シゴトサプリトピックス

猫に仕事の愚痴を聞いてもらえる？　新橋の“猫居酒屋”に潜入！

掲載日：2015.10.22

以前、「脳科学者がアドバイス！ 『頑張りたいけどやる気が出ない』時の対処法」 でやる気を出すには可愛いものを見るのが効果的とご紹介しました。可愛いと言えば、猫。そして、猫は癒しの定番的存在でもあります。

最近は「猫カフェ」が注目されていますが、猫と触れ合える場所はそこだけじゃありません！　日々の仕事で疲れたビジネスパーソンにオススメなのが、“猫と飲める居酒屋”。江古田や谷中にもあるそうですが、ビジネスパーソンの聖地・新橋にもありました。

それが、新橋は烏森神社の近くに位置する「てまり家庭料理」。何と8匹の飼い猫がいるとのこと。場所が場所だけに、仕事帰りのサラリーマンが足しげく通っているのでは？　実際に、訪れてみました！

ドアを開けると、猫！　猫！　猫！だった

新橋の飲み屋街も活気づく、夜7時。そんなタイミングで「てまり」に到着し、お店の扉を開けると、店番のごとく入口で出迎えてくれたのは、「ちま」くん（8歳／オス）です。

お酒のボトルの棚を縦横無尽に行き来しているのは「こつぶ」ちゃん（1歳5カ月／メス）。

カウンター席で小料理を楽しむお客さんのひざ上に乗ったり、隣の席にチョコンと座ったり、お客さんから料理を分けてもらったり……。猫たちの、この気ままな態度がビジネスパーソンの心に潤いを与えているのでしょうか？

カウンターで飲むIT企業にお勤めの男性3人組（24歳、22歳、22歳）に声を掛けてみました。聞けば、今日が初めての来店だそうです。

「会社は外苑前にあるんですが、ネットで“猫と飲める居酒屋”だと発見し、仕事帰りに来ました。入口の猫が視界に入った時点で、癒やされましたね（笑）。いっそのこと、新橋にある会社に勤めたくなりますよ！」（IT企業勤務の24歳男性）

実はこの方、猫アレルギーとか。ついでの告白をすると、筆者である私も。“猫好きの猫アレルギー持ち”は悔しい思いをするのが常ですが、不思議とこの居酒屋では大丈夫。換気が十分なのか、抱っこなどディープな触れ合いをしなければ平気でした。

店の奥へ進んでいくと、座敷席を発見。ここは猫の砂を置くスペースでもあり、お客さんと猫がそれぞれ食事をしています。

座敷席で食事していた男女は、鉄道関係の企業に勤める男性（28歳）とアパレル関係の仕事に就く女性（29歳）のカップル。新橋周辺で働いている彼女さんがネットでこの居酒屋の情報を突き止め、2人して訪れたそう。

「これからも、仕事終わりに来ちゃうでしょうね（笑）」（鉄道関係企業勤務の28歳男性）

女将さんが話す、「てまり」と猫の歴史

もちろん、常連さんも数多い。同店へ約30年通い詰める男性（会社員／68歳）は、週2～3のペースで猫と戯れに来ているそうです。

「そもそもは新橋で家庭料理が食べられる店を探し、通うようになりました。会社が近くだから、帰り道にふらりと寄っちゃいますね」（会社員の68歳男性）

30年前にオープンしたこの居酒屋、以前は新橋の違う場所で営業しており、15年ほど前に現在の場所へ移転。その移転間際に女将さんの飼い猫とエサを求める外猫をまとめ、店内で放し飼いするスタイルになったのだとか。外猫を含めると、お店に集まる猫の総数は10数匹にものぼります！

ところで、お店に来るお客さんは猫好きが大半なのでしょうか？

「猫が好きな人も来るけど、そうじゃない人もいらっしゃいますよ。扉を開けると猫がいるから、『ギャッ！』って驚いて引き返す人もいたし（笑）」（女将さん）

ふとカウンターに目をやると、おいしそうな料理（一律600円）がズラリと並びます。

中でも、女将さんのオススメは「五目玉子焼」。

「本当は全部食べてほしいんだけど、初めて来た人に勧めるとしたらこれかしらね」（女将さん）

保健所からは「猫を厨房に入れなければ営業可能」と言われているらしく、衛生面も問題ありません。

猫との触れ合いが満喫できる居酒屋が、仕事に奮闘するビジネスパーソンの憩いの場になっていました。人馴れしている猫が多かったです。

（寺西ジャジューカ＋ノオト）

取材協力／てまり家庭料理

数々の家庭料理が楽しめる、新橋で営業中の居酒屋。店内で猫を放し飼いにし、猫好きとグルメを満足させている。
住所：東京都港区新橋2-9-11
TEL：03-3592-2280
営業時間：17:30～24:00