
【年齢別】2016年夏ボーナス(賞与)平均支給額は? 転職への思いが強くなる額は?
社会人の楽しみの一つ、ボーナス(賞与)。一般企業の場合、夏の賞与は6月、7月に支給されることが多いと言われています。また、給料日とは別の日に支給されることも多く、支給月は楽しみが増えますよね。
日本経済団体連合会(経団連)の発表によると、2016年・夏の賞与妥結額は、平均で90万5,165円。前年平均の89万2,138円を上回る結果が出ています(※)。
ただし、この集計の調査対象となっているのは「原則として東証一部上場、従業員500人以上、主要20業種大手245社」。中小企業などは含まれていないため、リアルな数字として受け止めることができない人もいるのではないでしょうか?
そこでマイナビ転職では、全国の正社員として勤務する25歳、30歳、35歳にアンケートを実施し、計480名の回答から、2016年・夏の賞与の平均額(年齢別、男女別あり)を算出しました。
更に、「前年の賞与額との比較」や「賞与額によって転職意向に影響はあるか?」についても調べてみました。
※参考元 日本経済団体連合会 2016年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)最終集計
調査方法/【2016年・夏の賞与】転職意向のある正社員25歳、30歳、35歳の男女を対象にインターネット調査。実施期間2016年7月15日〜7月22日、回答数480名。(調査結果は、端数四捨五入の関係で合計が100%にならない場合があります)
2016年・夏の賞与平均額は46万円
2016年・夏の賞与金額(税込支給総額)

今回の調査では、2016年・夏の賞与平均額は46万円、中央値(※)は35万円という結果になりました。
※中央値とは、データを小さい順に並べた時、中央に位置する値のこと
金額別に見ていくと、一番多かったのが「30万円台(19.6%)」、次に「20万円台(17.7%)」、「10万円台(12.3%)」、「50万円台(11.5%)」でした。「10万円台」から「50万円台」までがそれぞれ10%を超えており、合わせて全体の7割を占めています。
ちなみに前年の同調査で一番多かったのは「20万円台(18.3%)」、続いて「30万円台(16.3%)」、「40万円台(14.6%)」でした。前年よりも最多層の額が上がっていることが分かります。
【年齢別】2016年 夏の賞与平均額は?
25歳:平均支給額34万円 中央値30万円
30歳:平均支給額42万円 中央値36万円
35歳:平均支給額63万円 中央値40万円
年齢が上がるにつれ、平均支給額も増加しています。
25歳と30歳の平均支給額の差は8万円ですが、30歳と35歳では21万円と、大きな差が見られます。一方、中央値では25歳と30歳で6万円、30歳と35歳で4万円の差と、あまり大きな差はありませんでした。
【男女別】2016年 夏の賞与平均額は?
男性:平均支給額51万円 中央値40万円
女性:平均支給額41万円 中央値30万円
平均支給額、中央値共に、男性のほうが10万円多いという結果が出ています。
2016年 夏の賞与、前年と比較して増えた? 減った?
続いて「前年の賞与額と比較していかがでしたか?」というアンケート結果も見ていきましょう。

全体では、「前年と変わらない」という回答が46.9%と約半数を占める結果となりました。支給額の最多層が前年よりも多い額になっていましたが、「変わらない」と思う人が多いようです。
続いて多かったのは、「前年よりやや増えた(26.7%)」でした。これに「前年より大幅に増えた(2.5%)」と、「前年の夏に賞与はなかった(2.5%)」を加えて、「前年より増えた」人を合計すると31.7%に。全体の1/3近くの人は、前年より賞与額が上がったようです。
3番目に多かった回答は、「前年よりやや減った(12.1%)」でした。「前年より大幅に減った(6.0%)」も合わせると、「前年より減った」とする人の合計は18.1%。2割弱の人は、前年よりも賞与が減ったようです。
年齢別に見ると、年齢が低いほど「賞与額は増えた」と答えた割合が高く、25歳で38.8%、30歳で33.8%、35歳で22.5%という結果に。ちなみに35歳の「賞与額は減った」という回答は23.8%で、「増えた」と同じくらいの割合になっています。
増えた(計) | 減った(計) | 変わらない | 分からない | |
---|---|---|---|---|
25歳 | 38.8 | 13.2 | 44.4 | 3.8 |
30歳 | 33.8 | 17.5 | 47.5 | 1.3 |
35歳 | 22.5 | 23.8 | 48.8 | 5.0 |
(%) |
2016年・夏の賞与額によって、転職への意識は変わる!?
ここまでのデータでは、前年より「増えた」あるいは「変わらない」という結果が大半で、あまりマイナスな印象がありませんが、2016年・夏の賞与額は「転職したい」という意識に影響を与えたのでしょうか?
そこで「2016年・夏の賞与額は、転職への意識に影響を与えるか?」についても調べてみました。
2016年・夏の賞与額は、転職意向に影響を与えましたか?

一番多かった回答は、賞与額によって「転職意向は変わらない」で49.8%でした。
しかし、転職意向が「やや強くなった」は32.1%、「かなり強くなった」は15.0%であり、合計すると47.1%に。賞与額によって「転職したい」という思いが強くなった人は、約半数にも達することが明らかになりました。
反対に、「やや弱くなった」は2.5%、「かなり弱くなった」は0.6%で、合計しても3.1%に留まります。
更にこのデータを、「賞与額」と「前年との比較」の2つの側面から見ていきましょう。

まずは、賞与の支給額別に見ていきましょう。転職意向が「かなり強くなった」「やや強くなった」人の合計が「30万円未満」では59.7%、「30~40万円台」が45.2%、「50万円以上」では35.6%という結果に。特に30万円未満では、「かなり強くなった」が24.0%に達しており、賞与額が低いほど転職意向が強くなることが分かります。
更に、前年との比較による影響を見ていくと、「賞与額は減った」層では「かなり強くなった」が39.1%、「やや強くなった」が36.8%と、合計すると7割強にも達しています。「変わらない」層、「増えた」層では、「かなり強くなった」「やや強くなった」を合計してもそれぞれ約4割なので、圧倒的に多いことが分かります。
反対に、転職意向が「弱くなった」とする回答に注目してみると、「賞与額は増えた」層では「やや弱くなった」が6.6%、「かなり弱くなった」が2.0%で、ほかの層よりもやや多い結果が出ています。
今回のアンケートからは、賞与額の増減が転職意向に与える影響への大きさが伺えました。
一般的に、退職理由では「給与の不満」を挙げる人が多いと言われていますが、やはり賞与も含めて「収入」は“転職への意識”とのかかわりが大きいようです。
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