転職Q&A【法律関係】
退職時、未払い分の残業代は請求できますか?
現在勤務している会社について相談いたします。
面接のときの話と実際の勤務実態の差が激しく、会社を辞めようかと考えはじめました。面接のときには、「月の残業時間は30時間」と言っていたのに、実際は100時間以上あるし、残業代は30時間までしか支給されません。時期的なものかと思ったのですが、会社の先輩の話によると、1年を通して同じ状態のようです。
タイムカードがなく、出勤簿も残業時間をごまかすために1カ月分まとめて書かされます。総務に言いましたが、就業規則ももらえませんでした。転職するときに未払い分の残業代を請求しようと考えていますが、それは可能でしょうか?
梅ちゃん(31歳 女性)
A
サービス残業が70時間以上もあり、就業規則も見せてもらえない企業体質に問題があります。就業規則は、本来社員が常に読める場所に設置されていなければいけないものですし、残業対象者でありながらタイムカードを打刻せず、サービス残業を強要されている体制では、会社のために貢献しようという気持ちにはならないのではないでしょうか。
転職するときに未払い分を請求したいということですが、残業時間が30時間以上支払われない根拠を、まず上司に確認してみたらいかがでしょうか。納得がいく説明を受けられないようでしたら、労働基準監督署に相談する方法があります。タイムカードがないため、100時間以上残業していたことを立証することが難しいと思いますが、相談をすることで実態の調査が行われるはずです。
労働基準監督署に相談するうえで、実態を立証できる説明について考えてみてください。会社と争うことになり、気持ちよく退職できないことも予想できますが、残業未払いのまま退職することは納得できないと思います。注意するべきは、現状の問題に気落ちせず、あくまでも仕事上の目標を実現させるために転職するということを認識したうえで、転職活動を進めることです。
キャリアアドバイザー 谷所健一郎
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