エンジニアとは?仕事内容・職種・転職する方法を分かりやすく解説
掲載日:2024年05月16日


記事まとめ(要約)
- ITエンジニアの職種と仕事内容
- ITエンジニアに必要なスキル
- 未経験からITエンジニアになるための方法
そもそも「エンジニアとは何をする人?」と疑問に思っている方もいるでしょう。
分野によってさまざまな職種があるエンジニアですが、なかでもITエンジニアはデジタル社会の発達により、その存在感を増しています。
本記事では、ITエンジニアの職種や仕事内容を解説します。
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エンジニアとはどんな仕事か
エンジニアとは、工学や情報技術の知識・スキルを用いてシステムやソフトウエアの開発・設計などを担う技術者の総称です。エンジニアには、機械が動く仕組みを作る機械系エンジニアや、電子回路の設計・開発を手掛ける電気電子系エンジニアなど、さまざまな種類があります。
なかでもデジタル社会が発展する近年、IT業界で活躍しているのがシステム開発や運用を担うITエンジニアです。ITエンジニアの種類は、主に開発系・インフラ系・その他のエンジニアに分かれており、さまざまなIT技術やサービスの開発・運用・保守を請け負っています。
ITエンジニアの種類 | 職種 |
---|---|
開発系エンジニア |
|
インフラエンジニア |
|
その他 |
|
自社サービスの開発に携わったり、顧客の要望をもとに受託業務を行ったりするなど、携わるサービスや働き方も多様です。
IT業界の今後とエンジニアの将来性
ITエンジニアは将来性のある仕事と言えます。AIやIoT技術を導入して業務効率化や自動化を目指す企業が増えており、今後ますますデジタル化は加速すると見込まれるためです。生活の利便性を高める目的や、大事な情報や技術を保護するセキュリティの観点からもIT技術は不可欠です。
IT技術の担い手であるITエンジニアは需要がある一方、IT人材は年々不足しています。経済産業省の「IT人材需給に関する調査(概要)」では、2030年にはIT人材が最大79万人不足すると予想されているのです。
このような背景もあり、企業は優秀なエンジニアの定着を目指して働きやすい環境の整備を目指しています。
ITエンジニアの職種と仕事内容
ITエンジニアの代表的な職種12種類の仕事内容を解説します。
- システムエンジニア
- プログラマー
- テストエンジニア
- フロントエンドエンジニア
- バックエンドエンジニア
- IoTエンジニア
- 制御・組み込みエンジニア
- AIエンジニア
- サーバーエンジニア
- ネットワークエンジニア
- データベースエンジニア
- セールスエンジニア
- 仕事内容や呼称は、企業・プロジェクトにより異なる場合があります。
システムエンジニア
システムエンジニアとは、システム開発の一連の工程に関わるエンジニアです。
工程は主に以下の5つに分かれており、要件定義からテストまで、システム開発のすべての工程に関わります。
- 要件定義
- 基本設計
- 詳細設計
- プログラミング
- テスト
主な仕事は、顧客の要望をヒアリングしたうえでシステムの仕様や機能を決定し、仕様書に落とし込むことです。納期に合わせた予算や進捗の管理といったマネジメント業務も行います。
基本的に、プログラミングはプログラマー、テストはテストエンジニアが行います。システムエンジニアがどこまでを担当するかは企業によって異なりますが、主に要件定義や設計などの上流工程を担うことが多いです。
未経験からシステムエンジニアになる方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
転職活動中で志望動機の書き方を知りたい場合は、以下の記事もおすすめです。
プログラマー
プログラマーは、システムエンジニアが決定したシステムの仕様に従ってプログラムを組みます。開発の対象によって「Web系」「制御系」「パッケージアプリケーション系」などの種類に分かれていますが、共通して正確にプログラミング言語を使いこなす技術が必要です。
未経験からエンジニアになる場合は、まずプログラマーから経験を積むのが一般的です。
プログラマーの仕事内容についてより詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
