Webマーケティングとは?年収・仕事内容・資格・将来性を解説
掲載日:2024年09月30日
記事まとめ(要約)
- WebマーケティングとはWeb上のメディアやサービスを使ったマーケティング活動全般を指す
- 厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」によると、Webマーケティングを含む「企画事務員」の平均年収は645.5万円
- Webマーケティング職には未経験者可の求人募集もあり、比較的未経験から転職しやすい職種
情報収集や消費行動をWeb上で行うことが当たり前になった昨今、Webを通して商品・サービスの販売促進・集客を行うWebマーケティングの重要性は高まるばかりです。
本記事では、Webマーケティングの意味や重要性、将来性、更にはWebマーケティング職の年収ややりがい、向いている人、Webマーケティング職へ転職する際のポイントや難易度まで、詳しく解説します。
Webマーケティングとは?
WebマーケティングとはWeb上のメディアやサービスを使ったマーケティング活動全般を指します。
活用するメディア・サービスは、自社WebサイトやSNS、Webアプリケーションなどさまざまで、ユーザーの多様化と共に新しいマーケティング手法も続々と登場しています。
例えば、Webサイトを利用しているユーザーの属性や流入経路を分析し、サービスや商品の販売促進や認知拡大につなげていきます。
ほかにもWebサイトへの集客数を増やすための施策なども考える必要があるため、Webマーケティングを行うにはWebに関する幅広い知識や分析力が必要です。
Webマーケティングとデジタルマーケティングの違い
混同されがちなのが、Webマーケティングとデジタルマーケティングという言葉です。
WebマーケティングはWeb媒体を活用したマーケティングであり、デジタルマーケティングはWeb媒体を含むデジタル技術・ツール全般を駆使したマーケティングを指しています。
つまり、下記の図のように、デジタルマーケティングの中にWebマーケティングが含まれるという位置付けにあるということです。
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企業がWebマーケティングを行う目的と重要性
情報収集やコミュニケーション、商品購入などにインターネットが日常的に活用され、スマートフォンの普及によっていつでもどこでも利用することが可能になった今、さまざまな業種・業界でWebマーケティングが重視されています。
ブランディングや販売促進、集客において必須の施策といっても過言ではありません。
Webマーケティングによって発信された情報は、インターネット上で世界中の人たちが目にすることが可能です。
この波及力はWebマーケティングならではの利点であり、自社の商品・サービスの魅力を広く伝えることができます。
Webマーケティングのトレンド・将来性
総務省の「令和5年 情報通信に関する現状報告の概要」によると、日本の広告市場では2021年にインターネット広告費がマスコミ4媒体(テレビメディア・新聞・雑誌・ラジオ)広告費を初めて上回り、2022年にはインターネット広告が3兆912億円、マスコミ4媒体広告が2兆3,985億円となりました。
世界的な市場拡大傾向から見ても、日本のインターネット広告市場は今後も拡大が見込まれます。
Webマーケティングのトレンドに目を向けると、広告運用におけるデータの集積・分析をAIが行うという動きが見られます。
しかし、そのもととなる企画立案などをAIに託すことは難しく、Webマーケティングに携わる人材は必要とされ続けるはずです。
Webマーケティング職は、自ら企画した施策を通して、販促・集客効果を目に見えて向上させ、売上や利益に貢献できるため、今後もますます重用されるでしょう。
Webマーケティングを行う際の流れ・フロー
Webマーケティングの施策について具体的にイメージできるよう、WEBマーケティングを実際に行う際の流れ・フローを細かなステップに分けてたどっていきましょう。
Step1:目的を確認する
Webマーケティングを行うことによって何を成し遂げたいのか、まずは目的を確認します。
自社商品の認知度を高める、購買層を拡大させる、見込み客を増やすなど、中長期から短期まで、自社の課題に応じた目的を考え、施策全体の指針に据えます。
Step2:目標・ゴール(KGI)を設定する
目的を達成するための具体的な目標・ゴールを設定します。
