第二新卒は大手企業や未経験の職種・業種へ転職するチャンス? 選考突破のコツは?
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転職を考えている第二新卒の中には、「せっかくなら大手企業に行きたい」「未経験の職種・業種などにチャレンジしたい」と考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、規模の異なる企業への転職や、仕事内容や環境が大きく変わる転職には不安が付きもの。「選考で落ちてしまうのでは」と悩んで応募に踏み切れなかったり、入社後に「思っていた仕事と違う」と後悔するのではと悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで、「第二新卒で大手企業や未経験職種・業種に転職した人はどれくらいいるのか」を調べてみました。「後悔しないために、応募企業を決める前に考えるべきこと」「選考を突破するコツ」なども合わせてご紹介します。
INDEX
20代で未経験職種・業種への転職を成功させた人は81%に上る
第二新卒は、未経験の職種・業種へ転職できるのでしょうか。そこで、学校を卒業してから3年ほどの人が多い20~27歳の転職経験者の中で未経験の職種・業種に転職した人がどのくらいいるのか、アンケートで調べてみました。
※アンケート調査対象
全国20~27歳の直近1年以内に転職した人100名
調査方法/インターネットリサーチ
実施期間/2017年5月26日〜28日
すると、61%の人が「職種・業種ともに変えた」という結果になりました。また、「職種のみ変えた」「業種のみ変えた」という人を含めると、81%の人が未経験の分野に転職していることが分かります。なぜ、こんなにも多くの人が新たな職種・業種への転職を成功させているのでしょうか。
第二新卒にチャンス到来!? 大手企業の募集も増加傾向
その要因には「採用市場の変化」「第二新卒の選考基準」という2点が挙げられそうです。
まず「採用市場の変化」について、近年円安やアベノミクス効果を受けて景気が上向きになり、新卒採用に意欲的な企業が増えてきました。2016年は大卒者就職率が97.3%(※)と過去最高値を記録するなど、史上空前とも言える売り手市場になり、思うように新卒を採用できずに苦しむ企業も出てきています。
(※)文部科学省と厚生労働省が共同で行った『大学等卒業者の就職状況調査』による
また、新卒者の離職率も高い状態が続き、「3割が3年以内に辞める」と言われています。そのため、大手企業や人気企業でも若年層の人材不足を補うため、新卒に近い第二新卒の採用が活発になっているのです。
次に「第二新卒の選考基準」について解説します。一般的な中途採用では企業が求めているスキルや実績が十分にあり、入社したらすぐに活躍できる即戦力の人材が期待されます。いわば「実力」が選考で重視されるのです。
しかし第二新卒は、社会人経験が浅い分、スキルや実績というよりも新卒と同じように「ポテンシャル」や「やる気」も判断材料になるようです。
≫第二新卒に企業が求めているものとは?
若年層の需要の高まりと、「第二新卒」の間ならではの選考基準。この2点により、第二新卒が大手企業や未経験の職種・業種に転職するチャンスが広がっていると言えるでしょう。
大手企業や未経験の職種・業種へ転職! でもその前に……
このような売り手市場なら、第二新卒のうちに「大手企業へ応募してみよう」「未経験だけどあこがれだった職種に挑戦してみよう」と思う人もいるでしょう。しかし、企業名や会社規模といったステータスや、「良さそうだ」というイメージだけで応募先を決めてしまうと、入社後に「転職に失敗した……」と後悔するかもしれません。
転職を成功させるためには、自分が「なぜ転職したいのか」「本当にやりたいことは何か」を考え、それを「自分が入社したい大手企業や未経験の職種・業種だったらかなえることができるのか」冷静に見極めることが必要です。「いいな」と思う企業が見つかったら、応募する前に、2つのことをよく考えてみましょう。
1.なぜ転職したいのか考える
職場環境が悪い、周囲にうまく溶け込めない、など仕事に対する不満から転職を考える人は多いでしょうが、それを動機に転職活動を始めるのは危険です。なぜなら、「その不満から逃れること=仕事を辞めること」が目的になってしまいかねないからです。
今の職場に対する不平不満は「自分が求めているもの」の裏返しでもあります。例えば残業や休日出勤が多いことが不満なら、「勤務時間が長過ぎず、休日休暇制度が整った職場」を求めているのでしょう。今の仕事が「やりたい仕事じゃない」と感じるなら、どのような時に向いていないと感じるのか思い返してみるなど、「なぜ転職したいのか」考えをまとめてみましょう。
2.本当にやりたいことを実現できる転職は?
