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転職実用事典「キャリペディア」

「営業辞めたい」実際に辞めた人たちに聞いた、辞めて正解?

営業に向いていない、ノルマがきつい、人間関係に疲れた、といった理由で「営業を辞めたい」と考える方も少なくないはず。そこで今回は、営業を辞めてキャリアチェンジした3名にインタビューを行いました。営業を辞めた今だから話せる、「営業を辞めたいと思った理由」や「辞めた後の変化や心境」などをリアルな実体験を交えてご紹介いたします。

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「人見知りで接客が嫌……」で営業辞めてみたHさんの場合

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Hさん(WEBディレクター/30代前半)

大手不動産会社で2年間営業を経験した後、28歳で営業を辞めWEBディレクターに

転職前は、某・大手不動産会社に勤務。

企画部門に配属予定だったのですが、人員不足で店舗運営のヘルプに入ることに……。

「だ、騙された~!」って感じですよね(笑)。

ヘルプといっても、問い合わせ対応から店頭での接客、物件のご案内、見積もり、商談、契約に至るまで、完全なる営業職の仕事。

いつ希望の企画部門に入れるかなと待っていましたが、なし崩し的に2年間は営業職のままでした。

もともと人見知りなので接客が苦痛だったし、数字に追われるプレッシャーも。更に店舗運営もワンオペ状態だったので、体調を崩してもなかなか休みづらくて……。

おまけに、店舗間でお客さまを取り合うほど社内もギスギスしたイヤ~な雰囲気。

これ以上、会社も仕事も好きになれないし、「やりたくない仕事は人生のムダ!」そう思って、前から興味のあったメディア系の会社に転職することにしたんです。

実際に好きな分野で働いている今は、土日・祝日にしっかり休めるワークスタイルに変わり、オフも充実。

休日にお客さまから電話が掛かってくることもないので気楽ですね。

日々のストレスから解放されたからなのか、単純な性格だからなのか(笑)、気分も前向きに。自分から企画を立案するなど、積極的に仕事を楽しめるようになりました。

今でも人見知りですが(笑)、営業時代に培った対人スキルのお陰で社内の人とのやりとりや取引先への対応はスムーズに行えています。

きっとどんな仕事でも周囲とのコミュニケーションは大切なので、そこだけは営業職を経験して良かったことかも。

でも、もう絶対に営業職はイヤですね。

「気分の浮き沈みがつらい……」で営業辞めてみたSさんの場合

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Sさん(人事/30代後半)

英会話教室の営業、広告営業と営業のキャリアを積んだ後、32歳で営業を辞め人事に

1社目で個人営業、転職して法人営業を経験。

ビジネスマナーも身に付きますし、仕事を通じて人脈が広がっていくことにやりがいや手応えを感じながら働いていました。

でも、売れている時は楽しいのですが、景気の変動にも影響を受けやすいですし、数字が落ち込む時は気分もダダ下がり。

「自分のチカラが及ばないんだ」と、自らを追い込んでしまうことも……。

それでも新規開拓メインの営業だったので、立ち止まることは許されない雰囲気(笑)。昇進するには、コンスタントに売り上げ、賞レースにも参加しないといけないですし。

主任、課長…… とキャリアアップもしましたが、目の前の数字だけにとらわれていると視野も狭くなるし、先が見えない不安もありました。

「営業にこだわる必要もないのかな」

「自分にできることを増やしてみよう」

とやってみたいこと、興味のあることに片っ端から挑戦することにしたんです。

イベントの企画運営や採用支援など、いくつかの仕事を経験し、今は人事業務に従事。

数字を生み出す仕事、モノごとを作り出す仕事も面白かったですが、“人づくり”が一番楽しい!

自分が採用や育成にかかわった人が成長し、その活躍を見守れるのもうれしいですね。

組織を全体的に見渡してどの部署に人材が必要なのかを把握しないといけない仕事ですが、自分が営業として働いていた経験や、さまざまな業界、企業規模のお客さまに出会った経験を今の仕事に生かせています。

もちろん、採用目標を目指すなど人事の仕事には営業とはまた違う難しさも。

“人”がかかわる分、大変なこともありますがそこは営業で鍛えた粘り強さでカバーしています(笑)。

モノ売りとは違う楽しさを知ってしまったので、営業にはもう戻りたくないのが本音です。

「将来のキャリアが不安……」で営業辞めてみたKさんの場合

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Kさん(イベント企画/20代後半)

新卒でイベント運営会社に入社し営業を経験。27歳で営業を辞めイベントの企画職に

大学の運動部・サークル向けの大会やイベントを企画運営する会社に新卒で入社。

自分も学生時代から野球をしていましたし、「学生スポーツをもっと盛り上げたい!」と夢と希望を持って入社しました。

でも運営だけかと思ったら、実際には営業がメインの仕事で……。

ユニホームや備品の販売業務もあるなど、想像以上に泥臭い仕事だったんです。それでいて、インセンティブも賞与もなく、どれだけ頑張っても収入が上がらない給与形態。成果に見合った収入が得られないことに不満を感じていました。

