シゴトサプリトピックス

寿司になる、パンクを聴く……？　通勤ラッシュの乗り切り方を集めた

掲載日：2015.4.20

押しつぶされたり、アクロバティックな体勢が続いたり、隣の人の体臭が気になったり……。朝の通勤ラッシュは、電車に乗るだけで疲労困ぱい状態になりますよね。

国交省鉄道局が発表した「主要区間の路線の混雑率データ」（平成25年度）によると、東京圏のワースト3は、1位が200％のJR京浜東北線（上野→御徒町）、2位が199％の同率で東京メトロ東西線（木場→門前仲町）、JR総武線（錦糸町→両国）となっています。

ちなみに、混雑率200％の目安は「体が触れ合い、相当な圧迫感がある。しかし、週刊誌なら何とか読める」状態とのこと。ただし、上のデータは午前7時半から8時半前後の平均値なので、ピーク時は更に混み合っているはずです。

これさえうまく乗り切れば、出社後の仕事を気分良く始められるというもの。一体、世のビジネスパーソンは通勤ラッシュをどう乗り切っているのでしょう？　都内で電車通勤をしている方々に話を聞いて、試行錯誤の後にたどり着いたそれぞれの「通勤ラッシュの乗り切り方」を集めてみました。

一番多かったのは「流れに身を委ねる派」。

「無理に踏ん張ると疲れるので、いつも後ろの人にもたれかかっています。時々申し訳なさそうな表情で会釈すれば、許されるはず」（27歳・女性）

続いては、「何とかして座る派」。

「初歩的なテクニックですが、本や書類を真剣に読んでいるのに急に閉じてカバンにしまい始めた人は次の駅で降りる可能性が高い。その人の前にじわじわと近寄って席をゲットしています」（30歳・女性）

「制服の学生は、学校を把握しておけばどこの駅で降りるかが分かるので、その前に立ちます。あと、会社の社章も同様ですね」（35歳・男性）

そして、最もユニークなのが「イマジネーション派」の方々！

「イヤホンでパンクな音楽を流し、『ここは激混みのライブ会場で、みんな仲間だぜ！』と脳内変換します。満員でぎゅうぎゅうであればあるほど、心地良い一体感が増します」（24歳・女性）

「超満員の車内で『俺はお寿司のシャリだ』と念じます。自分を寿司と同化させることで、ストレスフルな状態でも幸せな気分になるんです」（26歳・男性）

最後に、究極の乗り切り方として「ラッシュを避ける」派がいます。中には、思いがけない健康法につながった人も。

「満員電車が苦手なので、特に混雑する会社最寄り駅の一つ前の駅で降りて歩いていました。でも、一駅、もう一駅とさかのぼるうちに、今では毎朝1時間近くのウオーキングをしています。痩せたうえに、痛風もよくなりました」（37歳・男性）

「通勤電車を制するには和光市に住む、で決まりです。多くの埼玉市民が東武東上線の和光市駅か都営三田線の西高島平駅のどちらかを使っており、どちらも始発駅なので座れます」（45歳・男性）

いかがでしたでしょうか。毎朝の通勤ラッシュをイライラしながら耐えるよりは、このような独自の工夫で楽しく（？）乗り切ってみませんか。

（石原たきび＋ノオト）