売上高や利益率、成約件数といった定量的なゴール、いわゆるKGI(Key Goal Indicator/重要目標達成指標)を定めることで、目指す姿が明確になり、施策に取り組みやすくなります。
Step3:KPIを設定する
KPIとは、Key Performance Indicatorの略語で、日本語では重要業績評価指標といいます。
Step2で設定した売上高や利益率などのゴール(KGI)達成に向けて、進捗を評価するための指標です。
Webマーケティングではページビュー(PV)や訪問数(セッション数)、コンバージョン率(CVR)、資料請求数・問い合わせ数などがKPIにあたります。
「Web広告からの問い合わせ数を月○件にする」といったKPIを定め、ゴールに向けた進捗管理を徹底します。
KPIは、Step2で設定したKGIから逆算して設定します。
例えば、売上高昨対比120%増というKGIを設定した場合、何件の新規契約が必要なのか、その実現のためにはPV、セッション数、CVRはどれくらい必要なのかと、KGI達成のために必要なことを整理し、その指標となるKPIを設定するという流れです。
Step4:ペルソナを設定する
ペルソナとは、マーケティング用語で商品・サービスを利用する典型的なユーザー像という意味です。
年齢、性別、職業、居住地、趣味嗜好などをできるだけ具体的に設定することで、誰に向けて施策を展開するのかが明確になり、施策の精度を高めることができます。
Step5:カスタマージャーニーを設定する
カスタマージャーニーとは、顧客(ペルソナ)が商品・サービスを知り、興味を持ち、購入や利用に至る道のりのことを指します。
商品・サービスの認知、情報収集、比較・検討、購入決定といったフェーズを設定し、それぞれ顧客がどんな接点で情報に触れ、どのような行動を取るのかを整理しておくことで、段階に応じた手法を検討しやすくなります。
Step6:マーケティング手法を設定する
これまでのステップで整理した目的・ゴール・ペルソナ・カスタマージャーニーをもとに、SEOやWeb広告、SNSマーケティングなどいずれの手法を採用するのかを決め、設定します。
カスタマージャーニーのフェーズによって最適な手法は違ってきますが、あくまでも目指すのは最初に確認した目的の達成です。常に目的に立ち返りながら、手法を選別します。
Step7:施策を設定する
例えばWeb広告を展開する場合、広告の種類や掲載媒体、配信ターゲット、運用条件などを検討し、設定します。費用対効果のバランスを考えながら、施策の効果の最大化を目指します。
Step8:コンテンツ(記事・動画など)を制作する
Webマーケティング手法を実践するにあたって、ランディングページ(LP)やバナー、ブランドサイト、SEO対策記事、動画などを必要に応じて制作します。
これまで確認・設定してきた目的・ターゲットなどをもとに、コンセプトやキーワードなどをきめ細かく反映します。
Step9:アクセス解析・分析を行う
Google Analytics、 Adobe Analyticsなどのアクセス解析ツールを使うことで、Webサイトにアクセスしたユーザーの属性や流入経路、離脱率、回遊率など、さまざまな指標を取得できます。
これらのデータをもとに、設定したKPIに対して、PVは何%達成しているのか、どのWeb広告からの流入が多いのか、広告単価はどうなのかなどをつぶさに検証し、課題とその原因を洗い出します。
Step10:施策の改善・新規施策の実施を行う
把握した課題と原因をもとに施策内容の改善を図り、効果の最大化を目指します。
Webマーケティングではユーザー行動を定量データとして可視化し、企画⇒実施⇒効果検証⇒改善をいかにスピーディに回せるかがポイントになります。
Webマーケティングの手法・施策
Webサイトへの集客やSNSでの商品・サービスの情報発信、Web広告の出稿、メールマガジンの配信など、Webマーケティングにはさまざまな手法があり、目的やターゲットなどに応じて複数の施策を組み合わせて行います。ここでは7つの手法・施策について解説します。
SEO
SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略語で、自社のWebサイトがGoogleやBingなどの検索エンジンで検索結果上位に表示されるように行う施策です。
検索エンジンには、ユーザーが知りたい情報にとって最適だと判断したWEBサイトを上位に表示する仕組みがあるため、その傾向をもとにコンテンツを最適化します。
Web広告