新卒時の就職活動では「総合職」「一般職」などの応募が多く、自身も実際に働いた経験がないので、仕事内容をあまり理解しないまま入社したという人も多いのではないでしょうか。それに対し、転職活動では応募の時点で配属先や職種が決まっていることが多いもの。また、短期間でも社会に出て働いたことがあるため、自身の仕事に対する理解も広がっているはずです。
転職して本当にやりたいことを実現するためには、求人情報に書かれた業務内容と自分のやりたい仕事にズレがないか、また身に付けたいスキルや業務があれば、その募集職種でかなえられそうなのか、事前に確認することが大切です。
未経験の職種・業種で、業務内容や仕事の苦労など実態が分からない時は、同じ職種・業種で働いている知人に話を聞いてみましょう。リアルな情報を集めた結果、自分が働く姿をイメージできるなら、その転職で本当にやりたいことを実現できる可能性が高いかもしれません。
よく考えた結果、場合によっては、大手企業や未経験の職種・業種にこだわらなくても「本当にやりたいこと」が実現できることが分かるかもしれません。イメージだけで判断するのではなく、どんな仕事に転職すればやりたいことができるのか、確かな情報をもとにしっかり考えましょう。
第二新卒が大手企業や未経験の職種・業種への選考を突破するための3つのポイント
「なぜ転職したいのか」「本当にやりたいこと」をよく考えたうえで大手企業や未経験の職種・業種にチャレンジしたいと思うのであれば、どんどん応募していきましょう。ここからは、大手企業や未経験の職種・業種から内定を勝ち取るコツを紹介します。事前にチェックして選考を突破しましょう!
1.第二新卒の「弱み」をカバーしよう
第二新卒は、大手企業や未経験の職種・業種にも応募するチャンスが多いとはいえ、第二新卒ならではの弱みがあります。それは、「前職を短期間で離職する、あるいはしたこと」です。昔に比べ転職に対する考え方が寛容になったとはいえ、「とりあえず3年は働くべき」という考え方を持つ人も多くいるでしょう。採用担当者も短期間で前職を辞めることに対しネガティブな印象を持ち、「うちの会社もすぐに辞めてしまうのでは」と懸念しているかもしれません。
「短期間で辞めた」というマイナス評価をカバーするためには、自分に足りなかったものを客観的にとらえ克服していく姿勢を見せることが大切。ネガティブな点を差し引いてもなお、魅力的な人材だと思ってもらえれば良いのです。
特別なスキルや資格がなくても、今までの業務の中で行った小さな工夫や努力、また、足りない部分を努力ややる気でカバーしていくという熱意をアピールしましょう。
2.未経験職種・業種に応募する場合、求める人物像と自分がマッチするポイントをアピールする
第二新卒の場合、熱意ややる気も評価に大きくかかわります。しかし、一方的に強みや思いを伝えるだけでは不十分。
「企業が求めている人物像と、自分がマッチしている」ポイントを探し強調してアピールすることで、より「自分が応募企業にふさわしい」と感じさせることが必要です。
たとえ未経験の職種や業界にチャレンジするとしても、これまでの仕事の中で、応募企業が求める経験に近しい経験や、生かせる経験がないか、振り返って考えてみましょう。あるいは、応募したい未経験の職種や業種に関連する知識や必要なスキルについて、「本などを読み、学んでいる」「資格取得に向け勉強中」といったことをアピールしても良いでしょう。
「未経験の職種や業種に就くために努力していること」に加え、「自主的に学ぶ姿勢」も印象付けることができます。ほかの未経験からの応募者にも差を付けましょう!
3.大手企業や人気企業は応募者も多い! 自分を選んでもらうためには?
職種などにもよりますが、やはり大手企業や人気企業は応募者が多くなる傾向にあります。多くの応募者の中から、自分を選んでもらうためには、応募書類をしっかり記入してから応募することが大切。空白の項目が多いと手を抜いているような印象を与え、応募企業への本気度、仕事の丁寧さともに疑われてしまうかもしれません。
また、転職理由や志望動機も、採用担当者にとって納得のいくものでなければ書類選考は通過しません。だからこそ、応募の前段階から「なぜ転職したいのか」「本当にやりたいことは何か」についてしっかりと考え、作りこんでから応募しましょう。
そして、当たり前のことですが、第二新卒の場合「ビジネスマナーや社会人としての基本が身に付いているか」も、選考中によく見られるポイントです。応募書類や採用担当者とのメールやりとりの中でケアレスミスがないか、正しい敬語や失礼のない言い回しができているかなど、常に「評価されている」と気を引き締めて対応しましょう。
第二新卒が面接を突破するコツはこちらの記事も参考にしてください
≫面接突破は伝え方次第? 第二新卒ならではの面接対策法!
第二新卒は大手企業や未経験職種・業種へ転職するチャンス!
今は売り手市場であることに加え、「ポテンシャル」や「やる気」を評価してくれる第二新卒は、大手企業や未経験の職種・業種へ挑戦するチャンスと言えるでしょう。とはいえ、選考を突破するには
- 「短期間で辞めた」という点を差し引いても、魅力的な人材と思わせる
- 「企業が求める人物像」の中で、自分に当てはまる部分を強調してアピールする
- 応募書類を隅々まで記入するなど、丁寧な仕事ぶりやビジネスマナーが身に付いていることを伝える
など、準備して臨むことが重要です。しっかり対策を行い、転職を成功させましょう!
マイナビ転職 編集部
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