60秒ビジネスハック

「根回し力」で仕事に差をつけよう！

掲載日：2014.3.3

「根回し」という言葉にはズルい印象がありますが、「事前にしっかり準備をすること」とも言い換えられます。万全の準備ができていれば、予期せぬ反発やトラブルが起こりそうになっても、問題を未然に防げるはずです。

大切なのは「ひとことコミュニケーション」

「なぜか自分の決裁が通らない……」と悩んでいませんか？　うまくいかない理由は、日ごろからの「コミュニケーション量」が足りていないからです。根回しが上手な人は、説得するための「時間」よりも「接触頻度」を大事にしています。心理学では、これを「ザイアンスの法則」と言い、例えば「60分の面談を1回」よりも「10分の面談を6回」のほうが、はるかに親密度が高くなるというものです。この法則を踏まえると、決裁を通したい上司との関係性を深めるためには、「ひとことコミュニケーション」を繰り返すことが効果的だと言えるでしょう。

約束を守り「信用貯金」を積み重ねる

1回の根回しだけでなく、「約束を必ず守る」といった地道な行動の積み重ねによって、自分の「信用貯金」を増やせます。当たり前のことだと思うかもしれませんが、「連絡をし忘れない」「待ち合わせに遅刻しない」「資料の提出期限を守る」など、小さな約束をきっちり果たせる人は、ほんの一握りしかいません。本人には許容範囲だと思えることでも、相手のストレスは積み重なっていき、自分の「信用貯金」が徐々に減っていきます。逆に「信用貯金」が多ければ、困った時に助けてもらえたり、失敗した時に許してもらえることが多いのです。

（参照：『仕事で差がつく根回し力』　菊原智明著　青春新書刊）
写真:Thinkstock / Getty Images