Web上に掲載する広告全般をWeb広告と総称し、Web広告の出稿・運用によって商品・サービスの認知度アップや自社サイトへの流入を目指します。
おもな種類として、ユーザーの検索ワードと連動して表示されるリスティング広告や、Webサイトの広告枠に掲載されるディスプレイ広告、Facebook、Instagram、X、LINEなどに掲出するSNS広告、成果報酬型のアフィリエイト広告などが挙げられます。
メールマーケティング
メールマーケティングとは、メール配信によってユーザーにアプローチするマーケティング手法です。
顧客リストに向けてメールを送り、商品・サービス・イベント等の紹介を行うことで、ブランドイメージの向上や既存顧客の掘り起こしにつなげます。
SNSマーケティング
Facebook、Instagram、XなどのSNSアカウントを運営し、ユーザーとつながって情報発信やコミュニケーションを行うマーケティング手法です。
「シェア」「いいね」「リポスト」などの機能によってユーザー同士で共有・拡散されると、より多くのユーザーへの認知度アップや興味喚起につなげることができます。
動画マーケティング
YouTubeやTikTokなどの動画プラットフォーム上で、自社の商品やサービスに関する映像を配信し、ユーザーの視覚に訴えかけます。
作り込んだプロモーションムービーやインタビュー動画など、ターゲットに応じた映像を制作することが求められます。
ウェビナーの実施
ウェビナーとはウェブとセミナーを組み合わせた言葉で、オンライン上で開催するセミナーのことです。
来場形式のセミナーと違って、開催場所や参加人数の制約を受けないため、より多くの参加者へ商品・サービスを紹介・解説でき、新規の見込み客の獲得を目指せます。
SNSインフルエンサーへのプロモーション依頼
SNS上で数万人、なかには数百万人ものフォロワーを持つインフルエンサーを起用し、その影響力や拡散力を生かして商品・サービスの魅力を発信する手法です。フォロワーによる拡散効果も期待できます。
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Webマーケティング職の年収・働き方
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、Webマーケティングを含む「企画事務員」の平均年収は645.5万円、月の平均労働時間は164時間という調査結果が掲載されています(いずれも令和5年賃金構造基本統計調査の結果を加工して作成)(※1)。
国税庁の令和4年分 民間給与実態統計調査によると、給与所得者全体の平均は458万円である(※2)ため、平均年収645.5万円は比較的高いといえるでしょう。
また、月の労働日数を20日とし、月の平均労働時間から1日当たりの労働時間を割り出すと、164時間÷20日=8.2時間となります。
所定労働時間を1日8時間として、1日の残業は0.2時間、月の残業は4時間と換算できますので、残業の少ない職種であることがうかがえます。
職業情報提供サイト「job tag」| 厚生労働省
Webマーケティング職の仕事内容・求められるスキル
Webマーケティングの実務を担当するWebマーケターは、先述した流れ・フローに沿って施策を実施していきます。主な仕事内容と求められるスキルを見ていきましょう。
Webマーケティング施策の企画・実施
目的やターゲットに対して最も効果的なWebマーケティング施策を企画・検討します。
商品・サービスのコンセプトや強み・弱み、市場における立ち位置、競合の状況、現状のWebマーケティング施策の課題など、さまざまな角度から状況・課題を分析し、具体的な施策に落とし込みます。
Webマーケティングの手法・施策に関する理解はもちろん、目的・課題から仮説を立て、解決策をロジカルに導き出す力が求められます。
Webサイト制作・記事制作などのディレクション
WebディレクターやWebデザイナー、プログラマー、ライターなどの制作陣と連携し、施策展開に必要なWebコンテンツの制作を進めます。
サービスサイト、キャンペーンサイト、LP、バナー、SEO対策記事、動画など、制作物は施策によって多岐にわたります。
制作陣とやりとりするためにはWeb制作の流れや用語などについて知っておく必要があります。
自ら編集・修正を行うこともありますので、HTMLやCSS、UI・UX、画像・動画の編集などについて、基本的な知識を持ち合わせておくことが必要です。
アクセス解析・分析
