転職Q&A【法律関係】
契約と違う部署へ異動。応じなくてはダメですか?
事務職として1年契約で採用されましたが、入社した日に突然、「うちの会社はみんな営業からスタートしている」と契約とは違う部署への異動を命じられました。できれば異動に応じたくありません。どうしたらいいでしょうか?
人事異動(35歳 男性)
A
配置転換(異動)は企業の人事権に基づき、業務命令として行うことができます。よって一般的には労働者はそれに従わなければなりません。しかし職種を限定されていたり、勤務地を限定されている場合などは、その職種や勤務地などを変更する場合には労働者の合意が必要となるとされています。判例によると配置転換は、「労働契約上の根拠」「業務の必要性」「人選基準の合理性」「実施手続きの相当性」「不当な動機・目的・著しい不利益などの存在がない」場合に適法とされています。
ご質問の場合、労働契約上で「事務という職種の限定があったか」と「事務職であっても一定期間トレーニングとして営業職に配置される慣行があるか」という点が判断のポイントになります。後者の慣行があったとしてもそれを十分に説明されていなかった場合などは問題となるでしょう。雇用契約書をよく確認して契約書や入社時の説明と異なるようでしたら応じる義務はありません。それによって退職することも差し支えありません。その際、入社のために住居を変更した場合で、契約解除の日から14日以内に帰郷する時に限り、必要な旅費を会社に請求することができるようになっています。
※この情報は2014年9月2日時点のものです。
社会保険労務士法人山本労務 代表 山本法史
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