刊準備の編集部には中郡さん一人。企画、ページ構成、撮影スタッフの手配や、取材、撮影の立ち会い、ライターの文章チェックに加え、自らも記事を書くなどやることは山のようにあった。

「前の出版社は円満退社ではなかったので、ご縁のあったモデル事務所やカメラマンを利用できず、一から自分で開拓する必要がありました。でもそれが良かった。どうせならと、今まで憧れの存在だったカメラマンやモデル事務所にお願いしてみたら引き受けてもらうことができ、新しい世界が広がったんです」

創刊準備のための約半年間は、体力も気力も限界ぎりぎりの状況に追い込まれた。しかしその大変さも吹き飛ぶほど、自分なりに満足できる創刊号が完成。ただ、発売前日の社内会議では「これは売れない」と悲観的な声も上がった。できた雑誌が、いわゆる女性誌のセオリーから大きく外れたものだったからだ。

売れるセオリーより読者の喜びを重視 イメージ画像

雑誌の顔である表紙の色校正では、微妙な色合いまで理想を追求する

それが、ふたを開けてみれば4万部で始まった創刊号が即日完売となり、すぐに増刷。部数を倍増した2号も同様で、3号からは隔月刊の雑誌に昇格された。

その大成功の理由はどこにあったのだろうか?

「以前携わっていた雑誌でも、私の作ったページへの反響は大きく、自分の企画には手応えを感じていました。いわゆる売れる表紙や企画といった女性誌作りの理論には興味がなく、それよりも自分が美しいと思い、キュンとするほうを選んでいます。売れる売れないよりも、この本を見て読者が良かったなと感じられる瞬間を創る方が私には大事なんです。そういったことが受け入れられているのかもしれません」

創刊から約2年。20万部を超える雑誌となり、編集部のスタッフは6人に増えた。中郡さんには一人で何でもやってしまう傾向があり、失敗も多かったという。

「一人では限界があります。雑誌を作れることが何よりも幸せなので、そのためには人の力も貸して頂こうと、自分の考えや企画の意図を伝えられるよう丁寧な説明を心掛けています。自分の代わりはいくらでもいるのだから、今の自分に満足せずにいろいろなことに挑戦して進化していきたい。LARMEも読者の期待をいい意味で裏切り、進化させていきたいですね」

私の情熱を支えてくれるモノ

「髪飾りやネイルなど、かわいくて、見て嬉しいもの」

社会人になってみて、ちょっと嬉しくなることってすごく大事だなと思うようになったんです。特に編集長になってからは日々腹が立つことが多く、怒ってばかりでして(笑)。そういう時に、髪飾りやネイルなどかわいいものを見て「嬉しい気分」になり、自分の気持ちをコントロールできたらいいなと思っています。

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