テストエンジニア
テストエンジニアとは、ソフトウエアのテスト計画の立案、テスト項目作成・実施などを行うエンジニアです。ソフトウエアに不具合がないか確認し、改善の提案も行います。
AIが発達していることから「テストに人間の手は必要なくなるのでは」という声もありますが、計画の立案や最終的な確認には人の目によるチェックが欠かせません。時にAIも活用しながら、テストエンジニアは今後も必要とされる存在であると予想されます。
企業やプロジェクトによっては、この工程をシステムエンジニアなどほかの職種が担当することもあります。
Webエンジニア
Webエンジニアとは、パソコンやスマートフォンからアクセスされるWebサイトやアプリケーションの開発を行うエンジニアです。
Webエンジニアの職種は大きく2種類に分かれています。ユーザーが直接目にする部分を担当するエンジニアをフロントエンドエンジニア、裏側を担当するエンジニアをバックエンドエンジニアと呼びます。
フロントエンドエンジニア
フロントエンドエンジニアとは、Webサイトやアプリケーションでユーザーが直接目にするフロントエンド部分を開発するエンジニアです。文字を入力したり、ボタンを押したり、ユーザーが操作できる部分をHTMLやJavaScriptを使って構築します。
ユーザーの視点を大切にし、より良い操作性や利便性を追求する姿勢が求められます。プログラミング言語だけでなく、Webサイトやアプリケーションを利用する際、ユーザーにとって最適な体験を提供するためのUXデザインの知識もあると重宝されます。
また、近年は一からコードを記述してWebサイトを立ち上げるだけではなく、比較的容易な操作でWebサイトの立ち上げ・管理ができるCMSを利用する機会もあるでしょう。WordPressといった代表的なCMSを操作し、更にHTMLの記述を加えたりすることで、自由にカスタマイズできるスキルも重要視されています。
バックエンドエンジニア
バックエンドエンジニアとは、Webサイトのサーバーやデータベースなど、ユーザーから見えない部分を構築するエンジニアです。サーバーの構築はサーバーエンジニアが担当する場合もあります。
ユーザーが入力した情報の処理や、データベースへの保存、データベースの構築やシステムの運用・保守も担当します。そのため、プログラミングはもちろん、サーバー、ネットワーク、データベースなど幅広い知識が必要です。
フロントエンドエンジニアの業務と密接に関わるため、お互いの業務の知識もあると連携がしやすくなります。
IoTエンジニア
IoTとは、Internet of Things(モノのインターネット)の略で、家電や自動車などあらゆるモノをインターネットにつなぐ技術を指します。
そしてIoTエンジニアとは、IoTに関連するシステムや技術開発に携わるエンジニアです。制御設計・ネットワーク設計・Webソフトウエアの開発などを行います。企業によっては製品企画を行うこともあるでしょう。
IoT技術は、現在急速に開発が進められています。専門的な知識やスキルがあるIoTエンジニアが不足しているため、IoT市場の拡大で今後ますます需要が高まると予想される職種です。
業務に応じてネットワークやセキュリティ、アプリケーションなど幅広い知識を身に付ける必要があります。
制御・組み込みエンジニア
制御・組み込みエンジニアとは、機械を動かすソフトウエアを開発し、家電製品や工業機器に組み込むエンジニアです。ほかにも、スマートフォンやカーナビなどさまざまな製品にソフトウエアが組み込まれています。
現在はIoT技術の普及によってあらゆる製品がインターネットとつなげられており、組み込むソフトウエアは複雑化しています。そのため、今は特にIoT関連の知識を併せ持つ制御・組み込みエンジニアが欠かせない存在となっており、今後ますます需要が高まるでしょう。
AIエンジニア
AIエンジニアとは、AIを活用したシステム・ソフトウエアの開発や、機械学習を活用してデータの解析などを行うエンジニアです。プログラミングだけでなく、クロス集計やアソシエーション分析といったデータ解析の方法や、統計学・数学の知識も必要となります。
あらゆる技術やサービスの誕生に、今やAIは欠かせない存在です。近年、業務でAIを利用する人は増えつつありますが、開発する側であるAIエンジニアは不足している傾向にあります。AIの発達で急速にニーズが高まっている職種です。