Webマーケティングでは施策の結果が明確な数値として表れるため、数値をもとにユーザーの行動を分析したうえで課題を洗い出し、施策の改善につなげることが必要です。
具体的には、WebサイトやSNSなどを通じてPVや訪問数、滞在時間、資料請求や購入・申込などに至った割合を示すコンバージョン率(CVR)などを収集し、各データの解析・分析を行います。
そして、その結果に至った要因を考え、仮説を立て、施策のブラッシュアップを行い、分析・改善のPDCAサイクルを回します。
Webマーケターの肝といえる役割であり、データを分析して生かすスキルは必須といえます。
Web広告運用
Web広告を効果的に活用することで、自社Webサイトへの流入を増やします。
広告の種類はリスティング広告、ディスプレイ広告、アフィリエイト広告など、多岐にわたります。
予算内で効果の最大化を図ることが求められるため、広告に関する幅広い知識だけではなく、スピード感を持って施策を実施・改善していく必要があります。
SNS運用
FacebookやInstagram、X、LINEなどを駆使することは、近年のWebマーケティングに欠かせない施策といえます。
Webマーケティング職は、これらの運用も担います。具体的には、公式アカウントの管理、情報発信、ユーザーとのコミュニケーション、SNS上でのキャンペーンの企画・実施などが挙げられます。
SNS上のトレンドを見抜く感度やシェアを呼び込むノウハウなどが求められ、幅広いユーザーとの接点をつくり、かつ炎上等を起こさないためには、SNS上で適切にコミュニケーションを取る力や、コンプライアンスへの意識も大切になります。
Webマーケティング職に就くメリット・やりがい
成果が数字で表れる
PVやセッション数、CVR、問い合わせ数など、自身が企画・実施するWebマーケティング施策の成果が明確な数字として表れるため、数字が伸びた時には手応えや達成感を強く実感できます。
その成果をもとにPDCAを回し続け、より大きな成果につなげられることも、Webマーケティング職ならではのやりがいです。
リモートで仕事ができる場合がある
Webマーケティング職は、パソコンとネット環境があれば仕事を進められるため、リモートワークを積極的に取り入れている会社もあります。
在宅勤務をしたい方にとっては、ワーク・ライフバランスを保ちやすい職種といえるでしょう。
経営に影響する仕事ができる
Webマーケティングによって商品・サービスの認知度を高め、顧客との接点を効果的に増やすことが、売上高や利益率、成約数といった経営に関わる数値の向上に結び付きます。
Webマーケティングは事業の成長にダイレクトに貢献できることで責任とやりがいを実感できます。
スキルを習得できる
Webマーケティングでは、ユーザーの行動やマーケットの状況を分析したうえで、さまざまな手法・施策を組み合わせながら効果の最大化を目指します。
そのため、データ分析やSEO対策、Web広告運用、SNSマーケティング、Webコンテンツ制作など、Webにまつわる幅広いスキルを習得できます。
Webマーケティング職に向いている人・適性がある人の特徴
論理的思考力がある人
Webマーケターには、多岐にわたるデータからユーザー行動を分析・解析し、論理的に課題・問題点を見つけ、改善策を構築することが求められます。
なぜCVRが伸び悩んだのか、自社Webサイト内の導線に問題はなかったか、Web広告の出稿先は妥当だったのかと、論理的に原因を突きとめ、改善策を導き出す必要があるため、論理的思考力のある人に向いています。
デジタルツールに精通している人
Webマーケティング職は、アクセス解析ツールやSEOツール、MAツール、CRMツールなど、さまざまなデジタルツールを駆使し、数字をもとに分析と改善を重ねていきます。
これらを使いこなすことがWebマーケティング職の第一歩になるため、デジタルツールに慣れ親しみ、効果的に活用できる人に適性があります。
データ分析力がある人
Webマーケターとして成果を上げるためには、アクセス解析、ユーザー行動分析など、さまざまなデータの利活用がカギになります。
つまり、集計だけではなく、データの動きから傾向を読み解き、問題点や原因を絞り込むことが求められます。
斬新な発想ができる人
思わずクリックしたくなるデザインやキャッチコピー、シェアしたくなるSNSキャンペーン、つい見入ってしまう動画など、Webコンテンツに斬新な発想を注ぎ込むことは、多くのユーザーを引きつけ、巻き込むうえで欠かせない要素です。
独創的な発想力を持ち、面白いこと、楽しませることを考えることが好きな人には、Webマーケティング職の適性があるでしょう。
