【Career Pedia】
転職実用辞典「キャリペディア」
WEB履歴書の書き方|転職サイトで評価される記入例と注意点
掲載日:2025年12月25日
監修者谷所 健一郎
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)/有限会社キャリアドメイン 代表取締役
記事まとめ(要約)
- WEB履歴書は履歴書+職務経歴書の役割を兼ねた重要書類
- 自由記述欄は箇条書きや見出しで見やすさを工夫
- 実績は数字や具体例を入れて説得力を高める
- スカウト機能活用で企業からのアプローチ機会も増やせる
転職情報サイトから応募する場合、WEB履歴書は企業にあなたの経歴やスキルを伝える最初の重要な書類です。転職サイトのフォーマットに沿って入力するため、見やすさやアピール力の工夫が、ほかの応募者との差を生むポイントになります。
この記事では、転職サイトのWEB履歴書の基本から、書類選考を突破するための具体的な書き方やコツまで、分かりやすく解説します。
WEB履歴書とは?転職サイトでの役割と特徴
WEB履歴書は、転職情報サイト上に設けられた専用の応募フォーム(エントリーシート)で、履歴書と職務経歴書の役割を兼ねています。
多くの転職情報サイトでは、入力項目や文字数があらかじめ決められており、自由度は低めです。しかし、その分、必要な情報に集中して入力できるというメリットがあります。
更に、事前に作成しておけば、希望の条件に合う企業が見つかった時にすぐ応募できるのも大きな利点です。人気企業の場合、応募者が殺到して予定より早く募集を締め切ることもあるため、早めの応募は効果的です。また、WEB履歴書を使って複数企業へ一括応募することもできます。
マイナビ転職では、プロフィールや保有資格・スキルをプルダウンメニューの選択やチェック形式で入力できるため、効率的に作成が可能です。一方、職務内容や自己PR、志望動機は自由記述となっており、強調したいポイントをしっかりアピールできます。
ここからは、マイナビ転職のWEB履歴書フォーマットを基に、書き方のコツを解説します。
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WEB履歴書ならではの書き方のコツ(自由記述欄)
職務内容・自己PR・志望動機は入力できる最大文字数が設定されていますが、自由書式です。
WEB履歴書ならではの、見やすさ・伝わりやすさを意識することが大切です。中でも「見やすいレイアウト」にすることは必須条件。
盛り込むべき要素はすべて押さえつつ、簡潔に、見やすいレイアウトを心掛けて作成しましょう。
WEB履歴書を見やすくするポイント
- 箇条書きを活用:長文になりやすい箇所は「・」を用いて箇条書きに
- 見出しを付ける:結論が伝わりやすいよう項目に見出しを付けて【 】で囲むなどの工夫を
- 適度な改行:PC画面で読みやすいよう改行を入れて、文字が詰まりすぎないように配慮
- 重要情報は冒頭に:自己PR、志望動機は、「結論→詳細」の順で
職務経験欄:記入例
応募企業に合う内容は強調します。異動・昇進・昇格があった場合もここで記載しておきましょう。
■法人営業部(20XX年4月~20XX年10月)
・営業スタイル:主に〇〇業界の中小企業を中心とした提案営業。お客様の経営課題やニーズを深くヒアリングし、自社商材を用いた最適なソリューションを提案。
・担当顧客:10社
・担当エリア:〇〇〇〇
■主な実績
【売上目標達成】
既存顧客の課題解決に注力し、リピート率を向上させた結果、年間売上目標を120%達成。この功績により社内表彰を受賞。
【新規顧客開拓】
戦略的なテレアポ、紹介営業による新規開拓活動で、取引先数を前年比30%増加させることに成功。
【マネジメントと人材育成】
20XX年に主任へ昇格。昇格後は、プレイヤーとして実績を出しつつ、後輩育成やチームマネジメントを担当し、チーム全体の業績向上にも貢献。
自己PR欄:記入例
企業が求める人物像やスキルを念頭に書きます。「結論→具体例・エピソード→成果(数字)」で説得力が増します。
【課題解決力と提案力に自信があります】
現職では、顧客の経営状況や業界動向を事前に調査したうえでヒアリングを実施し、潜在的な課題に対して最適なソリューションを提案することで、年間売上を前年比120%に伸ばしました。
特に、既存顧客の課題分析から新サービス導入を提案するにあたり、社内で部門横断的なタスクフォースを立ち上げ、導入後のフォロー体制を強化することで、契約更新率を95%に改善した実績があります。
志望動機欄:記入例
「なぜその会社なのか」を明確に伝えられると、印象アップにつながります。
貴社が掲げる「人と企業をつなぐことで社会に貢献する」という理念に強く共感しています。現職で培った課題解決に特化した提案営業の経験を生かし、貴社の新規事業拡大に貢献したいと考えています。
特に、貴社のITソリューション事業は業界でも成長性が高く、入社後は、これまでの新規顧客開拓のノウハウを生かし、貴社の事業拡大を加速させたいと考えております。
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そのほかの項目の書き方・コツ
入力項目ごとに、具体的な書き方を紹介します。企業によっては必須項目ではないこともありますが、空欄なく多く埋めているほうが選考通過やスカウトの可能性が広がります。
