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ネガティブな退職理由、どこまで正直に話すべき?

シゴトサプリトピックス

2015.7.13

「会社が法に抵触する行為をしていた」「上司からセクハラを受けた」「宗教に入信しないと、昇進できないと言われた」――。


会社を辞める理由は人それぞれですが、上記のように前の職場に問題があって退職した場合、これらの退職理由を転職の面接時に正直に伝えても良いものでしょうか? キャリアアドバイザーの谷所健一郎さん、教えてください!


「大前提として、採用担当者がその退職理由を言われた時どう思うかという、相手視点に立った考え方が必要です。面接で担当者が重視するのは、退職理由よりも応募者が会社にどんなメリットをもたらしてくれるのか、またどう働きたいのかという点ですから」(谷所さん 以下同)


ただし、応募者の勤めた期間によっては、伝えたほうが効果的なケースもあるといいます。


「会社に問題があり、それを一つの理由に短期間で辞めた場合、次の会社で『こういうことをしたいんです』と伝えても、またすぐに辞めると思われてしまいやすいですね。そういう場合は、端的に事実を伝えるのも一つの手です。ただ、数年勤めていてそれを主な理由にすると、『なぜ今さら?』と逆に不信感を持たれてしまいます。相手に何を伝えて伝えないかは、自分の状況を客観的にとらえて分析する必要があります」



もちろん、面接を受ける側としては、自分を正当化したくなる気持ちがわき起こるでしょう。とはいえ、一方的な会社批判は、その人の主観でしかないことを心に留めておいたほうが良さそうです。


「セクハラなど、会社で受けた被害によって傷付いたというケースももちろんあると思います。でも、面接はカウンセリングではなく、自分がその会社でどんなことをできるのかをアピールする場。ネガティブな退職理由をいくら語っても、採用にはつながりません」


ところで、知人に「会社のトイレが汚いのが耐えられなかった」という理由で辞めた人がいるのですが、個人的な理由ながらも、どうしても譲れないこだわりがある場合もやはり伝えないほうが良いでしょうか……?


「そうですね、面接の場でそれを言う必要はないでしょう。ただし、『トイレが汚い』や『分煙化されていない』など、その人にとって重視したい点を無理やり我慢しようとすると、結局それが嫌になって長く働けないというケースもあります。面接が終わった後にトイレを借りてみる、内定後にオフィスを見学させてもらうなど、事前に確認をしておくことは大切です」


会社に問題があったにしても、自分のこだわりが曲げられなかったにしても、重要なのは自分が新天地でどう働きたいかということ。採用面接では過去にとらわれ過ぎず、前向きな姿勢を見せることが大切と言えそうです。


(南澤悠佳/ノオト)


取材協力/谷所健一郎

有限会社キャリアドメイン代表取締役。キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。過去に1万人以上の面接と人事に携わってきた現場の経験から、就職・転職支援を行う。「ヤドケン転職道場」「キャリアドメインマリッジ」を経営。著書は『はじめての転職ガイド 必ず成功する転職』(マイナビ)ほか多数

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