ディレクション能力がある人
Webマーケティング職は、クライアント、自社プロダクトの製品企画や営業担当、Webメディア、広告代理店、デザイナー、エンジニアなど、社内外を問わずさまざまな人たちと連携しながら施策を実行します。
プロジェクト管理、タスク管理、ビジネスコミュニケーションなどが重要になるため、ディレクション能力のある人が向いています。
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Webマーケティング職のキャリアパス
Webマーケティングの実績や経験を積み、チームリーダーやWebマーケティング部門の責任者へ昇進する道があります。
Webマーケティング職は実績を重視される傾向があり、その成果が「売上○%アップ」「CVR○%上昇」といった定量で評価されやすいため、実績次第で昇進・昇格を叶えることが可能です。
Webマーケティングの知識や経験を生かして、コンサルティングファームなどのコンサルタントへ転身し、顧客のWeb戦略を立案・実行するというキャリアパスもあります。
そのほか、フリーランスとして独立する道や、副業としてWebマーケティングの知識や技術を生かす道もあります。
Webマーケティング職に関する資格8選
Webマーケティング職に転職するために必須の資格はありませんが、Webマーケティングに関連する資格を取得しておくと、自身の知識・スキルをアピールしやすく、転職後にはクライアントや取引先からの信頼も得やすくなるでしょう。
Webアナリスト検定
Webサイトのアクセスを解析し、コンバージョンやリピートに結びつけるための知識・スキルが問われる検定です。Webマーケティング職のベースとなる知識・スキルがあることを証明できます。
検定前に受ける講座では、データ分析の考え方からユーザー行動に沿った分析手法、デジタルマーケティング概論、データマネジメントなどを体系的に学べます。
また、Google Analyticsの実際の画面を使って解説されるため、実践で応用の利く知識を身に付けられます。
マーケティング・ビジネス実務検定
国際実務マーケティング協会が主催する、幅広いマーケティング知識を客観的に測る検定試験です。
特定の業種・業界にとらわれないマーケティング知識が求められ、検定に向けた学習を通して、マーケティングの実務知識や時事情報、実務事例など、転職後にすぐに役立つスキルを習得できます。
検定はA級・B級・C級という3つのレベルに分けられ、オペレーションレベルのC級・B級を取得後、マネジメント・戦略レベルのA級へのステップアップを目指せます。
IMA(Internet Marketing Analyst)検定
Webマーケティングの実務スキル・ノウハウを習得できる検定制度です。
知識の暗記だけに偏らず、Web上での集客やアクセス解析、改善策のレポート作成・実行などの実践スキルを総合的に養うことができます。
サイト分析とリスティング広告について学ぶStandardコースと、より高度な集客やKPI管理を学ぶprofessionalコースに分かれ、すべてオンライン受講が可能です。
ウェブ解析士
ウェブ解析士とは、アクセス解析をはじめとするWeb解析データを活用し、Web・デジタルマーケティングを通して事業の成果につなげる人材です。
公式テキストに沿って、解析の基本的な指標や解析の設計、インプレッションの解析、オウンドメディアの解析・改善方法などを学べます。
ウェブ解析士の上位資格として、上級ウェブ解析士とウェブ解析士マスターがあり、ウェブ解析士取得後にステップアップを目指せます。
統計検定/専門統計調査士
データの解析・分析を行うWebマーケティング職では、統計に関する知識・スキルがあれば役立ちます。統計に関する資格・検定は複数あり、それぞれ違いがあります。
統計検定は、統計に関する知識や活用力を評価する検定試験です。難易度の低い順に4級から1級まであります。
専門統計調査士は、統計調査の企画、調査結果の集計・分析、データの利活用の手法などに関する基本的な知識・スキルを持った人材であることを証明できます。
データ解析士
データ解析士は、統計的な技法の一つである多変量解析に関する知識・スキルを証明する資格です。
一般財団法人実務教育研究所の通信講座「多変量解析実務講座」を受講し、受講期間内に課題・テストで基準点をクリアすると交付されます。
テキストとExcelプログラムが連動し、Excelを操作しながら解析の原理や手法を学べます。