インフラエンジニア
インフラエンジニアとは、サーバーやネットワークなど、情報をやりとりするためのインフラとなる部分を担当するエンジニアの総称です。
インフラとは電気やガス、水道といった暮らしに不可欠の生活基盤であり、ITにおけるインフラは、インターネットやシステムを利用するためのサーバーやネットワークを指します。
インフラエンジニアとして代表的な職種に「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」「データベースエンジニア」の3種類が挙げられます。
サーバーエンジニア
サーバーエンジニアとは、サーバーの設計や構築、運用、保守を担うインフラエンジニアの一種です。目的に合った適切なサーバーの導入や、必要なアプリケーションのインストール作業などを行います。
サーバーに障害が起きてもサービス提供が止まらないようにしたり、特定のサーバーに負荷がかからないように対応したりすることも重要な仕事です。
サーバーにはデータベースサーバーやWebサーバーなどさまざまな種類がありますが、どのサーバーを扱う場合もネットワークやセキュリティの知識が必須となります。
ネットワークエンジニア
ネットワークエンジニアとは、ネットワークの設計・構築・保守などを担当するインフラエンジニアの一種です。サーバーエンジニアが構築したサーバー上にネットワークを構築する仕事です。
設計段階では、要件に応じて必要なルーターやネットワーク機器を決め、構築のスケジュールやコストを検討します。ネットワークを立ち上げた後は、ネットワークが問題なく利用できるようにメンテナンスやトラブル対応も行います。
無線LAN・DNSやサーバー、メール、ファイアウォールといったネットワークに関連するさまざまな知識が必要です。
データベースエンジニア
データベースエンジニアとは、データベースの設計・実装・管理などを担当するインフラエンジニアの一種です。データを保存するシステムの構築や運用、データベースへのアクセス権の管理などを行います。OracleやMySQLといった、一般的なデータベース製品に関する知識が必須とされます。
近年はどの企業でも、業務上データの活用は欠かせません。膨大なデータを整理・管理し、必要な時に活用できる人材の需要が高まっています。戦略的にデータを活用するため、データベースエンジニアの業務範囲は今後ますます広がっていくと予想されます。
セールスエンジニア
セールスエンジニアとは、IT技術の専門知識を生かして営業活動を行うエンジニアです。FAE(フィールドアプリケーションエンジニア)とも呼ばれます。クライアントにシステムやソフトウエアの導入を提案することが主な仕事です。
一般的な営業職との違いは、セールステクニックだけでなく自社商品やサービスに関する技術面の知識も必要とされる点です。交渉する相手に合わせて、専門的な説明を分かりやすく行う力も求められます。営業と技術者、両方の面を併せ持ったエンジニアと言えるでしょう。
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ITエンジニアに求められるスキル・能力

ITエンジニアに求められるスキルや能力は、大きく3つあります。
- ITに関する知識やプログラミングスキル
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
これらのスキルはエンジニアとして長く活躍するため欠かせないので、確認しておきましょう。
ITに関する知識やプログラミングスキル
エンジニアの仕事において、IT関連の知識やプログラミングは必須のスキルです。開発業務ではプログラミングを用いてコンピューターに命令を出し、処理していきます。職種によって必要なプログラミング言語も異なります。
また、業務上取り扱うソフトウエアやハードウエアなどの基礎知識も必要です。ITエンジニアの基本的な知識なので、早い段階で身に付けましょう。
論理的思考力
エンジニアの仕事には、根拠にもとづいて考える論理的思考力も必要です。要件に対して最適なシステム化案を出すためには、直感ではなく論理的な思考で考えることが重要なためです。