プロフィール(基本情報・学歴など)の入力ポイント
誤りがないか必ず確認を。電話で連絡がくることもあるため、電話番号は特に注意。
最終学歴
学科、専攻まで記入。卒業年などにも間違いがないかよく確認を。
職務経歴・経験企業
原則、これまでの入社・退社歴はすべて記入する。法人格の記入漏れにも注意。
企業や部署は正式名称を使い、具体的な業務内容や職種名を明確に記載。
資格・スキルの注意点
保有している資格やスキルはすべて入力。免許・資格は正式名称で。
応募職種に関連する資格取得に向けて勉強中の場合は、自己PR欄やスキル欄の末尾に、具体的な資格名と取得予定時期を記載。
企業からの質問
企業から個別に質問が設けられていることも。質問に対しては簡潔に回答を記載。
希望勤務地などの問いに対して、特に希望がない場合は「貴社の規定に従います」と入力する。
キャリアアドバイザーからのアドバイス
キャリアアドバイザー:谷所 健一郎
Web履歴書を作成する際は、まず基本情報の正確性を徹底してください。学歴や職歴は在籍期間を正しく、法人格や資格は正式名称ですべて誤りなく記載します。
次に、職務経歴は実績の羅列に留まらず、それを達成するための具体的な行動や工夫といったプロセスを記載し、応募先での再現性を証明することが重要です。
自己PRと志望動機は、これまでの経験で培ったスキルを、応募先の企業でどのように生かし、具体的な成果や貢献につなげられるかというイメージを伝えましょう。
また、読み手が短時間で理解できるよう、構成を整理し見出しを付けるなど、読みやすさを意識した工夫をすることも効果的です。誤字脱字の確認と、企業からの個別質問への簡潔な回答も忘れずに行いましょう。
書類選考通過率を上げる3つのコツ
あらかじめ作成しているWEB履歴書であっても、応募先の企業ごとに内容を調整し、カスタマイズしましょう。書類選考の通過率を上げるために、WEB履歴書をブラッシュアップするコツを紹介します。
【1】企業の求める人物像に合わせる
求人情報を隅々まで読み込み、企業が求めるスキルや経験、人物像を理解しましょう。
それに合わせて職務経験や自己PR、志望動機で強調するポイントを調整することで、企業へのマッチ度をアピールできます。
【2】実績は、具体的な数字やエピソードで説得力を
実績を記載する場合、「売上を伸ばした」「改善した」だけでは不十分です。
「課題解決型提案を徹底し、契約更新率を95%に改善したことで、年間売上を前年比120%に伸ばした」など、数字や達成するための手法を入れることで説得力が高まります。
【3】誤字脱字の徹底チェック
どれだけ内容が優れていても、誤字脱字があると「注意深さに欠ける」と判断されかねません。WEB履歴書提出前には必ず読み返しましょう。
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要注意!WEB履歴書でありがちな失敗
WEB履歴書には、採用担当者が「残念」と感じるNGポイントが多数あります。
例えば、せっかくの受賞歴が曖昧で実績が伝わらない、資格欄で必須資格の記載が抜けているなどは要注意。また、志望動機が待遇面の希望のみだと自己中心的な印象を与えます。そのほか、空欄が多いことや応募企業向けに修正せず使い回していると、入社意欲がアピールできません。
これらは「伝える力が不足している」と判断され、選考通過率に影響します。詳しいNG例とOK例は、以下の記事でチェックしてください。改善のコツも紹介しています。
WEB履歴書を最大限活用!スカウト機能のすすめ
WEB履歴書は、応募するだけでなく、氏名、連絡先などの個人情報は非公開の状態で、企業からアプローチを受けるためのツールにもなります。スカウトを受け取ることを希望すれば、思いがけない企業からアプローチを受けることも!
膨大な求人情報の中から、自分に合った求人を探すのは手間がかかります。更に、実は自分にぴったりの企業でも、候補として考えが及ばず求人情報をチェックしていないケースは少なくありません。
そこで、ぜひ活用したいのが、転職サイトの「スカウト機能」です。あなたのWEB履歴書を企業に公開することで、履歴書に興味を持った企業の人事担当者から、直接スカウトメッセージが届きます。
スカウトのオファーが届いたら、そのメッセージ内容と会社情報、職種情報をチェックして、応募するかどうか決めてください。応募後は、企業の選考へと進みます。
また、企業はシステムを使って特定のスキルや経験を持つ人材を検索することが多いため、WEB履歴書の各項目(特にスキルや経験欄)には、キーワードを意識して具体的に記載することが重要です。スカウト機能を活用すれば、より多くの求人情報に出合える可能性が広がります。
希望するスカウトを効率よく受け取るためには、就きたい職種や実現したいキャリアに関連する部分を特に強調し、WEB履歴書をしっかり埋めておくことが大切です。
【まとめ】
WEB履歴書は、あなたの「会いたい」気持ちを採用担当者に伝える重要なツールです。この記事のコツを参考に、経験や強みを効果的にアピールしましょう。
監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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