Google Analytics個人認定資格(GAIQ)
Google社がGoogle Analyticsの習熟度を認定する資格です。
Google Analyticsの知識・スキルはWebマーケティング職にとって必須といえるスキルであり、資格取得のために習得した分析スキルは実務に生かせます。
資格試験はGoogleのスキルショップにて無料で受検でき、資格の有効期限は合格後1年です。
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未経験からWebマーケティング職に転職する難易度
Webマーケティング職には未経験者可の求人募集もあり、比較的未経験から転職しやすい職種といえます。
とはいえWebマーケティングの知識がまったくない場合、専門用語が多く、PV数やCVRなどの実績が求められる仕事のため、転職が難しい可能性があります。
未経験でもSEO対策、Web広告運用、LP作成、アクセス解析などの知識やスキルを習得しておいたほうが、転職後に短期間で戦力になることができます。
Webマーケティング職には幅広い知識やスキルが求められますが、少なくともSEOについては学んでおくべきでしょう。独学が難しければスクールに通ったりオンラインで学んだりすると良いでしょう。
また、実務未経験であっても、自分のブログを作成し、集客や収益を高めるための施策を実践してみることで、経験を積むことができ、実績としてアピールすることができます。
未経験からWebマーケティング職に転職する際のポイント
未経験からWebマーケティング職に転職するチャンスは十分にあります。
そのチャンスをできるだけ広げるためにはどんな準備やアピールが効果的なのでしょうか。4つのポイントを解説します。
Webマーケティングに関連する知識・スキルをアピールする
実務経験がなくても、独学やスクールなどでSEO対策やSNSの活用、Web広告の仕組みなどの知識があれば、実務に生かせることはもちろん、Webマーケティングに対する意欲のアピールにもなります。
営業や店舗運営など、他分野でデータ分析や顧客へのアプローチ、集客施策などの経験がある場合も、アピール材料になるでしょう。
個人のSNS・ブログの運用実績をアピールする
個人のSNSやブログを運営した実績をつくっておくと、実績重視のWebマーケティング職では強いアピールになります。
アクセス数やユーザー数、フォロワー数、PV、セッション数などを明記し、数値を上げるために取り組んだこと、工夫したことまで伝えられると、採用側の興味を引きやすくなります。
自身のブログでアフィリエイト広告による収益があれば、収益化のために実行したこと、それによってどんな効果を得られたのかということも含めてアピールすると良いでしょう。
コミュニケーション能力や営業力をアピールする
自社の商品・サービスに携わる場合は自社の営業や販促・プロモーション担当と、クライアント案件を手掛ける場合はクライアントの担当者と、目的や課題、ターゲットなどをすり合わせながら施策を実行します。
施策実行の際には、デザイナーやライター、プログラマー、広告代理店、Webメディア等、社内外のさまざまな職種と連携して取り組みます。
データに向き合うだけでなく、人と関わる機会の多い職種なので、コミュニケーション能力や営業力を積極的にアピールしましょう。
マーケティングに関する知識をアピールする
Webマーケティングのベースとなるマーケティングの知識があれば、「営業としてマーケティング職と連携した」「独学で学んだ」「スクールに通った」など、どんな知識をなぜ持っているのか、Webマーケティングにどう生かせるのかをアピールすると良いでしょう。
マーケティングには特有の専門用語が多いため、用語を理解していれば入社後スムーズに話に入っていけることもアピールになります。
まとめ
商品・サービスのブランディングや販売促進、顧客獲得において、Webマーケティングはもはや必須の施策といえます。
その担い手としてさまざまな手法を駆使し、明確な成果をもたらせるのが、Webマーケティング職です。
本記事では、未経験からマーケティング職への転職に役立つ情報を網羅しました。
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監修者
谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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