障害発生時の原因を特定したり、改善策を考えたりする時も論理的に考える必要があります。普段から直感や感覚に頼らず、物事を筋道立てて考えることが得意な人に向いているでしょう。
コミュニケーション能力
エンジニアにはコミュニケーション能力も必要とされます。エンジニアは黙々と一人でパソコンに向かうのではなく、基本的にチームで仕事を行います。指示を出したり意見を出し合ったり、仲間と連携して仕事を進めるにはコミュニケーション能力が不可欠です。
また、顧客が抱える課題を的確に把握したり、顧客が言語化できていない要求を把握し説明したりする時も、コミュニケーション能力があるとスムーズに話が進むでしょう。
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未経験者がITエンジニアになるためには
未経験者がITエンジニアになるための方法を2つ解説します。
- 未経験でも応募できる職種を選ぶ
- スクールやオンライン講座で学ぶ
自分に合った方法でITエンジニアを目指しましょう。
未経験でも応募できる職種を選ぶ
職種によって必要なスキルは異なるため、まずどのような仕事をするエンジニアになりたいか決めましょう。そのうえで、未経験でも挑戦できそうな職種を選ぶのがおすすめです。
比較的未経験から挑戦しやすい職種として、プログラマーやテストエンジニアが挙げられます。経験を積み、徐々にほかのエンジニア職にステップアップするのがおすすめです。
IT人材不足やポテンシャル重視という理由で、未経験者でも応募可能な企業もあります。このような企業は充実した研修や教育制度を整えているケースがあるので、求人情報を確認してみましょう。
未経験でサーバーエンジニアやネットワークエンジニアといったインフラエンジニアになることも可能です。このような場合、運用や保守を数年経験してから設計・構築を行うケースが一般的です。
スクールやオンライン講座で学ぶ
就職・転職する前に、できる限り実践的なITの知識やプログラミングを学んでおくと転職活動で熱意をアピールできます。
IT知識を学ぶ方法は主に以下があります。
- 専門のスクール
- 職業訓練校
- 動画講座
- 独学(書籍・YouTubeなど)
専門スクールでは、各職種に必要な知識やスキルを体系的に学べます。職業訓練校とは、求職者が再就職に必要な知識やスキルを身に付けるための訓練を行う施設であり、受講料がかかりません。動画講座には、必要な内容だけを部分的に学習できる買い切り型もあります。自分に必要な知識や費用面を考慮して、学習方法を選択しましょう。
未経験からITエンジニアへの転職を成功させるコツを詳しく知りたい方は、以下の記事も確認してみてください。
エンジニアとは開発対象や分野で種類が異なる需要が高い仕事
ITエンジニアは、今後ますます発展する情報化社会に欠かせない、需要が高い仕事です。システムエンジニアやインフラエンジニアなど、開発の対象や分野によってさまざまな種類があります。それぞれの特徴や就職・転職するために必要な知識などを理解したうえで、どのようなエンジニアになりたいか考えましょう。
未経験者の場合、挑戦しやすいプログラマーやテストエンジニアなどからスタートして、経験を積んでほかの職種に移る手もあります。IT人材が不足しているため、企業によっては一から育てることを前提に未経験者でも応募を受け付けている企業も多いです。
自分に合った方法で知識やスキルを身に付け、ぜひ将来性のあるエンジニアに挑戦してみてください。
監修者

谷所 健一郎(ヤドケン)
キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)
有限会社キャリアドメイン 代表取締役
有限会社キャリアドメイン 代表取締役 キャリア・デベロップメント・アドバイザー(CDA)。1万人以上の面接と人事に携わった経験から、執筆、講演活動にて就職・転職支援を行う。ヤドケン転職塾 、キャリアドメインマリッジを経営。主な著書「はじめての転職ガイド 必ず成功する転職」(マイナビ出版)、「転職者のための職務経歴書・履歴書・添え状の書き方」(マイナビ出版)、「転職者のための面接回答例」(マイナビ出版)、「転職者のための自己分析」(マイナビ出版) ほか多数。
マイナビ転職 編集部
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