シゴトサプリトピックス

社内の評価も急上昇!?　エレベーターでデキると思わせる振る舞い

掲載日：2015.4.23

人間性が如実に表れるとも言えるエレベーターという特殊空間。例えば、大声で話す人、無理やり乗り込む人、階数ボタンを連打する人……。

「これらは明らかにすべてNGですが、エレベーターのマナーを知らない人は意外と多いんですよ」
こう教えてくれたのは、人財育成コンサルタントの美月あきこさん。そこで、まずはエレベーターホールで待つ時の基本マナーから教えてもらいました。

「よく、扉の正面で待つ人がいますが、これは出る人の邪魔になるので、必ずちょっと脇で待ちましょう。扉が開いていきなり人がいたら、びっくりしちゃいますしね（笑）」（美月さん　以下同）

いざ乗り込んだ後、気になるのがエレベーター内には上座や下座があるのかということです。

「下座は操作パネルの前。そして、その後ろの壁際が上座です。要するに、入り口から一番離れた場所に上司やお客さまをご案内すれば間違いありません。大きな百貨店などでは奥に小さな椅子が置かれていることがありますが、あの位置が上座です」

つまり、タクシーなどと同じです。それ以外にもマナーはありますか？

「知らない人と乗り合わせている場合は、私語は避けましょう。これはマナー的観点だけでなく、仕事の話をする場合は情報漏洩も起こりえますから、注意したいですね」

さらに、大勢で乗り込む際は無理に階数ボタンを押さずに、まず一番奥に進んでから「〇階をお願いします」と声を掛けるのがスマートとのこと。入り口で渋滞が起きるのを防ぐためです。

基本的なマナーをおさえたところで、エレベーターでのワンランク上のデキるビジネスパーソンたる振る舞いとはどんなものでしょうか？

「操作パネルの前に立っている時は、ほかの方たちに『何階ですか？』と声をかけるといいでしょう。後ろの人たちの様子を常に伺うのも高度なテクニックです。中には、大きな声で『降ります』と言えない人もいますから」

まるで、サッカーの司令塔のようにエレベーター内の空気を操るわけですね。上司が同乗していれば、株も上がりそうです。

最後に、初対面のお客さまをお見送りする時、エレベーターを待つ際に間が持たなくて気まずい雰囲気になることがよくありますが……。

「例えば、『〇〇なイメージを持っていましたが、まったく違いました。△△なところが素敵ですね』などと相手を褒めてみてはどうでしょう。無言で過ごすのと比べて、与える印象も随分違うはずです」

たかがエレベーターと侮るなかれ。そこは、総合的な人間力が問われるオトナの試験会場なのです。

（石原たきび＋ノオト）