今一つ、商材にも自信を持てなかったし、学生相手という市場が限られた業界だからか、ふと周囲を見渡してみても、かかわるのは若い世代ばかり。

将来の収入やスキルへの不安から「30歳までになんとかしないと」と焦り、転職することにしました。

転職先でもイベントの企画に携わっていますが、自分で売り歩くような営業職ではないし、頑張りと給与のバランスが取れていると感じています。

もちろんノルマに追われる心配はゼロですし、イベント会場の確保やリリース、販促企画に集中できるから面白いですよ。好きなイベントの仕事にかかわりながらも、営業時代のような焦りはなくなりました。

以前の会社は土日・祝日も出勤でしたが、転職してからは週末に休めるように。趣味の草野球も楽しめるようになり、プライベートな時間も充実しています。

でも、最後までやり切ってない感じもあるので、扱う商材や業界次第では営業職にもう一度チャレンジしたい気持ちも……。

その時には、“営業職の実務経験”が絶対的なアドバンテージになってくれるはず。

営業職を経験したことで選択肢が広がったので、まずは今の仕事を楽しみながら今後の自分のキャリアを考えていきたいと思います。

\ 転職アドバイザーからアドバイス /

「営業を辞めたい」と思ったら考えるべきこと

「営業を辞めたい」と相談に来られた方と接する時、その方が「営業を辞めたい」という決意に至った理由や何があったのかという背景など、どんなささいな話にも耳を傾けることを心掛けています。

なぜなら「営業を辞めたい」と一概に言っても、その理由は人それぞれであるから。

「そもそも数字(ノルマ・目標)のプレッシャーがつらい」
「成績を上げることができない」
など、営業職としての実績に起因するものもあれば、

「お客さまと話す事が得意ではない」
「拘束時間が長い」
「上司と合わない・社内の人間関係がうまくいかない」
「今の会社から離れたい」
など、営業職が直接的には起因していないものもあり、

「とにかく現状の不安・不満を聞いてほしい」
という方も多くいらっしゃいます。

特に、営業職としてのキャリアが浅い方や、今の会社に入社して間もない方の場合、「営業に向いていないんです」とご自身で決めつけてお話になる方がいらっしゃいます。

しかし、よくよくお話を聞かせていただくと、営業が向いていないのではなく、まだ仕事に慣れていないだけだったなど、ご自分では判断できていないケースが多々あります。

「営業を辞めたい」と思われている方は、そう感じている理由(要因)を明確化してみてください。更に、「営業を離れれば今の不安や不満は解決できるのか」を考えてみてください。

また、営業を辞めたい方の中には、営業以外の職種に対してイメージが先行している、かつ十分な業務知識を持たずに「●●職へ転職したい」と相談に来られる方も非常に多くいらっしゃいます。例えば、社内で働く事務職の方を見て「残業の少ない事務職へ転職したい」という方など。

実際には事務職の募集は圧倒的に増員募集より欠員募集が多いため、前任者と同じレベルを求められる事も多く、未経験者にとってはハードルが高いのです。

そもそも「事務職=残業が少ない」とは限りません。「残業が少ない」ことを軸に転職を考えるのであれば、事務職に限らず、営業職でも残業の少ない会社はありますし、ほかの職種でかなう可能性もあります。

自ら選択肢を狭めるのではなく、幅広い職種・業種を視野に入れ、転職活動を行いましょう。

もし自分ではよく分からないという時は、“ガス抜き感覚”でもいいので、気軽に相談していただけるとうれしいですね。

実際のアドバイスでは、ご希望を伺いながら、さままざな選択肢をご提案しています。

異業種・異職種へのジョブチェンジのほか、営業スキルを生かしやすいアドバイザー職やプランナー職、マーケティング職などもご案内。

どんな仕事が向いているか分からない、興味のある仕事はあるけど応募をためらっているという方は、求人を検索と併せて、ぜひ一度、マイナビ転職の転職フェア・セミナーへ足を運んでみてください。

会場によっては転職アドバイザーに直接相談できるブースが設けられていますので、どういった業界でどのように働きたいか、どれくらいの給与・待遇を求めているのかなどをざっくばらんに相談してみてはいかがでしょうか。

マイナビ転職 転職アドバイザー

マイナビ転職 転職アドバイザー

転職相談に来られる方には、「辞める」と決めている方よりも、まだ辞めるかどうか決められず悩んでいる方のほうが多いんです。そんな転職意思があいまいな段階での相談も大歓迎! 「営業を辞めたい」と思いながら毎日をただこなすのではなく、ぜひこの記事をきっかけに最初の一歩を踏み出してみてくださいね。

マイナビ転職 編集部

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