シゴトサプリトピックス

厚切りジェイソンさん直伝！　仕事で自分の名前と顔を覚えてもらう“つめ跡”の残し方

掲載日：2015.8.17

同じ部署や同じプロジェクトなのに、「自分の名前と顔、なかなか覚えてもらえないなあ」なんて経験、皆さんはないですか？　チームの人数が多ければ多いほど、一人ひとりの印象はかすんでしまうもの。覚えてもらうには、“つめ跡”を残す工夫が必要そうです。でも、実際にはどんなことをすればいいの？

というわけで、人気お笑い芸人でありIT企業役員でもある厚切りジェイソンさんに聞いてみたところ、答えは単純明快。「“自分の意見”を言うこと」だと言います。

「そういう人のほうが、どんな場面であっても印象に残ると思いますね。例えば、会議の時。毎回『そうですね』『その通りです』ばかりだったら、その人たちはみんなその場にいないのと同じじゃないですか。印象に残らなくて当然ですよ！　そこから抜きん出るなら、ほかとは違う自分なりの意見を言って、周りに“気づき”を与えること。そこでようやく『議論する価値のある人だ』と、個として認められると思います」（厚切りジェイソンさん　以下同）

正直、笑いをとったりしてムードメーカーになればつめ跡を残せるかな？　なんて思ったりしていましたが……舞台はあくまでも職場。仕事で周りに差をつけなければ意味がないようです。ちなみに、通常業務でもやることはほぼ同じ。同僚数名と毎週同じ書類の作成をしている場合、どう工夫すればより効率がよくなるかを“自分なりに考えて”、作業をシステム化していきましょう。これができれば、周りに「あの人は違うな」と思わせることができます。

「なんにせよ、“考えること”が大事なんです。僕が思うに、考えない人が多すぎる！　毎日出社して、言われたとおりに作業して、時間になったら帰る、みたいな行動パターンじゃダメです。それってただの“部品”でしかないし、入れ替わってもまったく変わらない存在ですよ。いくらスーツをビシッと着ていても、あいさつがきちんとできても、自分の考えを主張できなければ目立ちません」

ちなみに、考えるクセは、日ごろから鍛えられるとのこと。ドラマやニュースなどについて、「どこが興味深いのか。なぜ興味深いと思ったのか」「自分の暮らしにどう生かせるか」など、いろんな視点で考えて、まとめていきましょう。“部品”になりかけていた人は、ここから慣らしていくのが良さそうです。

「僕は、新入社員のころから自分の意見をしっかりと伝えていました。そうすると、『確かにそうだね』と僕の意見を通してくれることもあれば、『それは違う』と今のシステムがなぜ正しいのかを説明してくれることもあって、どちらも深い理解につながったんです。たとえ間違いだったとしても、伝えることで新たな気づきがあり、結果的に会社がいい方向へと進んでいきます。そういう意味でも、意見を言うことには大きな価値があるんです」

ルーチンになりがちな日々の仕事。つい無心でこなしたくなっちゃうけど……　それでは何者にもなれません！　考える力を養って、しっかり自分を印象付けましょう！

（松本まゆげ＋ノオト）

取材協力／厚切りジェイソン

アメリカ出身のピン芸人。外国人ならではの視点で日本人を斬るネタが話題となり「R-1ぐらんぷり2015」決勝進出。1stDVD『WHY JAPANESE PEOPLE!?』発売中。9月6日にはワタナベエンターテインメントのライブ「夏のOwarai FES!! 〜WELSP2015〜」（＠草月ホール）出演